北山 早苗 http://sanae.voicejapan.net
活動報告バックナンバー
2003 年 6 月 8 日
引きこもりの人たちの新しい社会システム
〜さわやか早苗日記47〜
 全国に200万人以上いると言われている引きこもりの人たちの自立をサポートするために、千葉県浦安市で10年前につくられたNPO「ニュースタート」の後援会が松本市公民館でありました。「引きこもりだった私たちが再出発を語ります」というこの集会には、2000円の参加費なのに100人近い人が来て驚くと同時に、悩む人が多いのかなと思いました。5人の20〜30代の方達が、引きこもり経験を語りました。小学校時代の不登校から始まった人、大学から、中にはサラリーマンもやってから引きこもった人もいて、皆ニュースタートの寮で暮らし、ここでの仕事体験の様子も話しました。ニュースタートは引きこもり解決の3点セットを用意。まずレンタル兄さん・姉さん(訪問部隊)が引きこもっている人の家に行き外へ連れだし、若衆宿(寮)に入ってもらう、ここまでに半年から1年、そして寮で暮らしながら、実社会の仕事を体験する会社ではない働きの場(仕事体験塾)で最終発に向けて働きます。最後に質問時間があり、私も知りたかった「実社会に出て行かれるのか」という質問があり、これに対して「実社会に出て、現在の社会システムの中で生きていく場合があっても良いし、また、ニュースタートが立ち上げた事業で働きながら、新しい社会システムをつくり、そこで生きていく場合もあって良い、後者に力を入れている」と説明がありました。体験談を聞いていて、私は、引きこもりの人たちは今の日本社会のシステムにあわない人たちなのだと感じたので、共感。だいたい、今の社会システムが良いと思う人たちの方が少ない、もっとゆったり人間らしく生きたい、暮らしたいと思う人の方がどれだけ多いことか。日本が効率優先、経済優先ばかりを追い求めてきた結果が今、問われている。引きこもりの人たちのスローな時間の流れる社会があちこちに増えれば、どれだけ救われる人がいることか、これが日本社会の再生に繋がるような気さえする。最後に「ニュースタート」に入る料金のことを聞いた人が。年金生活の親もいれば裕福な親もいる、バランスをとるために親と個別に話し合って決め、一律いくらではないとのこと。これは一人一人の問題が解決すれば良いわけではなく、多くの人がフィットし再出発できる場を創るという目的のためだそうで、ナルホドと思いました。この考え方も、経済優先ではない新しい社会システムの一つです。

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