北山 早苗 http://sanae.voicejapan.net
活動報告バックナンバー
2003 年 12 月 28 日
本物の餅つき体験2、日本の農家への援助は疑問だ
〜さわやか早苗日記177〜
 三郷村の専業農家の細田さんご夫妻を講師に、細田さんのお宅で本物の餅つき体験。北アルプスが朝焼けに染まる朝7時から、氷点下10度の中で作業開始。集まったのは私を入れて7人、一人をのぞき、安曇野移住組。
 昨日用意した端材の薪でかまどに火をおこし、釜にお湯を沸かす。昨日研いで水に浸して置いた、細田さんが作った餅米(もちひかり)7kgを蒸籠に入れ釜の上にのせる。蒸すこと1時間半、その間、アウトドア派の男性陣に火の管理お任せし、主に女性陣はもちを伸したり丸めたりする準備や、試食のための餅にまぶす餡作りをする。
 最初は細田さんの奥さんが「蒸し立てのこれが美味しいのよね」と言いながら、蒸し上がったか見てくれた。細田さんご夫妻には要所要所で説明や手ほどきをお願いし、後は出来るだけ体験者に任せていただく、しかし、蒸し上がった熱い湯気の上がる蒸籠を釜から外したりを、細田さんは素手でやるのに、私たちにはとても真似できない。臼に杵は交代でぺったんやったが、なかなか重い。餅を返すのはこれまた臼にくっついてしまったりで、難しく力がいる(家に帰ってから見たら、左手人差し指が少し腫れている、餅で捻挫した?)。それでも、2臼目は少しはコツが分かり体験者だけで手早く出来た。
 つき上がった餅を、ちぎるのがこれまた難しい、奥さんが「年寄りは上手なのよね」と。お供え餅、丸餅、のし餅、きな粉やクルミなどのまぶし餅など、見た目は悪いけれど、試食するとやはりついたお餅は美味しい。手作りの野沢菜などの漬け物もいただいた。

 細田家では何年か前に餅つき機を買い、臼は納屋に眠っていたが今年は復活、餅をついていると、通りかかった近所の方が「餅つきかい、めずらしいねえ」と言ってしばし足を留めて行く。農家が多いこの辺りでも、暮れの餅つきは珍しい風景になり、農村の文化も失われつつあるようだ。

 試食しながら、細田さんの話をいろいろ聞いた。細田さんで農家は10代目、お米は全て自家販売、その他に大豆やソバを栽培。自分の田畑以外に借りて耕作、また田おこしや田植え、刈り入れなどの作業を請け負ってやっていて、おこす田畑の面積は60haにもなると聞き、どの位の広さか想像、1X0.6km、かなりの広さだ。でも、安曇野の専業農家は何軒くらという問いに、「各町村に4、5軒じゃねえかい?それでも、ヨーロッパなどに比べると、まだまだ規模が小さい、日本の専業農業経営は大変」と。
 ソバうち体験を朝日村でしてきた夫婦もいて、農業体験の話から、穂高町に今年出来た農業加工体験施設の話になった。県が主体で国の補助金でなどで立派な建物が出来た。確かに隣接の販売所で売っている加工品を作る場所にはなっているようだが、体験施設としてはどうなのだろう。施設は農家を応援するのが名目だが、このような税金の使い方が、本当に農家を応援するものなのかは、疑問だ。ヨーロッパのように環境を守るものとして、農家自身のやる気を直接援助するものではない。
 ヨーロッパでは農家の経営を守る手段の一つとして民宿が盛んと聞く。餅つき以外にも、本物体験が農家で出来るような長野県、農村の文化が守られいる安曇野だと良いのに。これは、私の12月県議会の質問にも関連している。
 細田さんは農作業用の家なども自分で造っていると聞き驚いた。働き者がソンをしない社会にならないといけない。
本物餅つき体験の記録

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