北山 早苗 http://sanae.voicejapan.net
活動報告バックナンバー
2004 年 4 月 1 日
イラク国民の信頼を得る、本当に必要な支援とは?
〜さわやか早苗日記233〜
 夕べ、TVでイラク・サマワの自衛隊の特集をやっていた。5百数十人が復興支援にあたるために派遣されたが、よその国の軍隊は守ってくれないので、自衛隊自らを守るために、4部隊のうち1部隊の百数十人は昼夜の警備にあたらざるを得ない。イラクの治安状態がきわめて悪いことはいつも報道で伝えられているが、イラク市民は自己防衛のために銃を買い求め、店では千円台で銃が販売されているそうだ。
 自衛隊はイラクの人々に友好的に受け入れてもらうことに努めたいと、例えば、隊長がイラクの施設を訪問するときには相手を信頼していることを伝えるために、防弾チョッキはつけない。服も迷彩服ではなくグリーンのものを使用している。

 復興支援の際には、わずかだがイラク人を雇用している。しかし、職を求めるイラク人はサマワだけでも15000人いるため、わずかな雇用では間に合わず、隊長自ら日本政府にイラク人の雇用につながる支援を求め、政府は1500人ほどの雇用を用意することになった。とはいえ、希望者の1/10しか叶えられない。雇用を希望する人の多くは、元軍人や帰国した難民。
 実はサマワでは自衛隊が来るとき、お金持ちの日本がきてくれるから仕事をつくり雇用を生み出してくれると、人々はたいそう期待していたそうである。つまり、自衛隊が派遣される前から、イラク住民が真に必要としているのは、雇用だとわかっていたのである。政府はこのことに気づかなかったのか、もしくは目をつぶり自衛隊を派遣したのか?

 ある日、自衛隊員が警備する中に銃を持った子供が近づいてきて、緊張が走った。この子は自分の持つ古い銃と、自衛隊員の新しい銃を交換してほしいと近づいてきたことがわかったときには、本当にホッとした。日本に居る背広組の政府に命じられてサマワに居る制服組の自衛官は、イラクの住民に友好的に受け入れてもらう努力をこのような緊張の中で行っている。しかし、それが真にイラク住民にとって必要な支援ではなく、欲求が1/10も満たされないことが続くなら、自衛官の身を削った努力や、日本国民の税金を使った支援が無駄になってしまう。


 さて、県議会開催中の3月22日に、子供と平和の文学者・大川悦生さんの奥様・悦子さんをお招きし、県議会女性議員有志で計画して長野市のもんぜんプラザで、「大川悦生さんの思い出と平和を語り合う集い」を開いた。県民の方も参加し、平和への思いや、子供たちにどのように戦争を伝えていくかなど、大川悦子さんを囲んで話し合い、心に残るひとときが持てた。
 私が印象に残ったことは、大川悦生さんが多くのお宅に伺い語り継がれてきた民話を、家人に聞いて回ったときの話だ。どのお宅に伺ったときにも、まず戦争で亡くなった息子や兄弟などの話をし始め、数時間聞いた後にやっと民話の話が始まったそうだ。そのことから大川さんは新しい民話として「おかあさんの木」などの戦争の話を子供向けに書いた。

 いつの世も、戦争で犠牲になったり苦しむのは、民衆である。スペインの列車爆発テロに見られるように、日本が自衛隊をイラクに送ったことで日本国内でもテロの危険性が高まっていると報道されている。
 自衛隊派遣する費用で、NGOだったら600倍の仕事ができるともいわれている。イラク国民の信用を得るには、本当に必要な支援に切り替える必要がある。

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