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2004 年
5 月
29 日 ドイツスタディーツアー<2>、環境先進国も市民の力から 〜さわやか早苗日記260〜 |
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日本の廃棄物政策はドイツとは大違い。日本では企業の利益ばかりを優先させ、市民のモラルと献身に頼る割には、その努力には関係なく税金で廃棄物処理をすすめているため、リサイクルに協力してもしなくても関係なく、まじめに取り組む人がかえって損をしている。また、リサイクルはリユースとは違いゴミを増やす事になりかねない。税金でリサイクル費用をまかなっており、また処理業者も原料であるプラスチック廃棄物が増えれば仕事が増えて儲かるから。日本ではペットボトルの使用量は、容器リサイクル法が施行されたとたんに3倍にもなった。 ドイツの環境政策を日本に紹介している今泉みね子さんは、「リサイクルは、実際には時間をかけてまわし、処分される時期を遅らせているだけ。解決方法ではない。大事なのはゴミを出さない事」と言い切った。ドイツではスーパーでも買い物袋はお金を出さないと売ってくれない。 まずゴミを出さない、次にリユース、やむをえずリサイクルとならなくてはいけないのに、リサイクルばかりがもてはやされるのが日本の現状。 写真はドイツで自分用に買った、先だけ替えて使う歯ブラシ。包装は紙とプラスチックフィルムがすぐに分けられ、これなら分別も簡単だ。写真上は日本で売られている普通の歯ブラシ。台紙と固いプラスチックはなかなか綺麗に分別できない。日本の商品は陳列し易いように作られていて企業優先、環境にも消費者にも優しくない。 ドイツの環境政策に向けたシステムと、日本との違いを挙げていたらため息が出てきてしまう。だけれど、ドイツも始めからそういう仕組みがあったわけではなく、一部の人たちが声を上げ、そこから広がっていったものだ。 たとえば、原発を止め自然エネルギーなどに替える政策も、もともと25年ほど前にフライブルクから30kmほど行ったライン川沿いのディールというフランスとの国境近くの村に原発計画がもち上がった。これに市民が反対運動をしたが、抵抗するだけでなく代替案を出そうと考えソーラーシステムが作られた。当時はパイオニア的時代で困難も多かったが、市民は自分たちで仕組みをつくった。この運動がドイツ国内に広がったのである。 脱原発を掲げる緑の党の州議員エド・ハゲナーさんと懇談をした時にも、彼がこう言っていた。「現在ドイツではSPD(社会民主党)が政権を握っているが、廃原発を決定するのは大変だった。でも、保守政党は原発をCO2がでない環境に優しいエネルギーと言っており、新しい原発を造ろうとする計画もある。もし、政権交代があればひっくり返される可能性がある。市民の反対という意見を高める事が大事だ」 環境先進国ドイツでもその政策は上から与えられたものではなく、下から積み上げていったものだ。それでも市民が持続可能な社会の実現をいつも強く願っていないと、崩される。 日本で廃棄物問題を口にすると、国の制度が変わらない限りダメという声を聞く。でも、長野県の廃棄物条例策定アドバイザーの梶山弁護士が言うように、また上勝町が取り組んでいるように、地域から変えていかないと国は絶対に変わらない。 6月6日は穂高町の合併の賛否を問う住民投票がある。アンケート調査で反対が多数だったのにもう一度賛否を問うことに疑問がないわけではないが、住民が関心を持つ機会にはなる。ただし、税金も使われる。私はいっその事、分町して欲しいと思う。3万人ではお互い顔が見えない。コモンズから始めるには1万人以下の自治体の方が良いなと思ったりもする。ドイツでは美しい町並みを守っている田舎の町が沢山あった。住民が決めたことを自治体が応援して保存しているとの事。 | ||
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