北山 早苗 http://sanae.voicejapan.net
活動報告バックナンバー
2004 年 7 月 28 日
大桑村コモンズ広場、車座集会と温泉
〜さわやか早苗日記280〜
 今日は県議会社会衛生委員会の中信地区現地調査があった。障害者共同作業所や宅幼老所、木曽病院などを訪れた。
 木曽郡は面積が1668平方kmもあり、長野県の約12.4%を占めているのに、人口は4万人、過疎化や高齢化が進む地域だ。
 そんな中で、福祉の拠点として「大桑村コモンズひろば」の取り組みがユニークだなと思った。障害者や高齢者、子育ての拠り所づくりを進めている。
 廃止になった営林署を大桑村は5000万円で買い、まず半分を改築して共同作業所を造った。木のコースターなど木工製品を作っている。建物の残りは、長野県コモンズ福祉課の介護予防・地域支え合い事業支援を受けて、洗濯板や湯たんぽなど古い小道具を集め展示した中で、昔の元気な時代を思い出してもらいながらお年寄りが過ごす場所づくりを目指している。他にも県商工部のコモンズ新産業創出事業の支援を受けて地元企業と提携し、脱臭や殺菌効果のある光触媒を使った製品の加工所をつくり、障害者と高齢者の雇用の場づくりの準備をしたりしている。
 「コモンズひろば」づくりは、県から大桑村に派遣された県職員が村職員の方々とともに進めている。

 民家を改築してつくった「あがらんしょ」(写真)は、お年寄りのデイサービスと幼児の一時預かり事業を行っている。県の宅幼老所支援事業で工事費の2/3の補助を受け、台所や浴室などの水回りの改装やトイレを新築したりしたが、あとは古い家屋をそのまま使用している。利用者の方々からは、落ち着いてアットホームな雰囲気の中で過ごせると好評。
 普段は「コモンズなんてわからない、知事は横文字をなぜつかう」と批判する県議の皆さんも、あがらんしょの雰囲気がとても気に入ったのか、「コモンズってのは、こういうものか」と思った様子。

 夜は諏訪市内の温泉宿に宿泊。そこの温泉は成分や浴槽の表示がしてあった。
 白骨温泉の件があり県が温泉の調査をしている。24日(土)の南安曇郡三郷村で行われた知事との車座集会を聞きに行ったら、田中知事は「国の基準はきわめて曖昧、成分が1%しかなくても温泉。東京都世田谷区の温泉なら入浴剤を入れていても目くじらを立てないが、白骨の一部施設での入浴剤使用はルイビトンのバッグだと思っていたら手で持つところがまがい物だったということ、これはいけない。ありのままをきちんと示すことしか長野県の出来ることはない。正しく表示されていれば、お客がニーズに合わせて選べる」と話した。
 ニーズが満たされれば満足する。それが観光客を呼ぶことに繋がる。
 26日にドイツから来た客人と一緒に北安曇郡松川村のすずむし荘に行き、東京から来た女性に露天風呂で話しかけられた。中学生がいる母親3人で、安曇野ちひろ美術館見学を兼ねてすずむし荘に宿泊しているそうだ。「あこがれていた地にやっと来られて幸せ!ここに泊まって良かった」と言っていた。すずむし荘の温泉は加熱、循環のお湯と聞く。しかし温泉の魅力はお湯そのものだけではない。そこでどのような過ごし方が出来るかだ。心身ともにゆったりとしリフレッシュできる施設やサービス、周辺の環境に出会って、はじめて来て良かったなあと思う。
 また、県がやっている調査は、長野県の温泉の評判を落とす、知事にそんな権限はないと批判的な声も聞くが、「正直に表示をしているからこそ信頼されるようになる」という知事の話に、車座に集まった多くの人が納得していた。自然からの恵みに甘んじることなく、良いサービスを提供し努力をしている温泉施設は沢山あり、そういうところが損をしない長野県になって欲しいと思う。

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