北山 早苗 http://sanae.voicejapan.net
活動報告バックナンバー
2004 年 10 月 31 日
国営農場は下水道汚泥の終末処理場か?
〜さわやか早苗日記319〜
 28日は、飯山堆肥センターが堆肥を入れている飯山国営農場へ、地元の市議と農家の方に案内していただき調査に行って来た。
 9月県議会では、林奉文議員が飯山堆肥施センター問題を、あおぞらを代表して本会議で質問し、委員会では林、宮川速雄議員、私がそれぞれ農政・林務、生活環境、衛生部に質問した。(下記あおぞらHP及び、10/6私の日記参照)
 飯山堆肥センターは補助金をもらって農村集落の汚泥と茸栽培のおがくず、家畜の糞を堆肥にするとして造られたが、じきに首都圏などの下水道汚泥を大量に受け入れるようになった。これを完全な堆肥になっていない状態で、国営農場の会社の土地に厚く入れ、周辺の環境を汚染し、行政処分を受けたこともある。今現在でも下水道汚泥を大量に受け入れている。そして、センターでつくった堆肥(と称するもの)を、会社や社長の所有する農地、特定の農地に撒いている。

 雪の深い冬場に堆肥を保管しておくストックヤードを空にする為に、今の内に、せっせと国営農場にトラックで運んでいると聞き、見に出かけた。

 飯山国営農場内で待ち合わせをした。その場所の、横の畑はみごとなアスパラ畑。山に積んである堆肥を手に取って臭いをかいでみると、腐葉土のような森の臭い。丁度、堆肥を積んだ小さなトラックがおろしに来たので聞いてみると、隣の栄村でつくっている堆肥で、原料は家畜の糞だという。
 皆で「良い堆肥だな〜、これなら良いアスパラが育つ訳だ」と感心しながら見ていると、横を、飯山堆肥センターから農場へ堆肥を運ぶ大型トラックが何台も通り過ぎたが、通った後の臭いこと。

 次に、飯山堆肥センターの下水道汚泥堆肥を入れ、数日前に重機で土と混ぜた畑へ行くと、鼻にツーンと来るすごい臭い。アンモニアと塩素が混ざったような何ともいえない臭いだ。飯山堆肥センターでは次亜塩素酸脱臭装置をつかっていて、装置の煙突から出る塩素ガスがミストになって低空に漂い、山枯れや住民の健康被害をおこしている恐れがある。

 広い国営農場を、更に行くと、数カ所に飯山堆肥センターの堆肥の山(写真)。
 汚泥を乾燥させる為におがくずと混ぜるのだが、以前に堆肥を厚く入れた畑には数cm〜10cmもの大きな木切れが大量に混じっている。これのどこがおがくずなのか?何十cmもの厚さで堆肥を撒いたため、畑はホワンホワンしていて、しかも所々に、ビニール系のゴミが顔を出している。これが堆肥といえるのか?
 下水道汚泥には工場の汚泥も入っている為、重金属などが含まれる恐れがあるとして、農家は使いたがらない。当然だ。飯山堆肥センターの下水道汚泥を入れた畑で栽培していたアスパラの茎は背丈も30cmほどで、まばらに生えているだけ。先の、良い堆肥で作った、大きく元気に育っているアスパラの茎とは比べ物にならない。

 帰りに、「奥信濃ファーム」という、飯山国営農場でよい野菜造りをめざして、20人ほどで頑張っている方々のところにおじゃました。泥付き大根の出荷中で、暗くなって来ている中、作業用ハウスの中で仕事に励んでいた。
 私たちを案内してくれた農家の方も国営農場で人参などの有機栽培をしている。最初に見た良い肥料のアスパラ畑でも、帰りに通ったら、薄暗い中、肥料を手押し車に積みアスパラの根元に丁寧に撒いていた。飯山堆肥センターの下水道汚泥肥料のように、重機でかき混ぜるような撒き方はしない。

 ぜひ、飯山国営農場がこれ以上、都会の下水道汚泥の捨て場にならぬよう、また真面目にやっている農家が守られるよう、県としてしっかりこの問題に対処して欲しい。
あおぞらHP、林議員の質問

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