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2004 年
11 月
10 日 自律の県境の村、栄村。山口村との違いはどこに?<1> 〜さわやか早苗日記324〜 |
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あおぞらでは、8、9日と新潟との県境の栄村へ行き、村長と懇談したり、自律や村独自の取り組みを視察して来た。栄村は人口2600人の雪深い山村で、山間に集落が点在している。面積は270平方km、松本市(265平方km)より少し広いが、松本市の人口は208400人だから、比べてみると栄村は広い面積の中に人が少ししか住んでいないことがよくわかる。また、65歳以上の人口割合が41%の高齢化が進む村だ。高橋彦芳村長に市町村合併について尋ねてみた。栄村では昨年合併を考えるアンケート調査を中学生以上に実施、3月に結果をまとめている。アンケートは合併について賛成か、反対かという問いかけではなく、「合併について他の市町村と協議した方が良いか」「合併について協議するより、もっとみんなで栄村の将来について研究したほうが良いか」という問いかけをした。その結果、栄村で研究が62%と、合併で協議は21%を大きく上回った。 県境にある栄村は、生活は新潟県の津南町に向いている。買い物も津南町、ゴミなど広域行政も消防を除き津南町と一緒。秘境と言われる秋山郷は冬場は長野側から行くルートは深い雪の為に閉ざされ、新潟回りのルートで行くしかない。そのため、村民には、「合併するなら津南町としたい」という気持ちがある。 しかし、「新潟県になるのは嫌、合併するなら津南町が長野県に来て欲しい」というのだ。越県合併で話題になっている山口村と似ている状況にあるのに、栄村はここが山口村とは違う所で、不思議だなあと思った。 栄村としては今後も絶対に合併しないということではなく、国の合併期限に間に合わせるのではなく、当面は自律で頑張るということ。津南町も栄村も両方が自律し、提携した方が良いとのこと、なるほど賢い選択! 栄村は自律に向け、歳入ありきの歳出ではなく、現在30億円の予算規模を5年後に22億1千万円にするとし、財政計画を立て、事業の見直しを行っている。 もし、飯山市等と合併し、支所になったら、栄村の為に使われる予算は8億7500万円になってしまうという試算もした。人件費も現在の15〜17%になってしまい、栄村は村一番の大きな就労先(役場)を失う。大きな市への吸収合併は、結局市の外れになり、働く場も学校もなくなり、若い人は中心部に行ってしまい、今以上に過疎化が進み、その地域は廃れてしまうことを意味している。栄村の人たちはそれがよくわかっているのだ。 栄村の人たちが合併を好まなかったもう一つの理由は、栄村が独自に行って来た、栄村という地域に合った、きめこまやかで独自な住民サービスにある。 げたばきヘルパーは2〜3mの積雪地帯にあり、山里に点在した集落で24時間、ヘルパーが駆けつけ安否の確認と介護が出来る体制づくりを目指すもの。31集落に有資格者の住民ヘルパーが対応し、近所、隣なら下駄を履いて真夜中でも駆けつけられるので、げたばきヘルパー。ヘルパーの平均年齢54歳、最高74歳のヘルパーもいる。お年寄りが住み慣れた地域で安心して暮らせる村づくりを目指して来た。高齢化が進んでも寝たきりが少なく、介護保険料もなんと1900円/月というのは、驚きだ。 田直しは、国のほ場整備が出来なかった小さな田圃を、個人の所有する範囲の中で、村直営事業で大きな田圃にするもの。機械も使えるようになり、田圃を見回るのための歩くスペースも付けられる。写真は、田直しで16枚の田圃を2枚にしたもの。農家の負担もあるが、県農業公社の融資制度を借りて、概ね5年ぐらいで返済出来るように価格も設定してある。(次回に続く) 栄村ホームページ | ||
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