北山 早苗 http://sanae.voicejapan.net
活動報告バックナンバー
2004 年 12 月 30 日
越県合併『賛成議員』の薄っぺらな議論<3>県議会機関説
〜さわやか早苗日記334〜
 今日、地元紙の投稿欄に12月県会の事で意見が寄せられていた。
「越県合併について県議会としての結論は出たが、議会各派は現地に足を運び、その経緯、歴史的背景を含めた村の占める位置、行政の情報開示を含めた検討をどう行ったのか?一部の会派を除いて動静は伝えられなかった。政務調査費はこのような時に活用すべき、県議会での活動を新聞折り込みで知らせてくれた議員もいるが、全く知らせない議員もいる」
「越県合併を可決したこのたびの県議会ほど、後味の悪いものはない。長い間続いた政官財癒着、県議は(公金での)海外旅行や調査費で大盤振る舞いなどの税金の無駄遣いの結果、長野県は全国でワースト2の負債を抱えた。田中知事になり改善されつつある事に八つ当たりしていると見える。県議の言葉、『ここまでは我々の努力、あとは知事の責任』は、無責任だ」
「越県合併は、これまで関心の低かった県民も。知事と県議の議論に注目した。多数決という議会制民主主義のルールからすれば異論のないことだが、『少数であっても長野県に残りたい人たちを護りたい』とする知事の意見も尊重したい。少数意見でもキラリと光る大事な事柄を含んでいることがある。今回の対応は田中知事だからこそ出来た事、あらためて越県合併と民主主義について考えさせられた。知事は私利私欲なくあくまで県民のため最後まで葛藤した。このことは決して無駄ではなかった」

 これに比べて、議員提案による越県合併が可決された県議会最終日、賛成議員の討論の趣旨は以下の通り。
 平野議員「議案は知事の責任放棄、義務違反により県議会が提出した。知事の突然の合併反対の意思表示は約束違反。心情的には山口村は長野県に残って欲しいが、民主的なルールに則り出された意思表示には、議会人として賛成せざるを得ない」
 柳平議員「山口村の意志が一番尊重されなければならない」
 小原議員「知事の姿勢は基礎自治体の上に県があるという姿勢に思える。早急な問題解決が求められており、今は議員提案という手法でも粛々と手続きをすべき」
 村上議員「村が合併を決めたのは勇気ある決断、越県合併が解決し、やっと村民が落ち着ける。私たちが守らなければ誰が村を救えるのか」
 向山議員「知事の議案未提出が確定し残念。混乱を避け村民の民意を十二分に尊重すべき」
 牛山議員「知事は今になって長野県にあり続けたい人を守りたいとして無用の混乱を引き起こした。村に苦渋の経験を繰り返させず、村の決定を受け止めるべき」
 石坂議員「長野県に残りたい村民が多数にならない限り、外から村の将来は決められない。これだけ議論をして、議員提案した私たちは見解の違いを越え、住民自治の尊重という点で一致している」

 県民の意見と、県議の意見を比べてみると、どっちが議員なの?と思わざるを得ない。県民の方が、何倍も深く広く、今回の越県合併のことをみて、考えている。
 なぜ議会はこのような県民の思いを受け止めて、議論しないのか?小さな自治体潰しの合併の本質、日本に於ける長野県の役割、我慢を強いられる住民の声を聞き県議会として考えなければいけない事‥‥、合併賛成議員はこのような本質を見つめた議論をせず、「知事の責任」「山口村の民意」「総務省のお墨付き」「合併期日」ということのみ、なんとも情けない。

 越県合併について、ただ粛々と議案を提案するのが知事の役目という「知事機関説」を一般質問で唱えた議員がいた。しかし、県民意向調査費用を否決し、山口村の民意のみを唯一の判断基準とした合併賛成県議は、「県議会機関説」を唱えているのと同じ、県議会の決議などはいらないという事だ。

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