北山 早苗 http://sanae.voicejapan.net
活動報告バックナンバー
2005 年 6 月 9 日
信州まつもと空港の活性化は、チャーター便と長期的な観光政策で
〜さわやか早苗日記384〜
 県議会の公共交通等調査特別委員会が先の2月県会でつくられた。新幹線が北陸まで延長されるにあたり、「県内の公共交通の均衡ある発展を」と中南信の県議達が中心になりつくった委員会だが、あおぞらでは「自動車優先の社会を変えるには、公共交通の果たす役割が大事」と考え、私が参加している。
 一昨日開かれた委員会では、利用率の低迷する県営信州まつもと空港の活性化策がテーマだった。
 信州まつもと空港は現在大阪(伊丹)、札幌(新千歳)、福岡便の3路線が発着しているが、往復1便のみで、例えば、大阪便「松本16:15発→大阪17:15着」など朝や夕方遅くの便がなく、使い勝手が悪い。そのため、一番利用されている札幌便でも、航空会社の採算ベースの利用率70%以上を割っていて、大阪便に至っては50%にも満たない。
 現在の空港運用時間は地域協定で、9〜17時までと決められているが、田中知事は昨年12月、地元住民との懇談会で運用時間を7時半〜19時まで拡大したいと表明し、県ではダイヤ改善や複便化を目指すために地元住民と協議を進めている。しかし、地元の中には「県は、地元と約束の道路をまだ造っていない」と言う声もあったり、航空機夜間誘導の灯火設備に約5億円、その他駐機場も必要かもしれないなど、多額の税金投入が必要だ。

 また利用しにくい理由に、霧などによる欠航が多い、料金が高い等がある。高い山があるため着陸自動誘導装置(ILS)は設置できず、GPSを使った装置の開発を待たねばならない。
 料金は、大阪なら高速バスを利用すれば安くてすむ。北信からは新幹線で羽田、南信からは高速バスで中部国際空港の方が便利で、しかも航空料金は安い。
 「ILSも付けられないような所に、何で県営の空港なんて造ったの?」と思えてくる。現在、静岡空港建設反対運動があるが、国の口車に乗せられて県営空港を造ったものの、「国際空港はここ」という国の方針から外れた地方空港はどこも大変な状況だ。行き当たりばったりの国の方針を信じた、かつての知事や県議たちの、後始末をさせられているような気分だ。
 
 私は「あるものの有効利用の観点から、香港や韓国などアジア等からの国際チャーター便で、長野県を国際的観光地として売り出して欲しい。県民の使い勝手を良くする事も大切だが、毎年投入される空港運営管理費1億数千万円を、他所からの観光客で信州がにぎわう為に効果的に使っていると考える方が良い。海外からわざわざ信州まで来るのは旅慣れた客、その方達が満足するサービスを提供出来る信州になる必要がある。知事公約の観光学校も必要で、新しく造らなくても、大学に観光科を設ける方法もある。長期的な戦略で取り組むには、交通政策課だけではなく、観光協会や観光ブランド戦略チーム等と連携をとる必要がある。次回も委員会で松本空港について話をするなら、観光担当の職員の出席を」と、意見を言った。

 中には、「チャーター便を松本市長は歓迎していない」とか、「チャーター便のことは商工部に任せろ」と、私と全く逆のことを言う委員もいた。
 海外からのチャーター便は、松本ー安曇野ー白馬ー志賀ー軽井沢ー霧ヶ峰ー諏訪など広く県内を巡るツアーで、近々また来る。
 今はいちゃもん付けておきながら、空港を利用して海外の客が沢山来るようになった時に、「うちの市(町や村)には来ない」などと言う県議や首長がいたら、お笑いぐさだ。
 コモンズ支援金も、2月県議会時にさんざん文句を言いながら、応募が多数だから予算を増やせと公然と言っている県議や首長がいるらしい。へんなの〜。
信州まつもと空港

当サイトの著作権は北山 早苗 にあります。