北山 早苗 http://sanae.voicejapan.net
活動報告バックナンバー
2005 年 7 月 17 日
ワサビ田付近・万水川堤防工事関連の、怪文書<2>
〜さわやか早苗日記332〜
 (万水川堤防工事について、県議会・土木住宅委員会で田口県議が『怪文書』を掲げ質問した件の続き)
 堤防工事の問題は、これまで、地元の(利害)関係者だけの話し合いの中で、県が計画を進めて来たことだ。私には、バイパス計画だけ説明され、堤防工事は知らされていなかったため、聞いて驚き、日記に書いた。
 疑問点はこれまでの日記に書いた通りだ(5/23、7/3)。なぜ、堤防工事を教えてくれなかったのかも、疑問の一つではある。
 県土木部もこれまでのやり方が不味かったと認め、計画を中止し、一旦白紙に戻して、広く意見を聞く事にした。あらためて意見を聞くのに、現行計画をそのままにして聞いたら、「意見聞きました、でも計画は変えません」と言う、これまでの公共事業のやり方と同じ、計画ありきの言い訳づくりに過ぎなくなってしまうからだ。県の姿勢は正しい。

 地元の関係住民から電話やメールが私の所に届いているが、「水害被害を被るものだけで決めるのは当然」という意見で、「三角島に、家はない」と私が日記に書いただろうか、「農地を心配して見回りに行った百姓が洪水の被害に巻き込まれる」とまで、言って来ている。
 そして、景観や風景については「あそこは原風景ではなく、ここ数十年の間に人為的に作られた風景」とも言ってきている。
 しかし、安曇野というときに、大王ワサビ付近の万水川のあの風景を多くの皆が思い浮かべるのなら、それはやっぱり原風景ではないだろうか。広辞苑には、『原風景』とは、「心象風景のなかで、原体験を想起させるイメージ」と書かれており、手つかずの風景という意味ではない。

 たとえ、水害を防ぐのは大事であっても、そこが安曇野や長野県や日本の大事な場所であるなら、「立ち止まって、皆で考えてみる方が良い」というのは、私には『ごく当たり前の考え』に思えるが、違うのだろうか?しかも、税金を使って行う工事なのだ、関係者以外は口を出すな、というのは、やはりおかしい。
 私のような考えは間違い、自分の考えが正しいと言うなら、県が今度開くという広く意見を交換し合う場で、正々堂々と言えば良い事ではないか。そこで、景観よりも何よりもまず大事なのは治水であり、自分の土地を守って欲しいと訴え、皆を納得させ、理解を得れば良い。そこに集まった、多くの者がそれで良いと言うなら、これまで通りの計画で、堤防は造れば良いのだ。
 私を含め、皆が疑問に思っているのは、誰でも参加できる話し合いの場がなかった事だ。
 その疑問に県土木部が答え、あらためて意見を聞き、計画し直すとしたのは、これも、当たり前の事ではないか。

 その当たり前の事をやろうとすれば、出所不明の『怪文書』が、私が押し掛けたと尾ひれ付きで出回る。県土木部の一旦中止判断に反発する県議が、圧力をかけて文書を出させたのか、あるいは、反発する職員が仕組み、いわゆる内部告発のようなことに持って行きたくて、県議に渡したのか、知るすべもない。
 しかし、『怪文書』が出回れば出回る程、これまでの計画は、多くの者が納得する正当な手続きを踏まずに進められて来た証拠ではないかと、思えてくる。

 なお、宮川議員が発言の撤回(削除)を求めたことに対しては、結局、田口県議が削除したのは、本会議で宮川議員が万水川堤防計画に関する質問をしたのに、田口県議が「北山が質問した」と発言したの部分のみだった。
 一年も前ではなく、たった一週間前の本会議の事だ。公式な委員会の場で『怪文書』まで敢えて掲げるようなことをしながら、田口県議は、誰が質問したのかも忘れたのだろうか?不思議。

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