北山 早苗 http://sanae.voicejapan.net
活動報告バックナンバー
2005 年 11 月 27 日
働きかけ文書の破棄について、公文書毀棄罪にあたるのは?
〜さわやか早苗日記365〜
 百条委員会のきっかけとなったのは、岡部氏の話である。
 「H15年10月に公開請求された、知事後援会(元)幹部による県管理下水道事業への働き掛け文書を破棄した件について、10月9日に知事から当時の下水道課長のメールを転送され、その直後に知事室で知事から『(働きかけ文書を)出さない方向で』と指示されたのを受け、当時参事だった岡部氏が下水道課長に破棄を指示し実行させた」というのが、彼の話だ。
 参事という県職員の中ではトップクラスのポストに、岡部氏は50代前半で就いた。
 その彼が担当していた住基ネットの侵入実験地がマスコミにもれた件で、知事からの信頼を無くしてしまったのがH15年9月頃だったそうだ。知事からメールが送られてくるような信頼関係を取り戻したいと願っていた時に、知事からの「出さない方向で」という指示に、わらをもつかむ想いで飛びついてしまったというのが、岡部氏の主張だ。
 
 岡部氏の主張する、知事からの「出さない方向で」という指示を、証明するものは何も無い。知事は指示を否定している。岡部氏は、「当時の知事秘書が知事室で同席をし『出さない方が良い』と知事に助言した」と言っているが、秘書は同席もしなければ、そんな事は言っていないと証言している。言った言わないの世界だが、態勢としては2対1で、岡部氏は不利。

 また、知事が「出さない方向で」と指示したという、岡部氏の主張が100%正しかったとしても、それは「出さない事(非公開)」であって、知事は破棄の指示はしていない。
 通常、公文書を非公開にした場合、公開請求者から異議申し立てがあった時には、情報公開審査会にかけて、外部審査員がもう一度公開・非公開を審議する。だから異議申し立てに備えて、文書は非公開であっても保存する事になっている。
 破棄までしたのは、岡部氏が勝手にやった事だ。つまり、岡部氏は、知事の指示が有る無しに関わらす、公文書毀棄(きき)罪にあたる。
 県議たちの中にはこれを誤解し、知事が破棄を指示したと思っている人もいるようだが、知事は破棄の指示はしていない。
 これは、百条委員会で知事が「9日午後1時31分の岡部氏からの『コピー等は回収し処分する』という報告メールについて、自分は同日午後6時29分に、経営戦略局・M職員に『破棄はまずいよね』というメールを送っている」と、証言していることからも、わかる。
 知事は公文書毀棄罪にはあたらないし、実際に公文書を破棄した当時の下水道課長も、あたらないだろう。課長は上司である参事の指示に従わないと、公務員規則違反になる。破棄は岡部氏の指示であり、課長は上司の命令に従わざるを得なかったのだ。

 このごろでは、マスコミの中にも、知事の「公開請求について、きちんとチェックして下さい」という言葉を、岡部氏が拡大解釈したのではないか?とか、自分の思い込みでやった事を、その後に参事を外された逆恨みから、知事を陥れる為のストーリーにしているのでは?という見方が多いらしい。
 もし、岡部氏のストーリーの中に、事実とは異なる部分があるとしたら、その究明はマスコミの使命ではないか。知事のイメージダウンが目的(?)の県議会百条委員会だけに、任せておいて良いのだろうか。
 また、そんな県議会に足並みを揃えているようだと評される**新聞の、今年1月22日の『知事後援会幹部入札働き掛け 県が文書を隠匿か 幹部「田中氏が指示」』というスクープ記事が、この問題のそもそもの始まりである。この記事を書いた記者に「報道部長賞」を出した**新聞は、現在どう考えているのだろう?

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