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2009 年
1 月
9 日 バラ色の県立病院『独法化』を説く前に、県がすべきこと 〜さわやか早苗日記505〜 |
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私は、昨日(1/7)に須坂病院で開かれた説明会に参加してみた。住民の皆さんの質問や意見が聞きたかった。 始めに、県が病院の独法化を推進するために昨年就任を依頼した勝山病院事業局長(元信大付属病院院長)が「医療崩壊が急速に進む現状の中で、県立病院は現在の体制のままでは存続が難しい。公立のままでは行政機関としての制約を受けているため、患者の診療に特化した組織になりにくい。たとえば、院長が病院改革を進めたくても人事権がない。自由度の高い地方独立行政化が望ましい」「誤解があってはいけないので言うが、独法化されても独立採算制ではなく、政策医療、特別医療、へき地医療、看護師の養成等、財政的支援は県から受ける。また、国立病院が独法化され経営が厳しくなったと危惧する声があるが、条件が全く異なっており、地方独立行政法人は緩やかなものだ」と話した。 続けて、次長が「厳しさが増す医療環境下で、県立病院が置かれている状況は、医師・看護師の欠員から閉鎖されている診療科があり、患者数も減少、医療収入が稼げず、赤字額も増加している」「地域医療を守り、安心で質の高い医療を提供するには、医師・看護師・コメディカルなどの人材確保が最重要。今のままだと、看護師が年度途中にやめ欠員が生じても、その都度採用が出来ない。また給与体制も一般職員に準じたもので、独自の給与体系や医療の特殊性・専門性に着目した手当の創設が出来ない」「地方独立行政法人になると、目標ーー>計画ーー>評価ーー>業務運営への反映という流れが義務づけられる。また、目標や計画策定に際し県議会の議決が必要であり、評価も県が設置する委員会で行われ議会にも報告される」と説明した。 聞いていると、バラ色の内容ばかり。かえって不信感を覚える。私が県議会でぶつけた疑問や、委員会等で出された疑問点を上手く交し、「それは誤解ですよ、こんなに良いものなんですよ〜」と、”これでもか”というほどバラ色を説いている… 県民の皆さんからも「聞いていればメッリットばかりを挙げていたが、デメリットはないのか」という質問。これに対して、勝山病院局長が「私の考える限りでデメリットは思い浮かばない」。次長は「情報システムの初期投資が、デメリットと言えばそう」と。また、局長は「これまで、病院の実情が県民や地域に明らかにされて来なかった。これは、制度上なかったため。しかし、独法化されれば、詳細なデータが報告される」と… 「各病院長も理事になり、理事長は知事が任命するというが、病院経営の責任の所在が明らかでない。誰が責任を取るのか?」という、会場からの質問に対して、「会社ほど明確ではないが、理事長になる」との答え。「知事が任命するのだから、知事のはずだ」と言われ、「それは一つのご意見として聞き置きます」と。給料や退職金を貰っておきながら辞めて、ハイおしまい、責任とりましたで済むなら、責任が問われるも何もない。天下り先がポストが一つ増えただけという事になりかねない。 私が一番疑問に思うのは、「目標ーー>計画ーー>評価ーー>業務運営への反映」が行われるようになると言っているが、そんなことは、これまでだってやるべきことだったのではないかということ。税金をいただいてやっている仕事なのだから、当たり前だ。これば県立病院に限ったことではなく、行政の仕事全てが、本来はそうであるべきなのだ。 それを、県職員から、「行政の組織の中のままだと、それができない、だから独立してもらい公務員でなくなって、それをやってもらう」なあんて説明されると、「本当に、あんたたち一体なんなの?!一番、独法化するべきなのは、説明しているあなたたちなんじゃないの!!」と言ってやりたい気分になる。 今までだって、やろう思えば出来たこと、それをやらずに来て、「公務員じゃなくなればできるんで〜す」なんて、よく言えるよ、まったく。。。 私は最初、独法化については、けっこう中立的な立場というか、よくわからないから知りたいという気持ちだった。それが、職員から説明を受ければ受けるほど、反対したくなってくる。 医師や看護師の給与表も、これまでだってちゃんとある。昇級や昇格に関しては、パナソニックでやっているような評価制度を行えば良いわけで、これは他の行政職にも適用すべきなのだ。パナソニックでは、成果主義ではなく、役割や貢献度を評価する実力主義の評価制度を行っている。売り上げや利益だけではなく、会社に対してどのような貢献が出来るかという事で、上司と部下とで目標を立て、それに対してクリアしたか、しないかを評価する制度だ。行政や県立病院の場合、会社を県民や患者と考えればよいわけだ。 今のままでは中途採用が出来ない?じゃあ、教員の場合はどうなのだ。担任が3月までいないなんてことはない。また、信濃町立信越病院では、常勤医師が3人までに減ってしまった時に、町民の協力を得ながら、理事長が全国から医師探しをした。更に、来ていただいた医師は家族ごと町民で温かく支えるという地域ぐるみの努力をしていることで、今は9名もの常勤医師を確保できたという話を、昨年学習会で聴いた(10/28日記参照)。 要は、県のやる気の問題なのだ。きっと、病院現場は努力してきている。それをサポートする仕組みや人を、県が創意工夫し努力をおしまず、きちんとつくって来なかったのではないか?ある人から聞いた話では、「なくなれば良いのは、病院事業局だ」と、現場の声… 県は、このことを反省し、独法化ありきではなく、県民のためにこのような病院にしたい、そのために制度のこことここを変えたい、そういう進め方をして欲しい。独立行政法人という『形』をつくったところで、中身の説明が全くないから、「形が変わったって、医師・看護師不足の現実は同じなんじゃないの?」という質問が出る。 形だけつくれば、あとは、公務員じゃなくなった人たちで考え努力しますからと、相変わらず公務員で居続ける人が説明したところで、何の説得力もない。将来、もし独法化が失策であったということになっても、公務員だから、誰も責任は取らない。だからこそ、バラ色を説く前に、これまでの自分たちの至らなさを反省すべきだ! 私も最後に質問させてもらった。「分娩料値上げが、この説明会場にいる県議(私も含め5人)が反対したにもかかわらず、先の県議会で可決された。分娩料など保険制度の適用外の医療費や食費などのサービス料が、独法化されれば、県議会の議決を経ずに自由に変えられる。以前、次長は私の値上げが心配という話に、『県立病院は安すぎる。一般病院並みになるだけ』と答えた。ということは、値上げされる可能性が高いということか」と。 次長は、「目標に上限を定めるので、そこで県議会のチェックが入る」と。以前はそういう答えはなかったから、想定問答集に新たに加えたということか。じゃあ、上限は一般病院の平均にでもするの?それとも一番高いものに?いずれにしたって、上がるってことね。あーいえば上祐やってるようでは、反省とはほど遠い。 県立病院独法化説明会の日程等について | ||
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| ■ 北山 早苗 |