2003 年
12 月
29 日
カテゴリ:活動報告
今の日本のリサイクルや生ゴミ処理は、循環型社会に繋がらない
〜さわやか早苗日記178〜
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志昂会の清水保幸県議の23才のお嬢さんが出産後に急死され、お通夜に参列させていただく。お嬢さんは白雪姫のように眠っていた。 有明の家の波場先生が「子供もやがては死んでいく存在。老い、病を受け入れることが生きていく人間にとって必要」と言っていたが、受け入れる間もなく急死してしまわれた子の親の、悲しみを思うと胸が苦しい。 かける言葉も見つからず腕に手をやると、清水県議は「うん、頑張るから」とおっしゃった。挨拶で「私は娘にいつも言い負かされた」と話されていた優しいお父さんは、優しいおじいちゃんとして生まれたお孫さんを慈しむ決心を、「頑張る」と表現されたのだろう。お嬢さんのご冥福をお祈りします。
午前中に、安曇野酵母豚の飼育を願っている、武井建設の高橋社長にお会いした。社長は建設業の構造改革だけではなく、孫の世代のために循環型社会をつくりたいと願っている、優しいおじいちゃんでもある。田中知事もこの試みには関心を寄せ、実験場に視察に訪れたりしているが、現実は飼育場探しで悪戦苦闘している状況だ。実際には、県の援助は、融資を受けた場合4%利子の半額を援助するものだそうで、悪戦苦闘の手助けをするものにはなっていない。 また、建設業の農業への転換に、農政部はどの様にかかわっているのだろう。今は、飼育場探しでは町村役場をあたるしかないようだが、地元に近ければ近いほど、身動きはとれないものである。県には、循環型社会への取り組みのために、部局の垣根を越えた強いリーダーシップを望みたい。
昨日は知り合いの関口鉄夫さんに、現在の廃棄物政策の問題点について話を聞いた。関口さんは今長野県が策定を進めている廃棄物条例のアドバイザーで弁護士の梶山正三氏とともに、日本全国の産廃問題を地域住民と戦っている。 関口さんの話で印象に残ったのが、廃棄物やリサイクルで集められ処理されたものの行き場である。例えば、廃棄物の焼却灰を、更に灰溶融炉で高温処理し作られたエコセメント、1t造るのに56000円かかるそうである。これは強度がないので建物建設などには使えず、1t700円でしか売れない。そこで国は公共事業をやり、路面材としてエコセメントを1t5〜6000円で買っている。 つまり廃棄物のリサイクルと言ってつくられるエコセメントには、1t60000円以上もの税金が投入されていることになる。しかもエコセメントは様々なものを一緒くたに燃やした灰からつくられるので、鉛などの危険な重金属が含まれている。エコを名乗り、税金が投入されながら、日本中が汚染されかねない。おそらく、私が見てきたプラスチックリサイクルも同じだろう。
焼却炉で燃やされる大半は生ゴミ、武井建設の高橋社長は生ゴミを発酵させ豚などの餌にすることで、本当の意味での資源の有効利用を目指している。最近豊科町の学校給食の残飯を飼料にすることが、やっと始められるようになったという。 残飯を堆肥にすることは最近色んな所で行われているが、世界中で半数以上もの人が飢餓で苦しむ時代に、本来なら食べれれるものを堆肥にすること自体おかしい。残飯を豚に食べさせ、輸入飼料を減らし、豚小屋に敷いていた大鋸粉を肥料にする、このような本当の循環型社会を、長野県から実現できるようにしないと、日本は変わらない。
また関口さんは、大量消費社会にストップをかけ、廃棄物の発生抑制する上で、日本に欠けているものは産業界に廃棄物処理責任を負ってもらうことだと言う。ドイツでは廃棄物処理を自治体(税金)に負わせるのではなく、企業責任とすることで企業は努力し、必然的に簡易包装やリユースが進んでいる。
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