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2004 年 2 月 11 日     カテゴリ:活動報告
市民活動のための環境アセスメント講座・市民からの報告書
〜さわやか早苗日記204〜
 昨日は環境事業団地球環境基金部主催で、NPO地域づくり工房などが協力して開催している、「市民活動のための環境アセスメント講座」に出席した。
 3日には第一回目があり、環境省環境影響評価課長の梶原成元さんの「環境アセスメントって何ですか?」という講義を聴いた。環境アセスとは、国土交通省(建設省)がやる事業について環境省の立場からの異議申し立てと言うことかな?というのが私の理解。梶原さんによると、環境アセスは、かつては大規模公共事業毎の環境保全対策として行われていたが、これを法律化しようとするとなかなか通らなかった。その後、環境政策の変化や人の健康への影響が問題となる中で、より良い事業を行う為に、色々な人の意見を聞く(社会的合意形成の)制度として、平成12年に環境影響評価法(環境アセスメント法)が出来たそうだ。
 しかし、アワセメントと悪口を言われるように、事業計画が進んだ後戻りできない段階や、事業をやることが前提で行われたりするため、アセスは行政が公共事業を押し進めるためのツールのような印象が私たちにはある。そこで、より早い段階からの環境保全対策のために、戦略的環境アセスメント(SEA)の考え方が取り入れられた。廃棄物条例策定との整合性などの関係でストップしているが、長野県でも中信地区の廃棄物処分場の計画でSEAが行われている。
 環境アセスで「?」だったのは、国定公園やゴルフ場など自然豊かな地域の破壊行為となる事業については、環境アセスの対象にならないとのこと。対象になるのは、他県にまたがる規模が大きいもの、環境に著しい影響を与えるもの等と説明があったが、私は受講者の方と「環境省は身内には甘いのね」と話してしまった。
 県職員や事業者の方も受講し、職員は「廃棄物の梶山さんの話より、今日の梶原さんの話の方が良く分かった」と言っていたが、私には逆。やはり行政の方には行政関係者の話の方が分かりやすく、市民には市民側に立つ人の話の方がわかりやすいのかもしれない。

 そういう意味で、2回目の昨日10日の講座、「市民参加で進める環境アセスメント」は興味津々で受講した。講師は環境アセスメント学会会長の島津康夫さん。
 島津さんが良い方法書として取り上げたのは、"沖縄の市民アセスなご"がまとめた、ジュゴンの海への「軍民共用飛行場」建設計画に係わる環境影響評価、「あなたが守るジュゴンの海---市民からの方法書(注文書)」だ。
 方法書とは事業が行われる際に計画段階で作られる、アセスの設計図のこと、それを基に準備書、評価書と作られ事業着工となる。行政はともすると、法に反していなければ通せる、住民は勝手な要求ばかりし判断力はないとして、事業を押し進めてきたが、これは行政の勘違い、学識経験者(御用学者)もこれに追い打ちをかける。しかし、市民側が行政より先に方法書をまとめることにより、事業のストップや変更が可能になる。
 これまで行政が作ったよくない方法書は何百ページにも及ぶもの、これは調査が済んだものを載せているため。たとえば新石垣空港の方法書は563ページもあり、調査済の記載が80%に及ぶ。
 これに対して"市民アセスなご"の方法書は12ページしかなく、さらにみんなに読んでもらえるよう可愛い絵や、わかりやすい図入りの普及版もある。また、行政が作った良い報告書もある。八重山リゾート(ゴルフ場)の方法書は住民へのヒアリングを基に設計したもの、何よりも「予想外の結果なら事業を見直す(止める)」と宣言されている。(続きは次の日記)


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