2004 年
4 月
21 日
カテゴリ:活動報告
反骨精神で、しなやかに新たな仕組みをつくるリーダーたち
〜さわやか早苗日記247〜
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昨日20日は、南信(下伊那)の自律の村訪問2日目で、午前中阿智村に行った。阿智村の岡庭村長は、噂にお聞きし想像していた以上に、はっきりものをおっしゃる方だった。阿智村は人口6000人、飯田市に隣接した町である(写真は阿智村役場)。 昨日訪れた平谷村や隣の浪合村などから、合併を申し込まれているが、「まず阿智とくっつき、その上で飯田市と合併するという考えがあるようではいけない」と言う。「小さな村は合併すると、リーダー不在が一番響く」と、「まずはそれぞれが自律することを目指したい」と言う。 「しかし、道路や学校などの補修に使われる国からの基準財政贈与額が減らされ、乗り切る為の人件費の削減は限界に来ている。これからは、連合しながら人件費を減らす工夫をする以外にない。地方交付税が増えないのはここまでにした国民の責任でもある、戦いながらも、現実にこだわらない柔軟な発想であらたな仕組みを創る必要がある」と言い、具体的なイメージを次のように話された。 「長野県の最大の問題は、地方事務所の制度が残っていて、町村の上に城をつくっていること。明治以来の旧態依然とした上意下達の制度だ。他の県は横並びにしている。地方事務所の解体が必要だ」「小さな各村が専門の職員を一人ずつ置くのは無理、例えば林務、農政、土木などの県職員が町村にまたがって配置された地域振興局をつくり、町村の仕事を引き受けてほしい。そもそも幹線道路などは町村をまたがっている。そうすれば町村の雑務が減り、小さな町村が自律してやっていける。」「このような下伊那西部振興局の提案を田中知事に行ったところ、知事は理解を示し、実験的な調査をやることになった」 岡庭村長は、下伊那西部の頼れるリーダーという感じがした。知事にも、「田中知事が誕生したのは、長野県に民主的運動の素地があったから、知事は焦らず、現場の町村長を信じて任せてほしい」「県が言っている集落創生資金は、従来の県単と同じもの、そんなものはいらないと言った。第2交付税的なシンプルなものにし、我々を信じて、県は銭と知恵だけ町村にくれれば良い」と注文。「とは言っても、今までの県知事にはこんなこと言えなかった」と言い、田中知事を評価している。 岡庭村長はかつて民主主義の学校と言われた公民館運動をやっていた方と聞く。たしか栄村の村長もそうだった。国の権力には屈しない反骨精神のある立派な首長が、小さな町村には多い。
午後は、下伊那郡松川町の知的障害者の保護者がつくった法人・施設『アンサンブル』を訪れ、小椋施設長に話を聞いた。お嬢さんが障害をお持ちの小椋さんは、障害者の皆さんが地域で暮らしていけるよう、グループホームや授産施設をつくった。障害者年金と授産施設で得たお金でなんとか暮らせるようにしているが、実際の運営はぎりぎり。障害者が施設から出て地域で暮らすという政策を進めたいなら、現場に目をやり、国も県ももっと支援するべきと言っていた。 授産施設では有機野菜の生産と宅配による直接販売や、クッキー作りなどをして、一人3万円の報酬を得ている。これはかなり頑張っていると言える。施設は木造、明るくきれいで開放的、障害があっても前向きに暮らしていきたいという、本人や親の願いを実現しようとしている小椋さんの話もまた、岡庭村長の話と同様に力強さを感じた。
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