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2004 年 7 月 2 日     カテゴリ:活動報告
『知事に誠意ある県政運営専念を求める決議』への幻の反対討論
〜さわやか早苗日記272〜
 6月県議会が終わった。足を引っ張るだけの、相変わらず後ろ向きな県議会だった。懸案だった森林条例は委員会で継続、私は委員長報告に森林条例賛成の立場で質疑した(次回日記で紹介)。
 2日最終日に『知事に誠意ある県政運営専念を求める決議』が出され、賛成多数で可決したが、内容は知事の泰阜村の住民票移転に関するもの。あおぞらでは宮川速雄議員が「長野地裁の判決は法の解釈の誤認」「知事が誠意ある県政運営に専念してないなどとんでもない」と討論し、私と二人決議案に反対した。私も討論したかったが、会派で1名しか討論できないという申し合わせがあるそうで、やむを得ず断念‥‥、以下は幻となった決議案への反対討論。

「知事に対し誠意ある県政運営に専念することを求める決議」案に反対いたします。
  先日私の99才の祖母が亡くなり、長野県境に近い群馬県の山あいにある、母親の実家に行ってきました。深い谷間に道路と家がへばりつき、下に川が流れる様子は、長野県や日本中の山村によく見られる景色です。川におりていくと深い淵があり、夏になると子供の私はいとこたちと一日中そこで泳いでいました。先日も川に降りて行くと、『くろんぶち』と呼ばれる淵は、何十年前と同じように透き通った水のままそこにありました。私のふるさとの光景はここにあります。
 知事が泰阜村に住民票を移したと聞き、私と同じように、多くの日本人がふるさとを感じるような美しい山村の一つなのだろうなと思いました。

 私は自治体研究社から出ている"「安心の村」は自律の村"という、松島貞治・泰阜村村長が書いた本を読んでみました。中にある松島村長の言葉を紹介させていただきます。
 「いつの時代にも国策に左右されながら、犠牲となるのは、国策を決めた人たちではなく一般庶民であることに深い憤りを覚える。国策を選んだ故、満州に1200人送り、半数が死亡、残留孤児も多いという不幸を抱えた泰阜村の史実がある。今日の合併問題も、時代状況こそ違え、財政的に厳しく、その対応のためのまさに国策であることを思うと、当時の村長の苦悩が重なる」
 「昭和初期の恐慌時に、泰阜村では学校美術館を建立した。その時の精神、"貧(ひん)しても貪(どん)せず"こそが注目される。苦しいから合併という短絡的な発想でいいのであろうか。この地に住む住民を守るのは、お金ではなく、村を思う心ではないのだろうか」
 「弱者と呼べるような高齢者も、この村であったら老いていける、そんな安心感を提供することこそ、行政の仕事。最前線のサービスは国ではなく、常に市町村がやっている」
 「あらたな自治のスタイルでは、村役場は、まさに住民とともに村を支える拠り所となる。夜昼問わず、村や地域を考える人たちが集まり、役場を拠点に地域を考える。行政サービスは住民が作り出すものであり、役場職員はそのコーディネーターとなる。そんないきいきした役場があればこそ地域が守られる」
 私はこれを読んで、こんな村長に守ってもらいたいと思いました。こんな村長のいる役場に集まって、みんなでワイワイ話し合ったら、楽しいだろうなあ。田中知事が泰阜村に住民税を払いたいと転居した理由が良く分かりました。

 先日私の知り合いの、東京に住むあるガラスメーカーの社長と、田中知事と泰阜村のことで電話で話をしました。田中知事の理念は褒めていても、時には手法において県議の皆様と同じく辛口の批判をしていました。
 その社長が、泰阜村のことで知事の行動を褒めていました。「一連のニュースに注目していたら、泰阜村の村長さんてすごい人とわかった‥‥(続きは次回)
県議会・知事への決議文


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