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2004 年 8 月 30 日     カテゴリ:活動報告
便利な道路建設は産廃を呼ぶ、そういう見方が必要
〜さわやか早苗日記291〜
 (前回続き)廃棄物埋め立て最終処分地の300m程下には富岡市等の水道水源である鏑川があり、地下水や沢水が流れ込んでいる。今の法律では富岡市は処分場該当地区ではないため、反対する権利が殆ど無い。実は阿智の処分場も同じで、水の汚染や処分場崩壊の場合に被害をまともに受ける飯田市美穂地区の住民同意は、建設にあたり得なくても良いことになっている。
 焼却場や最終処分場は市町村境に造られることが多く、近隣に被害が及ぶ。富岡市や美穂地区のようなケースは日本中に沢山ある。そこで、長野県が制定を目指している廃棄物条例は、このような場合にも適応できるように、市町村の枠を超えて県が間に立ち住民が問題解決に参加できる仕組みがあり、住民の立場に立つものだ。しかし、県議や市町村長らは、知事の権限が強くなり処分場が造れなくなると反対している。県議や市町村長は住民の方を向いていない。

 下仁田町は町会議員が皆反対、町長も反対の立場であると聞く。役場にも産業廃棄物処理場反対の垂れ幕があった。しかし反対派が寝返ったり口封じにあうことは良くある。町長は2枚舌と言っている町民もいる。町民は油断せずに他人任せにせずに頑張って欲しい。

 また、下仁田の処分場予定地で注目すべきことは、業者にとっての立地条件の良さである。それは、上信越自動車道・下仁田インターから数kmという地の利があり、都会の産廃の持ち込みにはうってつけの場所だということ。便利な道路が近くにあるが、放置されて人目につかない里山の山林、そんなところが廃棄物の運び先にはちょうど良い。道が出来、便利さを得た田舎は、廃棄物汚染の危険にさらされるというわけだ。
 私は安曇野を貫く松本糸魚川連絡道路が出来れば、安曇野の里山はその危険にささされたことになったと思い、ぞっとした。
 梓川村の集落近くの山林に建築廃材が放置されている件も(8/8日記)、山林の中を通る舗装道が造られてから、建築廃材が持ち込まれるようになったし、更に先の方には不法投棄も多くなったと環境委員の方が嘆いていた。
 7月の南安曇郡議員大会で決議された中に『国営アルプスあずみの公園関連道路の整備促進』という県への要望がある。国営公園が開園したが、アクセス道路が棚上げになっているため、他の道路が渋滞し住民生活に支障を来している、道路整備が必要とある。
 しかし、8月3日付けの新聞記事には、7月24日に開園した後の国営公園は、開園イベント等で9日間に4万5千人の入場者があり人出は好調だったが、交通も順調で、豊科警察署に寄ると特に開園に伴うものとみられる目立った渋滞や苦情は無かったと載っていた。
 その後の国営公園の入場者数はお盆の8月14日には6163人あったものの、土日で2000人台、8月23日には627人と減少している。日経新聞の全国版には「国営アルプスあずみの公園での自然体験は、学校的な『できすぎ』に違和感がある」と評されている。アクセス道路は必要なさそうだ。
 田中知事にならなければアクセス道路としての松本糸魚川連絡道路は着工されていた。もし造っていたら一体誰がその責任をとるのだ。要望していた町村長・議員がとるのか?

 さらに郡の議員大会の決議文には須砂渡渓谷の道が狭いのでトンネルを造れとある。一体誰が使うのだ。村の温泉施設ホリデーユーへ行く客と常念岳への登山者しか通らない。産廃を持ち込むトラックでも通そうというのか?
 下仁田へ行き、便利な道路建設は産廃を呼ぶ、そういう見方をする必要があることも学んだ。(写真は処分場予定地にある南蛇井層と礫岩層の断層)


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