2005 年
8 月
8 日
カテゴリ:活動報告
トラブルの多いガス化溶融炉とゴミ問題の視察<1>
〜さわやか早苗日記339〜
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あおぞらでは3〜6日、札幌と函館方面に現地調査に行って来た。 函館市に隣接する渡島(おしま)廃棄物処理広域連合のガス化溶融炉に問題が起き、函館市も巻き込んで廃棄物政策に住民から大きな疑問が投げかけられていると聞いた。長野県でもガス化溶融炉を導入する計画があちこちにある事から、施設の視察だけでなく、環境問題に取り組む函館の竹花いく子市議や住民の方々にお会いし、お話を伺った。
ガス化溶融炉はゴミを高温で溶融するため、ダイオキシンが分解する、溶けたゴミは溶融スラグとして路盤材等に再利用できるので焼却灰がでない、不燃物や有害ゴミ、どんなものでも溶融することができるとされる。 渡島広域連合のガス化溶融炉(クリーンおしま)は、キルン(回転ドラム)方式と言われ、ゴミを蒸し焼き状態にし、ガスとカーボンにした上で溶融する。また、自己熱(高温ガスの循環)によってシステムが運転されるため、高温にするためのコークス等は不要、また、燃料も立ち上げの時だけ必要なだけということだ。
と、ここまで聞くといい事尽くめの、すばらしい、理想的技術のように思える。だから、国や全国の自治体が次世代のごみ処理技術して導入を進めたり検討している。 しかし、本当に理想的技術なのだろうか?
クリーンおしまのすぐ裏山の沢にある、焼却灰等不燃物の埋立て処分場に生ゴミや可燃物が積まれているのを住民が発見、ガス化溶融炉にトラブルが起きたためにゴミが溢れたと分かった。なんと一昨年春に稼働して、昨年秋までの1年半の間に、6回のトラブルと運転停止を繰り返していた事も分かった。(写真は埋立て処分場に積まれたゴミと、クリーンおしま) 渡島廃棄物処理広域連合の方々によると、これまでに14回運転停止があったが、トラブルは、炉そのもののトラブルではなく、地震と台風による停電が2回、ゴミを蒸し焼きにする前に15cm四方程に砕く機械の不調、冷却振動コンベア部品の亀裂、針金等のゴミに破砕された布団の綿等が絡まり、カーボンとなったゴミと選別して溶融炉へ送る手前で詰まったためのトラブル等である、との説明だった。 また、思ったよりゴミの減量化が進んでいないため、清掃点検等で国の基準では85日間運転を休む事になっているところを、クリーンおしまでは62日のみで頑張って稼働しているが、焼却が間に合っていないとのことだった。ゴミ量の増加は当初予定していなかった衣類やゴム、プラスチック・ビニールが焼却に回されるようになったためだが、トラブルがなければ、十分に処理能力があるとの説明もあった。
「炉自身の故障ではない、想定外の部分的なものによるトラブル」との説明は、おかしいと感じた。たとえ、部分的であってもガス化溶融システムに問題があるから、起きたのではないか。針金などの異物が混入する事も充分想定される事だ。布団の綿と絡まる事が想定外で、60億円もの税金を払った高い買い物が故障してしまうなんて、あって良い事なのか? 一旦立ち上げれば循環システムで稼働し、燃料が少ない理想の炉と、メーカーにのせたれたのだとしても、何度も停止・立ち上げを繰り返したら、理想の炉とは言えない。 また、溶融炉は何でも溶かしてしまう理想の炉だからといって、従来分別してきたものや他所ではリサイクルしているものまで、可燃物にしてしまった可能性もある。ガス化溶融炉は1200度以上の高温維持のために、24時間稼働させる必要があり、それにはゴミが沢山必要で、返ってゴミが増える結果になるという話を聞いた事もある。(次回へ続く)
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