2005 年
8 月
9 日
カテゴリ:活動報告
トラブルの多いガス化溶融炉とゴミ問題の視察<2>
〜さわやか早苗日記340〜
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(前回の続き) 函館市に隣接する渡島(おしま)廃棄物処理広域連合のガス化溶融炉(クリーンおしま)に問題が起き、函館市も巻き込んで廃棄物政策に住民から大きな疑問が投げかけられていると聞き調査に出掛けた。 施設側の説明では「炉自身のトラブルではない」とのことだが、1200度以上もの高温を維持している溶融炉自身にトラブルがあったら、それこそ大変な事故になるはずだ。また、重大事故を起こさないよう運転して行くための維持・管理には、人もお金もかかる。 私たちをクリーンおしま裏の埋立て処分地に案内し、ガス化溶融炉問題の説明をして下さった山下さんたちは、渡島廃棄物処理広域が函館市に年間7000万円ほど払って、5000tの未処理ゴミを委託するはめになったのは、ずさんな計画と施設の欠陥が原因と住民監査請求を求めた。 これに対して広域連合監査委員は、ゴミの量が増えたのは生活様式の変化によるものでやむを得ない、維持運営費の増加はゴミの増加や焼却炉の不具合などで7人を増員し、人件費がふくれあがったためで、必要不可欠な費用と住民監査請求を棄却、門前払いとした。 このガス化溶融炉は相手方を初めから選択した随意契約によって建設されたそうだが、メーカーは建設後もメンテや運転要員を派遣する事で、儲かる仕組みになっている。保証期間中はメーカー負担で修理するが、それを過ぎれば、広域の負担となる。トラブルが多いための増員者が、メーカーからの派遣かどうかは知らないが、人件費が増えたのを必要不可欠とは、とんでもない、費用を負担する住民側にとっては全く腹立たしい事だ。 日本のメーカーが、外国に大型焼却炉を入れると、費用が日本の半額か1/3で済むそうだが、つまりは日本での建設費用の半分や2/3は、設置してもらうためのメーカーの活動費になっている。その中には裏金として政治家に渡る部分も多いと聞くが、随意契約となると、勘ぐりたくもなる。
今回、私はガス化溶融炉の視察が始めてだが、一つ驚いた事がある。燃やした後に残るのは溶融スラグだけではないというのだ。溶融する際に出る飛灰は、スラグにはならず、結局セメント固化して埋め立てているとのこと、その量はコンクリートも入れて、スラグとほぼ同量。 なんでも燃やせるからといって、また、24時間可動のために大量のゴミが必要となると言って、ゴミが増えたら、焼却灰処理が必要ないと言って溶融炉を導入しても、元の木網になりかねない。 また、スラグだから有害物質は溶け出さないので安心な建設資材と考えるのも、多いに疑問だ。日本のあちこちに出来た溶融炉のスラグを、アスファルトに混ぜて路盤材に使ったら、摩耗して出来た粉塵や溶け出した有害物質で日本中が汚染されると懸念する声もある。何十年か先、アスベストと同じ状況になりうるかもしれない。
渡島広域の溢れたゴミは里山に積まれ、カモメが生ゴミをあさっていた(写真・ゴミの上の白い点がカモメ)。本来ならひどい臭いがするはずだが、臭いは少ない。恐らく薬剤処理されているのだろうと、山下さんたちは言っていた。流れていた沢はゴミの下にトンネルを掘って流しているそうだが、ゴミ止めコンクリート堤防の下に流れ出していた沢の水は泡立っていた。「汚水が漏れ出しているかもしれないな‥‥」と林議員が言った。
午後は、溢れたゴミを受け入れることになった、函館市のゴミ処理の状況を調査した。函館市はゴミの分別収集や減量化に取り組んでいる。そこへ、溶融炉の導入によって混ぜこぜにしてしまった渡島広域のゴミを受け入れることになる。(次回へ続く)
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