2005 年
8 月
26 日
カテゴリ:活動報告
山枯れと地滑り、県農政部の勧告は地方から国を変える実践例
〜さわやか早苗日記346〜
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台風11号による大雨での土砂災害等が心配されていたが、県内の台風による影響はなかったようだ。 先日、飯山で、堆肥センターが都市下水道汚泥堆肥製造の際に用いた塩素脱臭で発生した塩素ガス等により、カイガラムシが異常発生、そのために山枯れなどが起こっているのではないかと言われている、木島地区の里山で地滑りが発生し、民家が被害を受けた。現場に私と林議員で調査に行った。 地滑りが発生したのは、8月16日朝5時頃、雨が激しく降り用水路も溢れるような状況だった。築130年ものお宅の裏の斜面が崩れ、土砂が家に押し寄せた(写真下)。 ご主人は、土砂が押し寄せつぶれた部屋に寝ていて、隙間に運良く頭だけ出ていたために、奥さんを呼び引っぱり出してもらい、かろうじて助かったとの事。つぶれた部屋を見せてもらったが、良く助かったなあと思った。 手前の部屋は土砂に押されて歪み、畳が持ち上がっていた。おばあちゃんが寝ていたそうで、本当にビックリした事だろう。基礎はずれ、戸や窓の枠も歪んでいる。直して使う事は恐らく不可能だ。 それでも、昔の家なのでがっしりと造ってあるために家全体が潰れずに済んだのであり、今の家だったら潰れて、土砂に埋まっていただろうと、地域の皆さんは話していた。
崩れた斜面は、5、6年前にカラマツを切ったそうだ。暫くは残っていた根が張っていたが、その根が腐り、できた穴に水がたまったために、崩れ易い状況を作り出したのではないか、とのこと。 しかし、それだけではない、崩れた斜面の上の里山は枯れ、枝がなくなりかろうじて立っているコナラ等の広葉樹が、子孫を残そうと最後の力を振り絞って幹から葉っぱを芽吹かせ、胴吹き状態になっている(写真上)。これも大きな原因の一つだと、地元の皆さんは言う。 枝のない木が櫛のように立っている里山に降った雨は、葉っぱに受け止められる事なく地面に落ちる、根が弱って保水力のなくなった山肌を流れ落ち、崩れた斜面に一気に水が押し寄せたために、地滑りが発生したのだろう。本来なら里山の木々に守られ、130年以上もの間崩れる事等なかった場所なのだ 裏に枯れた山を抱えた家はこの家だけではない。この辺り一面の山が枯れている。台風が来る度、大雨が降る度に、今後地域の皆さんは不安な思いで過ごさねばならない。
ガスの発生元である堆肥センターに対して、県は6月、産業廃棄物汚泥の放置や許可外施設からのガス排出という違法行為を行っていたとして、行政処分を行った。また、8月22日には県農政部が肥料取締法に対する抵触行為や、農地法・農振法の趣旨に反する行為などで、肥料製造や出荷停止の勧告を行った。 農水省(国)の「業者自ら届けた成分が基準をクリアしていれば肥料と認める」という法を笠に着て、13年もの間住民を苦しめて来た堆肥センター問題に、田中知事のもと県がメスを入れたのだ。これは下水道汚泥堆肥によって全国の農地が汚染されることを防ぐ上で大変重要な事で、法や農水省の政策を変えるきっかけとなるはずだ。 田中知事だから出来る事であり、「地方の現場から国を変えたいと」言う一つの具体的な実践例だ。
木島地区吉の皆さんは、今年の夏は窓を開けて過ごせる、臭いのない昔の状態に戻ったと喜んでいた。贅沢を言っているのではない。里山が元気を取り戻し、安心して過ごせる当たり前の生活が戻って来て欲しいというのが、住民の願いなのだ。 「地方の現場を見据えて、国民を守り、日本を救い、霞が関を変える」と言う、新党「日本」の党首・田中知事の言葉や実践に、大いに期待したい。
飯山堆肥センターに対する勧告 |
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