2005 年
9 月
17 日
カテゴリ:活動報告
県の施設を訪問、組織再編に望まれるもの<1>
〜さわやか早苗日記350〜
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今週は、あおぞらで長野県の施設3カ所(松本家畜保健衛生所、犀川砂防事務所、自閉症・発達障害支援センター)を訪ねた。
松本家畜保健衛生所では、畜産経営の安定を目指して家畜伝染病などの侵入防止対策や検査、安全な畜産物生産のための検査や指導、付加価値の高い畜産物の生産と環境に優しい畜産のための指導などを行っている。とくに病性鑑定室を持つのは松本だけのため、県下全域の家畜の病性鑑定やBSE検査を、ここで行っている。昨年訪ねた長野家畜保健衛生所に比べると施設も設備も大規模だった。 特にBSE検査については、24ヶ月齢以上の死亡牛の検査を行うための採取棟(写真)を平成15年に贈設し、昨年は641頭の死亡牛から、異常プリオンが集中していると言われる延髄を採取している。他から凍結されて送られてくる採取検体と合わせて、昨年は1316検体の死亡牛のBSE検査を行ったそうだ。 BSE採取棟の横には、原因不明で死んだ家畜の解剖を行う解剖棟や解剖した動物を焼く焼却炉もあった。案内されて行くと、さっきまで死亡牛の解剖をしていたため臭いが残っていた。BSE検査の結果が出るまで死亡牛を入れておく保冷コンテナを覗かせてもらったが、死亡牛からの臭いは暫く記憶の底に残っている感じがした。大変な仕事だなあと思ったが、仕事をするのに必要な獣医師の資格をとる人は、最近女性が増えているのだそうだ。 家畜保健衛生所は過去に数回の組織改正を行う中で、統合や新たな部門設置を行って、県下に5カ所体制で、病性鑑定部門は松本に集中させた。畜産農家は減少しても、より高度な専門性や食の安全等への要求や必要性は年々高まって来ており、それに応じた結果だろう。 県は今議会に組織再編案を提出する予定だが、家畜保健衛生所は今回の組織改正の対象にはなっていない。これは家畜保健衛生所の体制が、一足先に時代の要求に対応して、現体制になって来たからではないか。
砂防事務所は、第三紀層と呼ばれる地質の、土石流や地滑り等が発生し易い県下3ヶ所の地域(犀川、姫川、土尻川流域)に置かれている。土砂災害から人家や道路を守るために砂防事業や急傾斜地崩壊対策事業、地滑り対策事業、災害復旧事業などを行っている。犀川砂防事務所は明科にあり、昭和14年に開所、建物は38年に現在の場所に造られ、山村地域の安全を守って来た。 今度の組織再編で、県境や山間の地域を幅広く支える住民相談の業務も加えるため、砂防事務所をコモンズセンターと名称を変える案が出ている。 砂防事務所関連の事業費は、国や県の公共事業費削減の中で減って来てはいるものの、昨年の台風による災害復旧事業もあり、仕事はてんてこ舞いのようだった。今後、住民相談には別の職員が派遣されてくるものの、地域を知らないと相談業務も難しく、その場合、コーディネート役としての所長の役割が鍵になりそうだ。 砂防関連事業がなくなるわけではないのだが、砂防という名前がなくなると公共事業そのものが増々削られる、あるいは将来的に事務所そのものがなくなるのではという懸念を抱いているのか、『砂防』を残せだの、『コモンズセンター』という横文字はわかりにくだのと、議論になっている。 しかし、業務は増々大変になると所長は言っており、地域に果たす役割は増す事だろう。 名前については、私は、できれば、地域に親しまれて来た名前は残したほうが良いと思う。砂防という言葉より、犀川砂防という名前がそれにあたるのではないか。いっそのこと『犀川砂防コモンズセンター』にしたら良いのでは?と感じた。(続く)
松本家畜保健衛生所 |
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