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2006 年 8 月 17 日     カテゴリ:活動報告
村井新知事に望む、県のPR、県議・職員との関係、OSの入替
〜さわやか早苗日記403〜
 普段は土日しか開けていない我が家のアトリエを、お盆休み中の12日からずっと開けている。
 県外からのお客さんが、今回の長野県知事選のことを話しかけてくる。決まって口にするのが、「田中康夫さんのお陰で、長野県はずいぶん全国的に有名になりましたよね。これからは、そういうこともなくなりますねえ」ということ。
 ホントだ、田中知事は色んな意味で、全国の目を長野県に注目させてくれた。吉村知事はどうだったかと言えば、ミズスマシ発言ぐらいだったから、田中知事の全国へ向けての長野県の発信(PR)度は抜群、他県の知事の中でもピカイチだった。村井新知事には、望めるのだろうか?

 もう一つ、他県の方々が言っていたことは、「田中さんがもう1期やってくれれば、他の県への波及効果も更にあったのに、そういう意味では長野県に期待していたんだけれど。長野県民て、結局我慢できなかったんですね」と。
 国も地方も借金まみれ、少子高齢、格差社会、高負担・低サ−ビス福祉等々、いい加減な国任せでは何も変わらない。互いに支え合いながら自分たちの出来ることは自分たちでやる、行政は自律しようとする人たちを本気で支えるコ−ディネーターやサポーター、そんな地域があちこちに出現したら、国も変わらざるを得ないと・・・、こんなことを長野県は目指し、それは他県の方から見れば、輝く星だったはずだ。
 しかし、「他の県がもらっている補助金までいらないってことはない。道路やダム、砂防ダムを造って、借金してだって、もらえるものはもらう」という、村井新知事の言い分の方が選ばれた。
 「せっかく借金が減って来たのだから、子どもたちにつけを残さないよう、もう少し我慢しよう」「補助金ではなく、自由に使える交付金を増やすよう、国を変えなくちゃいけない、長野県から変えようよ」と訴える声は届かず、我慢できなかった県民が多かったということか。
 「長野県は日本のおへその位置にあるせいか、どうも、自分が中心と思っているように感じる」と、県外から移り住んで来た方が言っているのを聞く。私も、県議のおじさんたちを見ていると、この言葉に思わず頷きたくなってしまう。
 こんな長野県民は、県外の人が見ていることに気づかず、その期待を裏切ったということかな?県外の意見なんて関係ないと言うかもしれないけれど、他の県はスゴイ勢いで自分の県を売り込んでいる。そういう意味では、長野県民の今回の選択は、ホントに『もったいない』ことをした。
 県議が県民の選択にケチつけるのか!としかられそうなので、このへんにしておく。すべては、これから、歴史が証明してくれることだろう。

 さて、新聞によると、村井仁氏は9日、支援を受けた市民グループ「新長野県政連絡協議会」(代表・永田恒治弁護士)のメンバーらと松本市内で懇談したとのこと。
 永田代表は「利権を求めるつもりはない。真の県政を実現するために監視しながら、一方で(県政の)中に入って改革を実現したい」と話し、出席者から、「(8割近くが村井氏を支援した)県議からは適度な距離を保ってほしい」との注文が出たそうだ。
 そうしたら、このことに触れたある県議のHPには、「引き続き2ヶ月に一度会を開くとのことであるが、多すぎる、知識者の集団ゆえに村井県政に必要以上に踏み込む事のないよう望む。院外で物事が決まることのないよう重ねて要望させていたきたい。」と書かれていた。
 知事に就任する前から、村井氏を挟んでお互いに牽制し合い?なんじゃ、これはと思った。
 そういえば、永田さんは、2000年の知事選後3ヶ月ほどたって、市民クループが開いた会合に突然やって来たことがある。「田中康夫が言うことを聞かない!」と、えらい剣幕でまくしたてるので、初めて会った私は勿論、居合わせた市民たちはみんな退いてしまった。県議会議員のこれまでの決まり文句も「田中康夫は言うことを聞かない」である。どっちもどっちだ。

 やれやれ、村井新知事操縦の長野丸の行くえも大変なことだ。
 当の村井氏は、この間のNHK長野の「新知事に聞く」という番組に出演したが、スタジオにいた20人の県民と、TVを見ていた多くの県民の前で、おいおい・・・というようなやりとりが繰り広げられた。
 「ガラス張りの知事室は形の上でのショー、事実上の透明性を保ちたい」と言う村井氏に、出演者の慶応大学経済学部教授・金子勝氏は「意思決定を透明にすることが求められているのであり、ただガラス張りをやめるというだけでは、説明がつかない。具体的にはどうするのか」と。村井氏の答えは「行政審議会などを全て公開は如何なものか?50年先に公開というようなことも必要だ」と、早くも、秘密主義。
 「企業誘致についは、まず、高速道路がないのがネックだ」という村井氏に、金子氏は 「良いと言われる岐阜、群馬は自動車関連企業で特殊事例、あとの県はどこも似た状況、長野県だけが特別悪いのではない。大企業を誘致しても、社員は他所から連れてくる、来れない人をリストラするのが目的だ。ラインごと派遣へ丸投げし、地元の雇用は生まれない。ただ、補助金を出しても、無駄金だ。中小の優秀な技術を持っている企業は、販売力が弱い、マーケティングができる優秀な人材を民間から引っぱって来るような、中小企業の支援こそ必要だ。県職員では出来ない」と。
 「宅幼老所も良いが、先ずは特養(特別養護老人ホーム)を建設したい。待っている人が沢山いる」と言う村井氏に、金子氏は、「特養は、もう国から補助金がでない。今ある特養もホテルコスト(居住費)や食費をとるようになった為、出て行かなきゃならない人がいる時代なんです。そこをどうするんですか?田中知事が特別なことをやっているんじゃない、国の流れがそうなって来ている」と。
 「災害対策には砂防工事」と言う村井氏に、金子氏は、「砂防ダムが埋まれば、それがまた土石流を生む、永遠に造り続けなければいけない。森林整備が必要だ」と。すると村井氏は「人手に頼らねばならない森林整備には、林道を先ず造らねば」と言う。金子教授は「林業としてではなく、自然環境を維持する目的の森林整備をするべきだ。砂防ダムのある谷からの土石流で海岸線が埋まった事例は九州や島根県に山ほどある」と。
 田中県政時には、森林整備予算を増やし、機械化を進めて、山をもっている人がお金を出さなくても間伐が出来るような仕組みを創って来ているのだ。村井さんはまず、田中県政がやって来たことをよく学んでもらう必要がある。道路と、砂防と、特養だなんて言っているのは、頭のOSの古い県議たちだけ。県議に口を揃えている場合ではない、村井新知事には、まず、国会議員時代の古いOSを入れ替え、金子氏のような時代の先を見据えている人たちに、頭を垂れて教えてもらうことから、是非始めていただきたい。

 また、村井氏は県職員の現状について「県民のためよりも(田中)知事に気に入られるように行動している」とし、知事就任後の優先課題として「県職員の意識を県民の奉仕者として変えてもらう」と述べたそうだ。良いだろう、更に県民に奉仕する職員にしていただけるなら、こんなに嬉しいことはない。ただし、反田中職員からの反発は避けられないだろう。


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