2006 年
10 月
8 日
カテゴリ:活動報告
煙草は生理現象?勤務中もOK、意思決定は非公開の部長会議で
〜さわやか早苗日記415〜
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5日、県議会一般質問で、私は後戻りのない県政運営について質問した。 まず、先月の部長会議で、敷地内禁煙を緩和することを決め、県庁屋上と議会棟わきに灰皿を設置し、田中県政での敷地内全面禁煙から分煙へと政策方針を転換したことについて、質した。 1日に50本吸うと耳にする腰原副知事に、県職員が勤務時間内にタバコを吸うことについての見解を求めると、「 勤務時間内に席を離れてタバコを吸うことは、仕方なく止むを得ない」との答え。 そこで、更に、職員の職務専念義務(勤務時間中にみだりに勤務場所を離れてはならない)からすると、喫煙の出来る時間は午後零時15分から1時までだが、勤務時間中の喫煙については?と見解を求めると、「敷地内の決められた場所で常識の範囲内での喫煙は、服務規程に抵触するものではない」と答えた。
私の質問中に、県議たちから、「トイレも行っちゃいけないのかよ、タバコも同じだ!」との、やじ。へえ〜、煙草を吸いたくなるのはトイレと同じ、生理現象というわけだ。どおりで、本会議開催中に入れ替わり立ち替わり席を外す県議がいる。トイレにしては長い。煙草を吸っている人が多いらしい。 あおぞらの宮川速雄議員はヘビースモーカーだが、さすがに本会議中に席を外して喫煙はしない。これは常識だ。
田中県政時、長野県では、段階的禁煙や喫煙者に対する禁煙サポート実施の結果、2004年6月〜2006年4月までの約2年間に、県職員の喫煙者は3337人から2388人になり、949人も減った。 これは、禁煙した職員自身が健康とタバコ代で得をしただけではない。 厚生労働省の資料によると、シアトル大学ワイス博士らの研究では、企業が一人の喫煙者を雇うと、労働時間の喪失や生産性低下よる損失で24万円、健康障害による損失で16万円など、一人当たり年間55万円もの余分な支出になるとある。 これからすると長野県は、2年間に何と5億円以上のコスト削減をした事になる。敷地内全面禁煙施策は、県職員の労働生産性アップという点で、多大な県民益をもたらしたのだ。 欧米の企業では、先のような根拠に基づき、職場の禁煙化、従業員に対する禁煙プログラムの実施、非喫煙者を採用を行っていると、厚生労働省の資料には書かれている。 本来脳の中で出ているセロトニンやドーパミンなど、気持ちを落ち着かせるための神経伝達物質が、喫煙で出にくくなり、代わりにニコチンが落ち着かせる役目をしてしまうため、タバコでイライラを解消するようになってしまうのが依存症だ。これにより、イライラして労働生産性があがらなくなるわけだ。「依存症だから仕方ない、勤務中の喫煙は止むを得ない」「煙草を吸うのはトイレと同じ」という村井県政や村井支持県議たちの見解は、大きな誤りである。 私は、村井知事に 「敷地内禁煙の緩和は、部長会議の経営戦略局長発言で決まったようだが、勤務時間中の喫煙や、タバコ依存症による労働生産性低下についてなど、検討はされたか」「喫煙者は依存症だから、勤務時間内にタバコを吸いに行っても良い等と言う認識は、もってのほかではないか」と尋ねたが、残念ながら、知事はこのような厚生労働省や世界的な流れには耳を貸さず、「受動喫煙防止のための施策なので、分煙が適当と判断」との答えで、押し通した。
田中県政時の2年間で禁煙した900人以上の県職員の努力は認められず、「タバコは生理現象」と開き直った副知事と、それを認めた県政の最高責任者にによって、長野県でせっかく培って来た禁煙の流れは、後戻りしたと言わざるをえない。まったく、残念である。
開き直りの後戻りは、こればかりではない。 私は、禁煙の方針転換について知りたくて、部長会議の県のホームページを見て驚いた。田中県政時に音声を公開していた部長会議が、村井県政になって音声公開がなくなっている。音声での公開は目の不自由な方にとっても、貴重なものだった。 しかも秘書チームに問い合わせたら、更に驚くべき事がわかった。現在は、部長会議は要点のみを掲載、全部は載せない、審議に関わりない発言はカットと言うのだ。何を掲載するかの判断は、まず秘書チームで行い、最終的には、知事の判断とのこと。 村井知事は、よく、田中県政のガラス張りの知事室は見せかけだけ、政策決定のプロセスが不透明であったと主張している。しかし、村井県政になり、部長会議での政策決定議事録を、ありのまま県民に示さなくなってしまった事は、県政の透明性の後退そのものではないか?と、私は村井知事に質し、ありのままの議事録と音声の公開に戻すつもりはないか、尋ねた。 村井知事は、「部長会議は政策の決定を行うものと認識している。今後は非公開の場で議論を深めるべき物が多くなる。議事録と音声のすべてを公開するつもりは無い。議論の内容は会見で説明する」という答え。 反田中県議たちは、田中(前)知事は自分の好き勝手に、政策を決定し、部下に押し付けて来たと批判して来た。村井知事は同じ批判をし、当選した。当選してしまえば、県政の意思決定のプロセスは、非公開にし、自分の都合の良いことのみを公開するということでは、開き直りに他ならない。 私は、昨日(の答弁で)、村井知事は「創るのは大変だが、壊すのは一瞬だ」と言ったが、「超えるのは大変だが、後戻りは一瞬だ」という気がすると言った。
続けて私は、2、3日前にはあった、これまで6年間の田中県政の施策等を掲載したページが、県のページからこつ然と消えた点についても質し、復活する気はないか、村井知事に聞いた。「田中知事の私的見解の色彩が強かったから、削った」との答えで、復活はないそうだ。 しかし、これまでのページは知事がやって来たことを載せていたわけではなく、県職員や県民と一緒に築いて来た県政の記録であり、県民の税金で創ったものである。私は、田中県政のすべてを否定せず、良いものは受け継ぐという村井知事であるなら、これまでの県政の姿をありのまま載せておくぐらいの度量があって良いと言ったが、No!の返事。 県議会からの早く消せという圧力が強かったと聞く。田中県政を空白の6年間と位置づけたいのだろう。
同じ日に先に質問した望月雄内県議から、「北山さん、エラい興奮して質問してたじゃないか」と質問後に言われた。私は「望月さんは、田中知事がいる時の方が光っていましたよ、今日は小さく見えました」と答えた。 村井知事になり、県議の県議会での役割は変わった。親村井県議たちは知事や村井県政とのパイプを強調するため、質問をし、良い答えをもらったと地元に報告したいから、気遣った質問スタイルになる。私は逆で、攻め込む質問になる。攻めるとはいえ、私は、「煙草は生理現象、勤務中もOK、意思決定は非公開の部長会議」というような後戻りは、おかしいという当たり前のことを言っただけ。当たり前のことが受け入れてもらえない県政になったということだ。 県民は県議に県政とのパイプ役を期待する。当たり前が通じない村井知事に対して、私はパイプ役にはならない。結果として実りない質問をする私のような県議は、必要か?不要か?県民の皆さんはどう考えるのだろうか。
北山早苗・村井県政での、初の一般質問 |
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