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2007 年 9 月 8 日     カテゴリ:活動報告
田中前知事は『不起訴』、告発した県議はどう責任をとるのか?
〜さわやか早苗日記454〜
 田中康夫・前長野県知事を公文書毀棄ほう助と地方自治法違反の疑い有りとして、長野県議会からだされていた「2件の告発」について、長野地方検察局は、9月3日、「嫌疑なし」として「不起訴」を決定した。
 また県議会から、経営戦略局参事からの指示で公文書を破棄したと告発された田附・元下水道課長は「嫌疑不十分」で不起訴、百条委の求めた手帳を紙で覆って提出したとして告発された松林・経営戦略局長についても「嫌疑なし」で不起訴とした。

 この不起訴処分を受けて、6日に『知事告発に異議あり!の会』で、「百条委員会報告書から県議会の告発、不起訴に関する意見書」を服部議長に提出した。『異議あり!の会』の設立に関わり、「告発に異議あり」の署名活動を共にしてきた、私も同席した。(写真)
 意見書では、「県議会が、百条委員会を設置し、その報告書を議決承認して告発にまで踏み切ってしまったことは、とりかえしのつかない汚点をつくり、恥ずべき歴史を残してしまった」とし、県議会に、「責任を自覚し、犯した過ちを反省」「告発された当事者の田中前知事らと県民に対し、謝罪」をするよう、強く求めている。(全文は一番下をクリック)
 服部議長は、「今の段階でのコメントは差し控える」と逃げた。

 2件の告発は、県議会議長名(当時の萩原清議長)と、12人の県議有志から、それぞれ2006年3月24日付けで、長野地検と長野県警へ提出されていたもの。
 2005年7月に県議会は、田中前知事の後援会幹部が「下水道維持管理を県内業者が受注できるように」と働きかけた内容を記録した文書が、破棄されたとする問題で、百条委員会を設置した。これは、県職員である岡部英則氏(元経営戦略局参事)からの、「田中知事から、破棄を指示された」という通報を、信濃毎日新聞が”大スクープ”したことに、端を発している。
 ところが、あおぞらと県民の調査で、岡部氏が「知事からの指示された」というのは『嘘』だということが、岡部氏が知事に送ったメールなどの証拠や、岡部氏の指示で文書を破棄した田附・元下水道課長の証言で、明らかになった。
 あおぞらは、破棄は岡部氏の独断であり、岡部氏は嘘の証言をしていることを、証拠を持って百条委員会や県議会で主張した。しかし、圧倒的多数の県議たちはこの『真実』に目を向けず、「破棄を止めなかったのは、指示を容認したことであり、言外の指示をした」という、無茶苦茶な論理で知事の告訴に踏み切った。(詳しくは私の日記で報告・・・2006,2/9、3/2、3/24など。「活動報告」内キーワード検索で『百条委員会』と入れて、検索を)
 しかし、長野地検は「証拠上、田中氏の指示も容認もなかった」と、この県議たちの告発を斥け、不起訴とした。

 真実に目を向けず、事実をねじ曲げた、こんな馬鹿げた告発がまかり通るはずはなく、不起訴になることは、当初からわかっていたことだ。それなのに県議たちが敢えて知事告発に踏み切った理由は、4ヶ月後の知事選に向けて、田中前知事のイメージダウンを図るため。百条委員会設置もそれが目的で、知事おろしの道具だった。7万票差で田中氏が落選したことで、反田中県議らの目的は達成した。

 不起訴について、告発議員らは報道の取材に対して「地検の判断は残念、ただ今回は起訴にあたるかどうかの判断で、不都合な文書を組織的に内部で処分した責任問題は残る。その後の県政の改善にも生かされ、百条委員会は決して無駄ではない」(高見澤敏光県議)「告発は議会として当時の証拠に基づいた行為であり、間違ってはいない。ただ、私たちは素人であり、司直の判断を厳粛に受け止める」(当時の百条委員会委員長・小林実氏)と、開き直っている。
 何が『素人』だ。あおぞらの証拠を持っての言葉を、数の力で握りつぶしたのは誰だ!『県民のために公文書のあり方を正し県政を改善する』という目的なら、総務委員会での審議だけで十分であり、公金支出と職員の超過勤務という無駄な百条委員会を設置し、あげくの果てに恥さらしな告発劇まで行う必要はなかったはずだ!

 『知事告発に異議あり!の会』で行った告発に異議を唱える署名は、1月半で8000筆にも達した。告発不起訴の決定は、この署名とあおぞらが県議会に提出した証拠が、地検で正当に評価されたということだ。いくら県議たちが数の力で捩じ伏せようとしても、真実は握りつぶせない。
 県民の税金を使い、県議会という公の場で、罪のない人を陥れようとした県議たちの行為は、まさに県政の汚点として議事録にも記され、歴史に残る。その議員の名前を、県民は忘れてはいけない。

『告発賛成』議員で今も県議を続けている人(旧会派>現会派)は、
小池 清(自民>自民)、
佐藤 友昭(自民>自民)
平野 成基(自民>自民)
古田 芙士(自民>自民)
石田治一郎(自民>自民)
村上  淳(県民クラブ・公明>県民クラブ・公明)
小松千万蔵(県民クラブ・公明>県民クラブ・公明)
柳田 清二(県民クラブ・公明>県民クラブ・公明)
宮澤 敏文(県民クラブ・公明>県民クラブ・公明)
牛山 好子(県民クラブ・公明>県民クラブ・公明)
倉田 竜彦(県民クラブ・公明>改革・緑新)
宮本 衡司(志昂会>創志会)
高見澤敏光(志昂会>創志会)
保科 俶教(志昂会>創志会)
本郷 一彦(緑のフォーラム>自民)
村石 正郎(緑のフォーラム>自民)
木下 茂人(緑のフォーラム>自民)
服部 宏昭(緑のフォーラム>自民)
竹内 久幸(協働ネット>改革・緑新)
宮澤 宗弘(協働ネット>改革・緑新)
森田 恒雄(協働ネット>改革・緑新)
下村 恭(緑新会>改革・緑新)
寺島 義幸(緑新会>改革・緑新)
高橋 宏(緑新会>創志会)
下崎 保(緑新会>自民)
西沢 正隆(政信会>自民)
向山 公人(政信会>創志会)
望月 雄内(政信会>自民)

今は県議ではありませんが、『告発賛成』した人(当時の会派)は、
小松 稔(自民)
小林 実(自民)
小林 宗生(自民)
小林 利一(県民クラブ・公明)
高木 蘭子(県民クラブ・公明)
佐野 功武(県民クラブ・公明)
清水 洋(志昂会)
清水 保幸(志昂会)
柳平千代一(志昂会)
塚田 一(緑新会)
田中 清一(緑のフォーラム)
小原 勇(協働ネット)
鈴木 清(政信会)

また、県議会の告発とは別に県議有志として告発した12人は、平野成基、小池清、倉田竜彦、柳田清二、服部宏昭、木下茂人、高見澤敏光、宮澤宗弘、竹内久幸、下村恭、清水洋、鈴木清である。

 なお、『異議あり!の会』では、6日の議長への申し入れ後に行った記者会見で、「表面的な現象のみに流される傾向をもっていた各社の報道内容は、県民に対して真実を伝える努力を怠ってきた」として、マスコミにも反省を求めた。
 田附氏が「前日から岡部氏の指示があった」と証言を訂正したときに、百条委員会の審議や委員会の設置根拠を揺るがす内容であったにもかかわらず、きちんと報道したマスコミは殆どなかった。
 私も、県議会の過ちを、マスコミとしてきちんと調査するよう求めた。そうでなければマスコミも同罪だ。
県議会に謝罪を求める意見書


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