2008 年
8 月
24 日
カテゴリ:活動報告
市町村へ丸投げ、国の指示待ち、県の新型インフルエンザ対策
〜さわやか早苗日記494〜
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昨日23日に、松本市のMウイングで、「新型インフルエンザから自分と家族、社会を守るために」 という学習会を行い、集まった40人ほどの市民、県民の皆さんと、小布施町のさかまきクリニッック医院長の坂巻隆男医師の話を聴いた。 この学習会を企画したきっかけは、県の新型インフルエンザ対策に危機感を感じたからだ。
先の6月28日に県衛生部が主催して、医療関係者向けの「新型インフルエンザ対策研修会」が松本合庁講堂で行われると報道で知り、参加してみた(写真下左)。 長野県の新型インフルエンザ拠点病院に指定されている県立須坂病院のドクターが講演し、私のような一般参加者にもよくわかるような「新型インフルエンザとはどのようなものか」という話をしてくれた。 まず、私が驚いたのは、未だに医療関係者向けに、このような『新型インフルエンザとはなんぞや』という話をする程度のレベルにしか、県の対策が進んでいないと言うこと。 県立須坂病院の新型インフルエンザに対する取り組みは、訓練までやっていて、それはそれでしっかりやっているようだった。しかし、あくまでも指定病院としての取り組みで、では他の病院や医院、一般社会はどのようにするか?というものではないこともわかった。 今回の新型インフルエンザは大正時代に大流行したスペイン風邪と違い、4日から1週間で、広まり、同時多発的に世界各地に発生し、間違いなく爆発的に流行する、すでに、大流行するかもしれないと言う状況ではなく、何時してもおかしくないと言う状況にあるということにも、驚いた。 また、県の健康づくり支援課長も話をし、「もし、新型インフルエンザのパンデミック(爆発的な流行)が起きれば社会機能が麻痺し、これは大流行でなく、大災害になる」と、県立須坂病院の先生と口を揃えて言っていた。しかもこの大災害は、地震等とは違い、世界中で同時に起きるため、他国からの支援が受けられない。 研修会には4、5百人の医療関係者が出席していて、まず、会場から、「一般病院や医院に発熱患者が来た時に、普通のインフルエザと新型インフルエンザの区別はつかない。どうすればよいのか」との質問があった。「N95と書かれている外科用の抗インフルエンザウイルス用マスクと、手袋をつけて処置を」との答えに、「一般病院や医院にマスク等の備蓄をしていない。世界のどこかで新型が発生した疑いがあると報道されたとたん、マスクは1、2時間で売り切れる。備蓄に支援が必要ではないか」と。県は、「努力したいが、まずは、自身で個人的な備蓄を」と答えるのみ。 更に、「県によると、新型インフルエンザでの死亡推定数は、最悪の場合でも県民の12100人が死亡とのことだが、アメリカの各州では、新型インフルエンザの感染率は30〜40%、死亡率20%と想定し、対策を急いでいる。これで推定すれば、長野県民の15万人あまりが死亡すると想定されるが、県の予想は甘いのではないか?また、アメリカでは、大流行時の外出制限にウエイトを置き、下校の生徒にチラシを持って行かせ、食料品や日用品の備蓄を呼びかけている。県としては具体策を、どのように考えているか?」という、質問があった。(実はこの質問をしていたのが、昨日の私は開いた学習会で講師をしてくださった坂巻医師で、2年も前から新型インフルエンザ対策の重要性を小布施町などに訴えているそうだ) これには、「県としてもやるが、住民に一番近いところは市町村なので、そこで‥‥。また、外出制限等の大本の対策は、国の方針がどうかということによる。」という、なんとも頼りない答えであった。 また、県の課長は「新型インフルエンザ抗体を持った人の割合が、ある程度、6〜7割に増えるないかぎり、パンデミック(大流行)は押さえられない。」と正直に言っていた。課長一人の力ではパンでミックは押さえられない。強力なリーダシップのもとで対策を急がない限り、県民の命は守れない。いまの村井県政や、日本政府には一番苦手なことだ。
私は6月県議会の危機管理員会でも「新型インフルエンザの大流行は、大災害であると、須坂病院の先生も衛生部の課長も言っているが、危機管理部としては、どのように考え、対策をとるのか」と質問してみた。答えは「大災害になるのはその通りで、県もこのほど対策行動計画の改訂版を出し、衛生部だけでなく対策本部を設置して取組むことになっている。しかし、実際には衛生部が主になってやること。地震でも、雪害でも、全てのことが危機管理の問題ということなので‥‥」とのことだった。
私は「こんな行政に任せていたら、命は守れない。まずは、自己防衛しかないのでは?」と思い、坂巻先生に相談してみた。坂巻医師は「まず、知識のワクチンを出来るだけ多くの人が身につけ、自分と家族を守ることが、社会を守ることにつながる」とおっしゃり、学習会の講師を引き受けてくれた。 昨日の学習会では、50坂巻医師がつくったパワーポイントや、世界における新型インフルエンザの対策状況を報じたテレビ番組のビデオを見ながら、話を聴いた(写真した右)。 通常のインフルエンザと、強毒性で致死率60%の鳥インフルエンザ(鳥から人に感染しているもの)に同時感染した人がいれば、人から人に感染するタイプのウイルスに変異する可能性が大きく、それは時間の問題であることや、1年間でほ乳類の100万年分の進化をしている鳥インフルエンザウイルス自身も、現在、人の体温で増殖をするタイプに近づきつつあるとのことだった。 また、新型インフルエンザは30〜40年の周期で出現し、過去に大流行を繰り返していて、新型の出現は避けられないものであること、1968年の香港風邪(H3N2型インフルエンザ)から、既に40年経っていて、世界の心配はここにある。 1918年のスペイン風邪(H1N1型)では、日本でも42%が感染し45万人が死亡、鉄道、郵便、電話網、食料高騰、火葬場の焼き残し、棺桶の不足等、社会機能が大混乱した。今回の新型はそれより毒性が強い可能性が大だが、誰も抗体を持っていない。(次回に続く)
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