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2010 年 1 月 5 日     カテゴリ:活動報告
資材(有価物)と言って不法投棄を容認するN県。知事、副知事、村長、業者はみんなグル?!
〜さわやか早苗日記524〜
N県のH村の友人の村議から、暮れにこんな連絡があった。
「村内にある主に砕石を生産しているM社が、田圃の構造改善を請負い、10メートルほど掘り、下の石を取り出し、砕石を作っている。その時に、排出されるのが砕石汚泥で、これをを沢沿いの自社の土地に置いている。10月に撮った写真は汚泥の上に草が生え、 また、あたりには廃棄物であるコンクリート片などが散乱していた。不法投棄にあたるのではないかと調査し始めたところ、11月には全てを覆い隠すように新しい汚泥があった」
「N県庁の環境部に通報すると、11月中頃に現地の地方事務所が報告に訪れ、『N県では、汚泥は産業廃棄物としているが、長年、業界では資材としてきた経緯がある』、また『都道府県によって扱いが異なる』『採石くずは埋め戻し材として保管、産業廃棄物かどうか答えられないため、取り扱い基準を調査中』との説明があった」
「その後も明確な回答がないため、12月に質問状を送り期限付きで文書での回答を求めた所、地方事務所から『砕石汚泥は資材であり、M社が陸砂利採取地の埋め戻し材として利用するために保管しているもの』『コンクリート片はM社とは無関係で、他の者によって投棄されたか、偶然道路等から落下したもの』という回答があった」と。
 廃棄物問題の専門家である関口鉄夫氏に相談すると、「よくある不法投棄でしょう」とのこと。私は雪が深くならない暮れのうちに関口さんに同行してもらって調査に行き、村議の友人に現場へ案内してもらった。

 現場は、かつては鬼無里へ抜ける道であったが、今では使われなくなり、先にあった集落も廃村になって、人が殆ど通ることのない沢沿いの道の谷側斜面。M社の脇を通り沢沿いに山に入っていく、自社の裏山みたいな位置であり、不要なものを持っていくにはうってつけの場所だ。友人の話では、M社はこの辺りの山一体を買ったとのこと。
 山道に入って数分の場所で、積もった雪が小雪崩になって上から落ちてきて道にたまっている所もあったが、車で現場まで行けた。
 雪が10cmほど積もっていたが、道から沢の方へ張り出すようにして、平らになっている場所があり(写真下)、この雪の下に汚泥が積まれているという。長靴に履き替えて平の先の斜面になっている所に行くと、長靴が泥の中に沈むようにずぶずぶっと入り込んだ。長靴を抜くと、雪に混じって灰色の粘土のようなものが着いている。
 斜面に目をやると、積もった雪がずれ落ちるような感じで、パックリとひび割れ、灰色の粘土のような汚泥が所々見えていた(写真上)。まるで固まっていないコンクリートのような感じで、これは明らかに山の土ではない。

 M社の脇の道を通る時に、敷地には数種類の資材の山があった。田んぼから掘り出した石、砕いた石、砂のようなものと、大きさによって積まれている様子が遠目からも分かった。砕石汚泥は、明らかにこれらの有価物とは違うもので、砂よりも更に細かい粒子が水と混じったドロドロのもので、殆ど価値のないものとのこと。
 もし、本当に砕石汚泥を有価物である資材、又は埋め戻し材として保管してあるというなら、なぜ作業場に隣接している土地に他の資材と一緒に置かないのだろう。広い土地なので、置く場所はいくらでもありそうなのに…、わざわざ山の中の谷間に持って行き置くのか?
 こんな場所にわざわざ持って来たのは、使うつもりがないからだ。こういうのを、不法投棄と言わずして、一対何というのか?雨が沢山降れば崩れそうな斜面に積んであり、沢に落ちれば、下流で災害の原因にもなりかねない。
 また、砕石汚泥は粘土状にまとめるために薬品を入れて固めているという。沢に入り河川に流れ込めば下流の水質環境が汚染される。

 N県がこれを資材(埋め戻し材)と言っているのは、明らかに、違法行為を見逃しているということに他ならない。
 実は、N県は資材という名の下で、県内のあちこちで業者の不法投棄を容認している。
 例えば、私がよく県議会の質問で取り上げるN県M市の解体業者、安く解体を請け負っては解体物を自社の土地に運び込み、山と積み上げている。
 そこは、M市の東側の丘陵地帯にある大勢の市民が暮らす住宅地に隣接している。住宅と道を隔てて何mもの高い塀をつくり解体物が見えないようにしてある(県の指導で見えないようにさせた)が、解体物に押されて塀は住宅地側に傾いている。この辺りは地震の確率が高いと言われている牛伏(活)断層が走っていて、地震があったら住宅地側に崩れ落ちるのではと心配になる。
 住民の苦情で、県は、業者に解体物のコンクリートガラや廃材をモーレツな勢いで分けたり砕かせ、鉄屑と廃材チップとコンクリート砕石に形状を変えさせた。そして、これは資材だから廃棄物ではないと言うのだ。
 私が県議会で「資材と言っても、売れずにどんどん積み上げて、場所が広がるばかりだ。廃棄物であるコンクリートガラをいくら砕いて形を変えたとしても、売れなければ廃棄物ではないか?」と質問すると、環境部長は「売れなければ廃棄物」と答えた。ところが、現地機関の廃棄物担当者は「資材になったので廃棄物ではない」と言い張り、しばらくして部長に確認すると、部長は「ここのものが売れていなくても、他所で売れているものと同じ形状であるなら、有価物の資材で、廃棄物ではない」と答えを翻した。
 この解体業者は資材置き場にすると言って森の木を切り、県から有価物とお墨付き?をもらった廃棄物の山をどんどん広げている。廃棄物の山を隠す塀と住宅の間の道を歩くと、焼却炉のゴミピットの様な臭いが漂っている。コンクリートガラや砕石だけではこんな臭いはしないはずだ。

 廃棄物を資材と言って有価物扱いし、堂々と、川沿いや里山や住宅地の横に不法で置かせて(投棄させて)いるのは、今の知事になってからだ。廃棄物条例もつくった。前知事時代に、再生利用の名の下に廃棄物を有価物と称して積み上げているのを『準廃棄物』として規制等しようとした条例案が、反知事の県議会によって棚上げされた。現知事になってその部分を抜いた条例案で、県議会を通過させた。そして、案の定、この始末だ。
 実は、知事選の半年前に産廃業者の新年会に招かれてご挨拶している現知事、業界に都合の良い条例にするのは当たり前と言えば当たり前。

 H村の調査で更に驚いたことがある。周辺の市村でつくる一般廃棄物の焼却炉をH村のI地区につくる計画が住民の反対で白紙に戻った。そこは、2つに川が合流する氾濫原で犬小屋も建てられないと言われた土地だが、H村村長の建設会社の目と鼻の先にある。
 そこがダメになったら、今度は今回のM社のすぐ近くの別の川が合流する氾濫原(写真下)に焼却炉計画が持ち上がっていると言うのだ。ちなみに、M社は村長の親族会社だという。そして、焼却炉の計画計画はN県の副知事が、H村に隣接するO市の市長だった時代に始まったもの。つまりは、み〜んなグルだってこと?
 ゴミに群がる『現知事グループ』に支配されているとしか思えないN県、知事選は今年の夏。支持率が50%以上もある様子の現知事は、2期目に挑戦するかどうかについては明らかにしていないが、やる気十分のようにも思える。
平らな所が砕石汚泥の投棄現場、右下の方に沢が流れている 関口氏(左)と友人の村議の向こう側に見える2つの川の合流する氾濫原が、噂の焼却炉新予定地


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