2003 年
12 月
2 日
下諏訪町の「冷静な合併シンポジウム」
〜さわやか早苗日記159〜
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先日、会ったことのない子育て中の女性から合併についてメールをもらい、「産業、環境、文化面において、発展を期待できるのではないか」という想いと、「新しくできる市全体に目が行き届き、愛着を持つことができるだろうか」という不安があると書かれていた。これは私を含む穂高町民の共通の思いではないか。 合併資料はこのような住民の期待と不安に答えられるものであるか?残念ながら説明責任は果たされていない。合併特例債を目一杯使いしかも現行交付税措置のまま計算の新都市財政状況シュミレーション、合併後の暮らしについて「財源が足りずに削る場合もある」と町長は説明会で答えながら、資料にはそれは書かれていない(詳しくは11月17日の日記)。「行け行けどんどん」ではなく、もっと冷静に判断するために本当のことが知りたいのが住民の願い。
私は一昨日、安曇野に続いて下諏訪町の合併シンポジウムを梯子した。下諏訪町では12月7日に諏訪圏での合併是非を問う住民投票が行われる。合併をすすめる会が、合併反対・自律宣言をしている泰阜村の松島村長を講師に招いた企画に驚き参加してみた。 泰阜村のある、山で過疎の村々が隔たれている下伊那郡とは違い、諏訪圏は平坦な部分に生活圏や諏訪湖・御柱祭という文化を共有する市町村が揃っていて、財政力のある自治体が多く、財政面では合併の効果を発揮できる地域であり、安曇野と似ている。 松島村長は「岡谷と下諏訪の境は分からない、効率を良くすることが出来、一体感がもてるなら合併し、少しお金を浮かして泰阜村に配分して」と笑いを誘いながら「合併後に全国に誇れる市になる可能性があるが、みなさんが創らなければ出来ない」「泰阜村では現在の行政サービスを20%削減するが、諏訪地域でも合併してもしなくても財政規模20%カットは必要」と言った。 合併を進める会の資料にも「合併しても私たちの暮らしが良くなるとは限らない、依存型の生活から私たち自身が変える必要がある」と書かれている。安曇野地区とは対照的な「冷静な合併シンポジウム」は、住民が合併や地方自治について考るきっかけとなったはずだ。 松島村長の「太平洋戦争でも、イラク戦争でも行けと言った人が死んだためしはない。泣くのはいつも庶民だ」「最後に決定するのは市町村長と市町村議員、責任がある」という言葉が印象的。このようなリーダーがいてこそ、住民も自律について考え始められる。
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