2004 年
2 月
15 日
税金の無駄遣いは止め、志高いNPOに市民のお金を回したい
〜さわやか早苗日記207〜
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昨日は二つの勉強会に参加。信大でNPOフォーラムが行われ、「市民社会へのデザインII-NPOを支える新しい資金の流れを作る」というテーマで、パネルディスカッションと事業成果発表会が行われた。 午後は環境アセス講座のため、私は午前中のみ参加、午前のパネルディスカッションではコーディネーターの大和総研・田中秀一郎氏が「多くの人が頼んだ覚えもないのに、一部の人だけが頼み引っ張ってきた利権で造られるダムに、税金が使われるような無駄遣いは止めたい。これからは、自分で使いたいお金を、使いたいように逆選択できる税金の仕組みが必要」と口火を切った。その受け皿にNPOがなりうるとし、「NPOの公共性は、役所の代わりに安く仕事を請け負うことではなく、自分から社会を創っていく自立的な組織というところにある」とした。 たとえば、泰阜村に"グリーンウッド自然体験教育センター"というNPOがある。ここは、都会の子供を通年を通して受け入れたり、夏休みの子供向けサマーキャンプを行ったりし、豊かな自然の中で子供達の健全育成をはかる教育活動を行っている。過疎や高齢に悩む村の小中学校の子供数を増やすことで、教育環境が整うだけでなく、親も含めて都会から人が来ることによる村への経済効果は1億円程にもなり、村づくりにも大いに貢献している。 しかし、午後の発表会や親睦会で、グリーンウッドの方の話を聞いた夫が、「最初の頃は年収100万円以下、10年たってやっと300万円ほどになった」という話を聞いて、やりきれない想いになったと言う。企業では女性の結婚退職があるが、NPOでは男性の結婚退職というのがあると、ディスカッションで話題になったが、グリーンウッドの方のように、家族を抱えながらNPOで頑張る人もいる。 これは世の中の役にたちたいという想いに支えられているからで、これが、NPOがNon Profit Organization(特定非営利活動法人・・・事業費や人件費以外の利益を、個人の懐に入れるのではなく、活動を広げることに使い社会に還元するという意味)といわれる所以。NPOは、これまでの「利権にまみれた政・官・財による税金の使い方」とは、全く逆の公共性を持っている。 パネリストの阿部・長野県副知事は「長野県では、県税の一部を、県民が使って欲しいと指定したNPOに使ってもらう仕組みを作りたい」「競争のない行政と民間NPOがコンペを行い、NPOの方が良ければそちらに税金が使われる仕組みがあっても良い」と話した。ただ、税金の丸投げになったら、今までと同じ利権誘導になってしまう。私はアメリカのように、自分が協力したいNPOに寄付すれば、減税されるという仕組みが一番すっきりしていて良いと思う。 また、今、老人介護などのNPOは比較的経営が上手くいっているが、グリーンウッドのように子供の教育関係のNPOは苦戦している。児童養護施設なども老人介護施設に比べると、気の毒な状況、子供は票にならないからだと、私はそんな見方をしてしまう。子供の教育にこそ、専門性を持つNPOが、人の役にたつというという精神で携われば、それこそ子供の手本になると思う。
NPOフォーラムは今回行政からの補助金は0、すべてNPO関係者と学生のボランティアで準備・運営された。手前みそだが、私たちのつくった教育関係NPO「KAEDE」の若いスタッフ二人の貢献の寄るところが大きいと、夫は親睦会で会う人会う人に感謝されたとのこと。この二人も熱い思いと人との出会いを支えに、仕事を持ちながらNPO活動を続けている。 税金で必要以上の給料をもらいながら、コンパニオン宴会の責任をとらぬ県議と逆の志を持っているのが、今日集まったNPOの人たちと夫は言っていた。
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