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2004 年 4 月 8 日    
町の議会だよりよりも客観性に欠ける、県議会だより
〜さわやか早苗日記236〜
 昨日7日、県が3日付けで朝刊各紙に掲載した『広報ながのけん』について、古田芙士県議会議長が「議会への批判であり広報としてふさわしくない」と、阿部守一副知事に抗議したそうだ。

 知事部局が出す『広報ながのけん』に対して、県議会には『こんにちは県議会です』という広報があり、大抵県議会終了の翌月25日に新聞に掲載される。県議会広報の編集は交渉会派(6人以上の会派、現在は自民党、県民クラブ、志昂会、緑のフォーラム、共産党)から各一人代表を出して行われている。
 県民の皆さんは二つの広報のどちらに関心があるだろうか?一県民である夫は「それは『広報ながのけん』の方さ。県議会広報があることは知っているけれど、中身は殆ど読んだことがない。」と言う。なぜ?と聞くと「知事部局の出す広報は、事実に基づいて客観的に書かれているから」と言う。

 さて、事実とは何だろう?3日付『広報ながのけん』で見てみたい。
 『ガラス張りの知事室を訪れる観光客のみなさんに、温泉やスキー場を始めとする観光情報を提供し、茶菓も楽しんでいただける空間として「信州観光情報センター」を設ける事業費も全額否定されました。「県庁を訪れる観光客は、現在の県の特異性に興味を抱く一部の人々だ」と反対討論に立たれた議員は発言されました。』『担当職員が県下274ヶ所で、自律的な農業者と膝を突き合わせて「集落どこでも農政部」を開催する 中から生まれた「おらのむらづくり事業」も、「厳しい財政状況の下で」「当該補助金は認められない」などと全額が削除されました』とかかれており、自分の主張と、反対する議員の主張の両方が書かれている。これは県民にとっては客観的事実として、大変望ましい書き方だ。
 これに対して、『こんにちは県議会です』はどうだろう。1月25日付広報では、12月県議会で採決が行われた、稲荷山養護学校改築のための事前木材調達の件について、『「実地設計が完了していないのに、なぜ部分発注するのか」といった疑問点や、実地設計が4ヶ月遅れていることから・・・木材の事前調達は削除されました。』と書かれているのみ、例えば本会議で知事提案に賛成討論した議員の意見や委員会での意見は紹介されず、14対43で否決されたという事実も書かれていない。結論しか書かないのは、県民に対しては客観的事実を伝えておらず望ましくない。

 穂高町の議会だよりは、この点きちんとしている。例えば、昨年6月定例会で出された穂高町福祉医療給付金の制定に対する修正動議について、提案説明も原案賛成討論も修正案賛成討論もきちんと紹介した上で、修正案が否決されたことを掲載している。つまり、議会の広報では、3万3千人の町議会より220万人の県議会の広報の方が、客観性に欠け劣っていると私は感じている。

 古田・県議会議長は「自分は正しいが、議会の否決で不可能になったとの書き方だ。知事の後援会報のようだ。正当な議論をして行きたいときにふさわしくない」と言ったそうだ。しかし、県議会だよりと比べてみると、どう考えても、客観的事実を書いている『広報ながのけん』に"分"がある。古田議長は議長選の立候補表明にあたって、公正公明を掲げた。数の論理ではなく、多数意見と少数意見を併せて、あった事実をきちんと県民に伝える努力を、私たちとともにしていただきたい。そうでないと、県議会は、表に出せないような理由で否決したので、客観的事実を隠しているのではないかと、県民に疑われる。


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