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2004 年 4 月 15 日    
拾ヶ堰ワークショップのあり方について感じたこと
〜さわやか早苗日記241〜
(拾ヶ堰ワークショップ続き)「そこで今日の感想ですが、親水公園について、水と親しむことで拾ヶ堰にゴミを捨てたりせず水を綺麗にしよう、農家の方が守っている拾ヶ堰の水をわけてもらっていることから農業を守ろうという心を、子どもの中に育てることも大事ではないか」と私は話した。終わった後、塾をなさっている方が「皆、親水公園の意味がわかってないですねえ」と私に名刺を下さった。同じように感じてた方がいた。

 また会場では言わなかったが今回のワークショップのあり方について感じたことがある。私の本当の希望は、土水路区間などを手つかずのまま残すことだった。この風景は人に安らぎを与え、情緒や心を育てる場所に有効だ。しかし、一回目のワークショップで(私は県議会委員会現地調査のため欠席)、改修は今ある堰の枠の中で行うという確認がなされ、例えば土水路区間を景観を楽しむ財産として残し、代わりに、近くに機能性を考えた別の用水路を造るなどの選択肢は全くないということだった。
 更に、もともと堰は農業用水路なので土地改良区のものであり、維持管理は農家の負担で行っているから、管理しやすいもの、水漏れしないものでないと困るという主張も、ワークショップでの話し合いにおける前提となり、コンクリート張りの枠から出られなかった。
 これから改修される部分は、既に改修済みのコンクリート打ちっぱなしの景観配慮0のものとは違い、景観への配慮がなされた形になったが、土水路区間などをなんとかか残したいという住民の希望(私だけの希望ではない、8/24の日記参照)とは、かけ離れたものになった。安曇野の地下水を守る必要性を講演した信州大学の藤縄教授は、田んぼや土水路の用水からの涵養が大切と話している。

 ワークショップは、より良い住民合意の形成手段としては大変有効なものだ。しかし、それが形を変えた手続き民主主義になってはいけないと思う。その為には、一つには、「やらないという選択肢」が入っている必要がある。やることが前提だと、形を変えても手続き民主主義になってしまう危険性がある。今回、この選択肢があれば、土水路区間には手をつけず別の場所に代わりのものを造ることも考えられただろう。
 もう一つには、ゆっくり考え、学び、話し合う時間が必要だということ。国庫補助の都合?や、「俺たちの用水路なのに、知事を始め部外者が口を挟んで延びた。1年以上は待てない」という地権者たちの希望のために、半年ほどの限定された期間の中では、住民は学ぶことで、より良いものを知り、心を育てることが出来ない。この必要性は前回書いた引きこもりの方の「親の会」の例からもわかる。
 田んぼ1反歩(10a)当たりの用水維持管理費用は、堰によっても多少違うらしいが年3000円弱のようだ。長野県農家の平均耕作面積は3反歩、安曇野は兼業であっても5〜10反歩ほどある農家が多いと聞く。年15000〜30000円の負担金が高いか安いかはわからないが、小学生が水に親しむせせらぎに水をまわすのを躊躇するほどの金額だろうか?堰の改修には多額の税金も使われているし、農業には補助金も出ている。
 大町の用水の源である農具川の掃除を先日した人が、「ゴミの半分以上は農業用のビニール袋なんだよねえ」とぼやいていた。

 きっと多くの農家の方は・・・(続きは次回)


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