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2004 年 4 月 23 日    
『緑のダム』と『地下のダム』、地下水を守る取り組みを
〜さわやか早苗日記248〜
 昨日は、林奉文県議たちと、信州大学工学部の藤縄克之教授の研究室に伺った。2月28日に安曇野の地下水について教授の講演を聞き、興味を持った。
 藤縄教授によると、地下水利用は規制やあり方を規定した法律が全国的に整っておらず、省庁の縦割り行政の狭間にある。このような中で富山県は昭和51年に『地下水利用採取に関する条例』や平成4年に『地下水指針』などをつくっている。これは、産業を誘致する中で民間への迷惑を避け、縦割り行政をなくし合理的に管理すれば、より少ない水で多くの人や企業が利用出来ると考えたため。また、水を大切に使う考えが浸透している県であり、例えば砺波市の工業団地の地下水利用に対して、下流の高岡市の市民が心配し、地下水の調査が行われたのはかなり前、このような取り組みが県全体に広がった。
 さて、長野県ではどれだけの地下水が利用されているのか分からない状況にある。ゴルフ場開発から水源を守る住民運動を受けて平成4年『長野県水環境条例』や『水環境保全総合計画』を作ったが、主に地下水汚染防止の観点から触れ、量については「わき水を保全します」と言っている程度。また地下水汚染防止は生活環境部公害課、量は別の部局が担当と、やはり行政の狭間にある。
 安曇野は地下水が豊富な所だが、届け出条例もない。私の住む穂高町はワサビ田湧水群が全国的に有名。水道水は、殆どが地下100mの井戸から汲んだ地下水で、町の水道課によると、「消毒の必要は全くないが、水道水として配給するには消毒用塩素を入れなくてはいけない。最低量を入れているが、各家庭の蛇口から出る水からは、入れた濃度と同じ濃度が検出される。水の中に消毒されるものがなく、反応して他の物質に代わっていないから」。穂高の水道水は冷たくておいしく、私はありがたい水を毎日いただいている。
 夫は静岡県三島市出身、子どもの頃は、昔の富士山噴火の溶岩が止まった所から水が豊富に湧いていた。三島は家の中を綺麗なせせらぎある水の都だった。ところが、三島と富士山の間の長泉町などに沢山の工場が出来、地下水を大量に使用、わき水は枯れてしまった。富士山に降った雨や雪が50年かけて湧き出してきた貴重な財産を三島は失った。

 地下水の減少は使い過ぎだけではなく、地下に浸透する水の減少にもよる。藤縄教授によると、森林より、むしろ田んぼや土水路の用水路が地下水を涵養しており、近年その減少が地下水の量を危うくしている。量が減れば地下水を汚染する物質(田畑の化学肥料などで汚染される場合もある)が希釈されず、基準値を上回り利用不可となってしまうケースがある。地下水の量は汚染にも関係している。
 「拾ヶ堰の土水路区間は、全てコンクリート張りになりそう(4/15日記参照)」と私が言うと、教授は「あそこが涵養している部分は大きいですよ」と言っていた。全国では休耕田に水を張り地下水をつくりだしている地域があったり、ドイツなどでは上手く地下水を利用しエネルギーの削減の工夫をしているそうだ。藤縄先生は地下をウォーターバンキングとする取り組みがこれからは重要だと最後に話された。長野県は森林整備に力を入れ『緑のダム』をつくろうとしているが、同時に『地下のダム』の取り組みも大事ではないだろうか。

 また、昨日(22日)は、私の15年度の政務調査費の使用届を議会事務局に提出した。私と大町の丸山賢二県議はNPO地域づくり工房に政務調査費の管理業務を委託してきたが、そこで発表した『政務調査活動に従事して』という文書をぜひ皆さんに見ていただきたい(下記クリック)。なお、私の15年度の政務調査費使用結果は6月に議会のHPに公開される
政務調査活動に従事して


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