■北山 早苗 ProfileBoard 〜プロフィールボード〜
活動報告バックナンバー バックナンバー一覧 ホーム

印刷用ページ 印刷用 (別ページで開きます) 戻る戻る   進む進む
2004 年 5 月 16 日    
神戸市・まちづくり条例の調査と、長野県の風景育成条例について
〜さわやか早苗日記258〜
 (5月6〜8日に、会派『あおぞら』で政務調査を行った、まちづくり先進事例報告の続き)神奈川県真鶴町を後にして、7日午後は神戸に行き、市役所を訪れ、都市計画総局・地域支援室の職員から「神戸市地区計画及びまちづくり協定に関する条例」の説明を受けた。神戸のこの条例は真鶴の条例よりも古く、1981年に施行された。
 神戸の条例の特徴は真鶴のように細かい内容ではなく、手続きを決めているシンプルで短いもの。細かい取り組みや決まりは、条例に書かれている『まちづくり協議会』を地域の住民が組織し、そこで決められる。
 まず、町について考えてみたい住民が集まり、関心の高い人が世話人となって組織をつくると、神戸市はアドバイザーや専門家を派遣してくれ勉強会や他地区の見学会などを行い、組織を熟成させる。そして住民の手によりまちづくり構想が策定され、市長がまちづくり協議会を認定し、市長と協議会の間でまちづくり協定を結ぶ。神戸市はアドバイザーやコンサルなどの専門家を派遣する際に費用を負担してくれ、またまちづくりの活動費の一部を助成してくれる。
 このようにしてつくられたまちづくり協議会が68団体、他にも非認定団体が40ほどあるそうだ。
 ドイツやイギリスなどでは、行政が住民と協議しながら町をつくる。条例づくりを神戸市が進めていた当時、地元発議のまちづくりから始め、市が受けるというのは斬新的な事で、この取り組みは神戸方式と言われた。国からは面白い試みだねと言われ、指導もなかったのは、国のほうに認識がないうちにつくってしまったから。素案を県に出したら真っ赤になって戻ってきたという真鶴とはずいぶん違う。

 長野県が2月県議会で提出し継続審査になった『信州の美しく豊かな風景を育成する条例』は、タイプとしては神戸市の条例に近い。大枠を決め、あとは住民や市町村が主体となってまちづくりについて考え、地区指定を受けたり、協定を結ぶ。
 こういう事は基礎自治体が住民とやれば良い事で、県があえて条例化する必要があるかと言う人もいる。しかし、これまで住民が町に言えば「県がやること」、県に言えば「町がやること」と言われ、たらい回しになってきたことを考えれば、私は、風景育成が条例化され、住民側のツールが増える事は歓迎すべき事と思う。また、安曇野の風景ように町村にまたがっている場合にも、県レベルの条例が必要だ。
 ただし、神戸の条例のようにもう少しシンプルにならないものか?何度読んでも長野県の風景育成条例は長い‥‥。細かすぎる条例は抜け道も多くなる。

 8日には、西須磨や岡本地区の協議会によるまちづくりの事例を見た。西須磨では高架道路の反対がもとになり、住民の意向で2車線の道路に変更されている(写真)。道路を北側によせ、道路と住宅や商店との間に公園をもうける。とはいえ、やはりなんらかの道路を造る為に、まちづくり協議会があるのだと思った。ある意味、行政は住民を納得させる為にこの制度を利用している。つまり、どんな条例や制度でも、使う側の住民がしっかりしないと、また高い意識を持たないと、自分たちの暮らしやすいまちはつくれない。

 7日夜には大阪のNPO政策研究所を訪れ『地方議会のあり方研究会』に参加、議員とNPOの連携について意見交換した。NPO地域づくり工房の傘木宏夫さんが、私との取り組みなどを紹介した。私も、政務調査として今年度は地域の皆さんと何か具体的な調査をしてみたいと思った。

 なお、日記は市民とドイツ視察に行くため(私費で行きます)、暫くお休みします。


バックナンバー 最新20
1010 指導を繰り返しゴミの山は拡大、新型インフル対策は自己責任で?
102 超過大な浅川ダムの設計は、ダムがいらない57年降雨で計算!
922 合併しないという小川村の選択、今のままの暮らしを守るには?
93 実際の流量は?環境に優しいダム?科学的知見から目をそらす県
827 全くあてにならない日本や県の新型インフルエンザ対策!では…
824 市町村へ丸投げ、国の指示待ち、県の新型インフルエンザ対策
816 河川工学者のアドバイスや指摘を拒否する村井県政と県議会
88 浅川ダム模型実験を観て深まる税金のムダ遣い、隠蔽体質への疑問
724 結論がわかっている茶番劇の水理模型実験は税金のムダ遣い
722 反対派どころか推進派の学者の説にも反するお粗末な水理模型実験
77 岩手・宮城内陸地震とダム横の大崩落!学ぶ気のない村井県政
619 想像以上に怖いアスベスト問題、ゴミの山が隣接する住民の不安
63 松本市が波田町との合併を考える前に、旧4村との合併の検証は?
530 松本市と県議との恒例の行政懇談会
525 効率や行政・先生の都合で決めて欲しくない現地機関や高校の再編
516 行政にとっては人のお金だから出来る?ムダなダムや溶融炉
57 淀川水系委は「ダムの必要性説明が不十分」と結論、浅川ダムは…
423 地質再調査を要望する住民の開いた学習会 (続き)開き直る知事
423 浅川ダムの穴、地質再調査を要望する住民の開いた学習会
415 魂が抜け形だけ残った「県民参加の政策づくり」には魅力なし・2
415 魂が抜け形だけ残った「県民参加の政策づくり」には魅力なし・1

バックナンバー一覧へ 一覧へ戻る ホームへ ホームへ戻る 戻る戻る   進む進む
当サイトの著作権は北山 早苗 にあります。