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2004 年 6 月 28 日    
条例は住民や市町村の為のもの、いたずらに引き延ばす?県議会
〜さわやか早苗日記269〜
 一般質問最終日、私の「政策の基礎となるデータの蓄積が不十分ではないかと思われる。調査は政策の第一歩、厳しい財政状況のもとだからこそ、地域のことを調べ、学ぶ事業をすすめてはどうか?大学、NPO、住民、子どもたちをも巻き込んだ参加型調査や学習活動なども必要」という質問に、知事は「大事な指摘だ。国から言われ、県から市町村に集計させるこれまでの調査は、霞ヶ関の方を向いた、データを保有するだけで満足するようなものだった。調査の為の調査はいけない。良い意味の参加や行動を通して、本県を形づくる上で必要なことを、早急に統合的に調べたい」と、前向きに答えてくれた。

 さて、一般質問が終わって、林務部からあらためて提案された「長野県ふるさとの森林づくり条例案」についての質疑が行われた。昨年から、条例策定委員会や県民の意見を聞きながらまとめあげて来た森林条例案だが、2月県議会で知事の権限を強めるという理由等で継続審査になってしまった。そこで、反対議員の意見や市町村長の意見を取り入れ、名称の「信州」を「長野県」にかえたり、重点整備区域の指定について「市町村長の意見を聞いて定める」という所を「市町村長の同意を得なければならない」とかえるなどし、再提案し直した。
 質疑は7名の議員が行ったが、中には明らかに森林条例案を通すことに反発するような姿勢の議員がいた。
 市町村長の意見を取り入れ直したにもかかわらず、「直したものは市町村長の許可を得たのか?」。町村会長の小布施町長に話し了解を得ていると言っても、「うちの選挙区の町村長は知らないと言っている」と手続き論ばかりを繰り返す。意見を取り入れ直したのに、市町村長に聞かかないとダメというのは、県議は自分では責任ある判断が出来ないからか?
 また、「なぜ、こんなに条例制定を急ぐのか。我々が昨年提案した森林税を、知事は来年度から徴収したいが為に、森林条例の制定を急いでいるのではないか?!」自ら提案した森林税を知事が提案したらいけないのか?と耳を疑いたくなる意見をいう議員。
 更に、制定を急ぐのがけしからんと言っているかと思えば、一方で、同じ会派の議員が「県が森林条例をつくらないうちに、4月に国が森林法を改定してしまったではないか!」と、自らが2月県会で条例案を継続にしてしまったのに知事側に責任を押し付け、県がもたもたしているとなじる。支離滅裂!
 「修正するところは何もないが今回は継続にしたい」という、訳の分からぬ会派もある。
 県民は森林が豊かになることを願っている。その為に望まれている条例案の策定を、議会はいたずらに引き延ばすようなことをして、混乱させている。

 議会は知事の権限が強まると言い、条例案を継続にしたり否定しようとしているが、条例の意図することは違う。
 私は一般質問の中で、廃案になった風景条例に付いて次のように触れた。「『信州の美しい風景を育てる条例』が継続審査となり国の景観法制定を受けて取り下げられたため、住民や市町村の選択肢が減り、国の管理の下で市町村の裁量権が狭められることとなりました。議会は、自治の精神を発揮すべきところであり、お上(かみ)の意向に従うための機関ではありません。とても残念な事態です」
 また、県職員が、かつてのように押し付けたり知らぬふりをするのではなく、これからは市町村や住民と一緒に考えていこうという意欲の現れが、県が策定を目指すいくつかの条例だ。
 議会は、自分自身の都合や意地を通すのではなく、条例は住民や市町村の為のものだということをを心に刻んでほしい。
北山早苗6月県議会一般質問


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