2004 年
7 月
14 日
「あおぞら」で列状間伐の視察、山を救うにはここ10年が勝負
〜さわやか早苗日記277〜
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白骨温泉の一部の温泉で、何年間も入浴剤を混ぜて白濁させていたことがバレて、騒動となっている。混ぜていたのが村営施設だったり、村長の経営している旅館の野天風呂だったため、村としては何とも申し開きが出来ない状況のようだ。村には苦情やキャンセルが相次いでいる。入浴剤を使用せずに正直に営業していた白骨温泉の施設や、周辺の観光地にまで悪影響が及んだりしては、気の毒だ。 田中知事は、昨日現地を訪れ視察「自然や温泉などすばらしい財産の上にあぐらをかいていた。私を含めた県職員、観光業者、県民が反省しなければならない」と述べ、県独自で点検体制を強化するよう指示。入浴剤を混ぜていた施設を責めるのではなく、長野県全体の観光のレベルアップのために努力しましょうという知事の姿勢が良い。
12日(月)に、列状間伐の視察に「あおぞら」の林奉文議員、宮川速雄議員、私で出かけた。林務部の林業振興課から、北信地域の人工林で平成9年度から行っている事業を、長野県の山を守っていくためにぜひ見て欲しいと誘われ、行って来た。 長野県の人工林は、戦後植えられた40年生ほどのもの(日本中どこも同じ)。高さが20mほどに成長しているが、これまで間伐が行き届かなかった山が殆どで、密生しているために、木が健康な状態で育っていない。もともと木は上1/3に枝や葉がついていないと健康に育たない。そこで、強間伐して枝がはれるようにしてあげると、20年後に木が30mまで生長するころには、1/3に枝や葉がついた健康で立派な木になるというわけだ。 説明してくれた林業振興課長によると、ここ10年の間に強間伐して人工林を健康な状態に戻さないと、日本の山は危機的状況になってしまう。
列状間伐というのは、一本の作業道から筋状に2列置きに1列を間伐して行く方法。一般的に考えられている間伐は細い小さな木だけ間引くが、列状間伐は列で行うため細い木も太い木も切る。太い木はもったいないと思うかもしれないが、共倒れにしないためには太い木も切って、適切な空間をあけてあげる必要がある。 また、太い木も切ることで木を売ることが出来、国や県の補助金と併せれば、赤字にならずいくばくかの収益をあげることも可能だ。 そして強間伐を進めるポイントは、いかに機械化するかということ。視察先では、タワーヤーダーという機械で、切った木を一本開けた作業道まで集めて来たり、プロセッサという機械で、切った木の枝払いをしながら決まった長さに切り一カ所に積んで行く作業が、あっという間に行われていて、ビックリした。大型機械で作業を行うためにも列状間伐は大変有効な方法である。
北信木材生産センター協同組合では機械化を進め、木材の市場や製品化までを一カ所で行うシステムづくりを行って来た結果、間伐を請け負った時に収益を上げることができるので、山の所有者も喜んで間伐の依頼をするようになって来ている。北信の他にも、佐久や安曇などの森林組合では大型機械もち、頑張っているそうだ。 ただし、日本の山は個人の所有面積が狭いため、地域でまとまり間伐することがポイントとなる。これには森林条例により、県職員がコーディネーター役となって市町村や地域の合意をつくって行く必要がある。森林条例の早期制定が望まれる。また、田中知事になり森林整備の予算が倍増したが、安定した予算確保も必要。 林業振興課長は、「今は高校生の日本の木も、(列状間伐で)デート代くらいは自分で稼ぎながら成長すれば、20年、30年後には(外材と肩を並べられる)大人の木になる。この10年が勝負、非常に大事だ」と言っていた。
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