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2004 年 8 月 23 日    
発生抑制のない日本の誤った廃棄物政策と問題の多い処分場
〜さわやか早苗日記288〜
 20日夜、下諏訪町役場会議室で消費者のための、「ごみのでない町づくりのために、リサイクルの問題点と発生抑制について考える学習会」があり、長野大学講師の関口鉄夫さんが講演、年配の女性を中心に40人ほどが集まって、熱心に話を聞いた。
 「リサイクルを市民のモラルに転嫁し、排出抑制だけの日本の廃棄物政策、日本は製品を作るだけの社会で、発生抑制をしていない」「有害物質を捨てなことを徹底的に行うためには、ドイツのように製造者の責任を明確にする必要があるが、日本は企業に対しては大甘、市町村の負担で廃棄物処理をする法律になっている」と、関口さんは事例を挙げながら、日本の廃棄物政策の誤りをわかり易く話した。その上で、「皆さんは消費者としてリサイクルしながら大本の仕組みを批判して。リサイクルすることで、税金が安くなったか?ゴミが減ったか?安全になったか?そういう風に見て欲しい」と結んだ。

 昼間は諏訪圏域の産廃ギンザを見て来た。
 人家のない川沿いに大きな廃棄物処分場がいくつもあった。モクモクと煙を上げる焼却施設の煙突、大気中に拡散すると、水蒸気だけではない、グレーや黄色、青みがかった色が見えてくる。医療系廃棄物を燃やしている煙突の近くでは、塩素の臭いがプンプンしていた。川の土手に廃棄物を積み、壁面をコンクリートや土で覆ってあるが、その上にまた新たな廃棄物を積んでいる。中には沢に廃棄物がはみ出している施設もあった。

 市町村の埋め立て最終処分場も見て来た。昭和47年〜平成7年まで、川のすぐ横に、焼却灰や不燃物などを埋め立てていた処分場は覆土し草が生えていた。部分的に草もまばらな所があり、水がたまって地中の水位が上がった時に、下の有毒物質が表面に顔を出している可能性がある。大雨で積んだ廃棄物が崩れたり、汚染水が流れ出す可能性もある。

 平成11〜24年まで焼却灰を埋める為に造られた最終処分場も、沢と沢が集まった地形にあった。このような地形は地下が水によって動く為、地形が崩壊しやすく、処分場を造るには最も適さない場所だ。また処分場から汚染水が漏れれば、沢や地下水を汚染する。
 処分場には遮水シートが張られていたが、壁面には既にシートが破断した為の継ぎはぎがある(写真)。またシートを張るとしたら上のシートを下にかぶせるものだが、逆に張っている‥‥?それではシートの役目は果たさない。電極の束がシートの上に出ているが、繋がっていない。これは遮水シート水漏れ警報装置だが、水漏れが起ることが予想されるため、そうなると始終警報が鳴り、掘り返さなくてはいけないから、繋ぐのはやめたのだろうか‥‥?市民運動が下火になると途中で手を抜くケースは、よくあるそうだ。
 この処分場を持つ市は人口5万人で、80トン/日のゴミを燃やせる独自の焼却炉を持つが、人口の割に処理能力が大きすぎる。外国の焼却炉は100万人で60トン/日だそうだ。この市はダイオキシン対策の為に大きな炉を造ったが、燃やすゴミが足りなくなるといけないためか、分別は必要最小限。焼却炉の稼働の為にゴミを増やさざるを得ない典型的な事例だ。しかし、何でもかんでも燃やしている灰には、いったい何が含まれているのか?その灰が先程の埋め立て処分場に置かれている。
 日本中で山の中の人目につかない所でこのようにゴミが処分されているが、その影響はすでに私たちの体の中に現れていると考えて良い。県の目指す条例に掲げられた『できるだけ埋めない、燃やさない』という政策に、市町村長や多くの議員が反発するが、今からやっても遅すぎるぐらいだ。


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