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2004 年 8 月 24 日    
連携と切磋琢磨の救急医療現場、東海大学病院救命センター
〜さわやか早苗日記289〜
 今日は長野県の望ましい救急医療の参考に、神奈川県伊勢原市の東海大学病院・高度救急救命センターを視察。以前ここでスタッフとして勤務していて、現在長野県の危機管理室長で衛生技官の高山一郎さんが説明と案内をしてくれた。
 3月30日に、長野県の救急医療に関する特別委員会から、報告書「新たな救急医療体制〜信州モデル構築への提言〜」が出された(一番下をクリック)。それによると、「信州大学医学部付属病院には、高度救急救命センターの設置を目指し、まず体制の整備を進め、設置に向けての条件を整える努力を」「相澤病院を中信エリア独自の新型救急救命センターとすることが妥当」とある。
 信大は長野県の医療や医療教育の中心的ではあるが、救急救命医療の実績は非常に浅い。本来は、長野県全体の高度救急救命医療を担う役目を信大に果たしてもらいたいが、その体制が出来るまでの間、県内4エリアの相澤・長野赤十字・ 昭和伊南総合・佐久総合病院で救命医療を頑張ってもらおうということ。
 県民にとっては望ましく、当たり前の提言なのだが、なぜかこの報告書に異論がある人がいるらしい。信大に、すでに救急医療体制が整っていると誤解しいるのか、田中知事が任命した特別委員の提言だから気に入らないのか‥‥。しかし、感情等で論じるのではなく、まず実際の高度救急救命医療を知ることが大事ではないか?そこで、あおぞらでは東海大学の救急センターの視察を企画し、県議会全会派に呼びかけた。
 今回はあおぞらの私、宮川速雄議員、林奉文議員、緑のフォーラムの丸山賢二議員、共産党県議団の備前光正議員が参加した。

 東海大学病院・高度救急救命センターは独自の病棟を持っていて、50名の医師と122名の看護士、その他医療職(救急救命士や技師など)で運営されている。神奈川県湘南地域200万人の救命を担っているが、ドクターヘリの活用により、伊豆や山梨県からも受け入れている。
 絶対に断らない救急救命を掲げ、3つのチームを作って医療活動をしている。他の専門課との院内連携は勿論だが、地域との連携にも大変力を入れている。1分1秒を争う救急救命医療ではドクターヘリやドクターカーの役割が重要で、消防組織・救急隊員との連携・恊働のために、17年も前から隊員向け勉強会を毎月行っている。また最近では全自動式除細動機(心停止の心臓に正しい鼓動を取り戻させるもので、数時間の研修で子供でも使える)による市民との連携も始まった。
 処置室やICUも見させていただいたが、大勢のスタッフにより手厚い治療や看護が行われていた。また、ドクターヘリに試乗させてもらったが想像していたより音はうるさくない。風が強かったにもかかわらず揺れも少なかった。時速200kmで、50km圏域を往復30分でカバーする優れものだ。ドクターヘリは操縦士と整備士付きのリース、国と県からの補助金で運行されており、多い日は5、6人の患者を運んでくる。
 また、やりっ放しにせずにここでの救急医療の効果を第3者に検証してもらうため、他大学の医師にカルテを開示、これは県の事業として行っている。
 東海大学病院の高度救急救命センターは10年以上の経験と、常に自ら切磋琢磨しているからこそ、地域住民の安心が守れるものとわかった。説明してくれた次長の山本五十年医師は「こんなにスタッフがいても、しっかり救命センターをやれば赤字にはならない」と言っていた。
 ぜひ、信大には県民の為に東海大学のような救命センターになって欲しい。もし、権威の上に手を挙げただけのものだったとしたら、なれないと思う。
救急医療に関する特別委員会


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