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2004 年 8 月 31 日    
教育7団体の要望は、米百俵の精神を引き継いでいるか?
〜さわやか早苗日記292〜
 『米百俵』という話がある。明治維新時、戊辰戦争で官軍に敗れて藩財政が窮状を極めた長岡藩では、明治政府によって禄高を3分の1に減らされ、藩士は食事にも事欠く状態。三根山藩から米百俵が届けられたが、長岡藩では「米を分けてしまえば数日でなくなる。人物を養成したい」として、その米を売却し学校の設立資金としたという話である。
 『安心の村は自律の村』という松島貞治・泰阜村村長が書いた本に、「学校美術館建立の精神、"貧(ひん)しても貪(どん)せず"こそが注目される」とある。
 昭和初期恐慌時、泰阜村の財政が苦しく、学校の先生の給料を払うことさえ難しくなり、先生方に給料の一割寄付を願った。先生達は「将来村を背負って立つ子ども達の夢や愛、心を豊かに膨らませてやることが大事。生活が苦しくても、心だけは清く温かく豊かでありたい」と、そのお金で美術館を創る事を提案。村中の協力で昭和29年に学校美術館が建設された。

 さて、30日は教育関係7団体が長野県教育委員会に提出する要望の、南安曇代表との懇談会によばれた。7団体とは町村教委、 PTA、(信濃)教育会、小学校校長会、中学校校長会、校長教頭組合、教職員組合。毎年、県全体組織の会議で決まった要望が郡や市に下ろされ、地域の要望が加味されて、それぞれが県に要望するらしい。
 内容は教育諸条件の改善や、山間・へき地教育の振興、高校入学者選抜の適正化など。昨年も同じような内容で提出、毎年恒例のようだ。教育にきめこまやかな対応と予算配分をという点では、私も賛同する。
 しかし、いくつか意見を同じく出来ない点を申し上げた。「30人規模学級編成事業(国の基準を上回る長野県独自のこまやかプランの一つ)などを、県の責任で行って欲しいとあるが、私は市町村と一緒に取り組むべきと思う。先日の郡議員大会では相変わらず国営公園アクセス道路など不要な道路が要望されている。私は町民であり、県民である、市町村にも教育にお金を使って欲しいと望む」と話した。南安曇の宮澤・望月県議はこれに反論、私は「お財布は一つなのに、両県議のようにアクセス道路は造れ、教育にもお金をかけろというのはおかしい」とハッキリ言った。
 また昨年も感じたが、7団体の要望にはめざす教育のあり方が無いため、「日本と北欧等の環境や廃棄物政策を比べた時に、教育の重要性を今更に感じる。スウェーデンでは大人はダメだから、子どもを教育するという考えのもとで環境教育が行われている。高い理念を持って欲しい」とお願いした。

 7団体代表のある校長先生は「こまやかプランは、我々の給料を削った分でやっているに過ぎない。これではやる気がなくなる」と話された。

 懇親会の席で、我が家のアトリエに子どもを来させた中学校の校長先生が「北山さんのところで子ども達がつくらせてもらった絵(CG)は、文化祭に貸してもらえないのか?」と聞いた。私は「子どもの作品ですから勿論ですが、その前に、我が家でやってる子ども達のCGアートを飾った展覧会(http://vin2.comを参照)に、校長先生に来ていただきい。先生のおっしゃる通り穂高町には作家が沢山いる。しかし子ども達と絵をつくって展覧会までやり、日本全国の人に見てもらっているのは我が家だけ。これに取り組む夫の思いを知って欲しい」と話した。
 我が家はお金をいただいて子どもに絵は教えていない。子どもたちが心の中の想いや夢を表現したい気持ちに夫は支えられ、ボランティアでやっている。中には障害を持つ子どもの作品もある。豊かなイメージの子どもの作品に心癒される大人も多い。
米百俵の精神


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