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2004 年 9 月 19 日    
拾ヶ堰の維持管理、これまでの浅川治水対策の問題点1
〜さわやか早苗日記301〜
 先日「烏川渓谷緑地・市民会議」があり、参加した。今年度行う公園整備の具体的内容(森に相応しい園路の施行方法、新たに作る園路の位置、トイレやあずまやの位置など)について、市民と豊科建設事務所の職員が現地で検討した。やはり現場を見ながら行うことが大切と、参加者の皆が感じた。内容が沢山あった為に検討が長引き、短時間になってしまったが、ササ狩りの森林作業も行った。汗を流すのは楽しい、もう少しやりたかった気がする。

 さて国の関東農政局から、拾ヶ堰・維持管理検討会委員の再募集の案内が届いた。拾ヶ堰の未改修部分について、景観に配慮を施したコンクリート張りで改修案がワークショップで決まった(4月14、15、16日記参照)。このワークショップに参加して来た住民の中から、委員に参加してもらうよう募集したが、希望者が無く再募集となったようだ。
 ワークショップに参加していた、拾ヶ堰の水で農業を営む土地改良区の方々は「(農家じゃない住民は)、自然を守るだの、景観が悪くなるだのと口は出すのに、拾ヶ堰の掃除には参加しない」と、おっしゃるのだろうか。しかし、住民の応募が無いのは、いくら景観に配慮されたとしてもコンクリート張りの拾ヶ堰には、何の魅力も感じないからだと思う。ワークショップでは、維持管理を考えコンクリート張りにすることは、土地改良区の譲れない条件で、話し合いはそこから出発した。
 別の見方をするなら、維持管理の為にコンクリート張りにしたのなら、住民参加の維持管理は必要なのか?いくら安曇野の田園風景を維持してくれているのが農家だとわかっていても、それだけで拾ヶ堰の維持管理に非農家の住民が参加するのだろうか。
 仮に、なんとか未改修部分を自然豊かな土水路のままで残せる可能性があるとしよう、「土水路の拾ヶ堰がピンチ!、年に2度の川浚いに住民が参加してくれれば、今のまま残せる、参加住民募集!」と、新聞に出たとしたら、私だって参加してみたくなる。未改修の拾ヶ堰は、住民と農家を繋ぐシンポルになれたかもしれないのに、その可能性を土地改良区は自ら手放してしまったのではないだろうか。
 烏側渓谷緑地は、長野県が計画を根本から変え、市民の森を創るというシンボル的存在として残された。だから、市民が参加している。これに対して拾ヶ堰は、土地改良区の都合の良いようにコンクリート張りを通しておきながら、掃除を手伝えと言っても、進んで参加する市民はいるのだろうか?・・・とそんな風に思いながら、再応募の手紙を見た。

 今日は、ダムなしの治水対策で揺れる浅川を、上から下まで見て来た。これまでも、ダム予定地や川を断片的に見たことはあるが、今回は、浅川ダム計画にずっと向き合って来た内山卓郎さんに案内してもらったため、田中知事になる以前からの県土木部が行って来た治水対策の問題点がよくわかった。また、普通なら見られないものも見て来た。
 写真は、浅川ダム予定地の隣の谷を埋めている土捨て場。中央はテトラポットを組み合わせて造った土止め堰堤。ここは、浅川ダムの付け替え道路として建設された、飯綱高原へ向かうループ橋やトンネル工事で出た土砂の捨て場だ。
 捨て場にするにあたり、沢地形なので水抜きのパイプを埋める為、数メートル掘ったら、厚い粘土層が出て来たそうで、当時の写真を内山さんが見せてくれた。水を通さぬ粘土層の上に、30万立方メートルの土が捨ててあるわけで、水抜きパイプがあるとはいえ、大雨で土が緩みそこに地震でも来たら、土石流となって下流へ一気に流れ出す可能性はないのか?(続きは明日)


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