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2004 年 10 月 2 日    
国盗りを傍観していた県議会と、いつか歴史の審判は下るのか?
〜さわやか早苗日記307〜
 昨日の9月県議会で、一般質問終了後に、14の議員提出議案の採決があり、その中に、田中知事が議案の提出を見送り県民意向調査を行うと表明した山口村の越県合併について、「議案の提出を求める意見書」があった。
 この日の一般質問にあたり、あおぞらの宮川速雄議員は「台風一過、今日はあおぞらです。しかしながら私の心は曇っています。なぜかと申し上げますと、山口村の越県合併に対する議案書の提出を求める決議案が、出されることになったからです」と切り出した。
 前回の6月議会で、2年に渡って多方面からの意見を聞き提案し直した森林条例を、「議会が始まってから『急に提案』した」という理由で、継続審査にした県議会。しかし今度は、県議会自ら知事に『急に提案』を求めるという矛盾を平気で行う。
 一方で、偉そうに「我々は県民の代表だ」「民主的ルールを重んじる」などと言いながら、もう一方で、気づいてか、気づかずか自己矛盾の行為を押し通そうとする県議会を、宮川議員は嘆いているのだ。

 一般質問最終日の昨日も、宮川議員と同じく県民意向調査に賛成する立場の田口哲男議員や、反対する立場の佐藤友昭議員から、越県合併関連の質問があり、田中知事は「長野県が他県へ行ってしまうのを望まない。苦しいからと言って併合されるのではなく、出来る限り自律の道を」「長野県の未来を案じる故、最後の最後まで多くの県民の声を聞き、気持ちを感じ取りたい」と、想いを込めて語った。
 また、県議会に対して「私どもの決断は、必ず、歴史の中に於いて審判される時が来る。その時に、素晴らしい決断であったという審判を迎えたい、そのために努力を」と呼びかけた。

 昭和の合併時、西筑摩郡神坂村(現山口村の馬籠地区が含まれる)の岐阜県中津川市への越県合併賛成の村議会決議に対して、当時の長野県議会は、「神坂村の岐阜県編入反対に関する決議案」を、全会一致で可決した。50年近くの歳月が流れたとは言え、私には、昭和合併当時の県議会と、今の県議会、「間に合わなかったらどうする」「岐阜県側に顔向け出来ない」という手続き論や「山口村の決めること、山口村民以外は外野席にしかいられない」という傍観者的態度に終始する議員の多い今の県議会とが、なぜこんなにも違うのか不思議でたまらなかった。
 そこで、図書室に行き、昭和合併当時の県議会議事録を見てみた。
 そこに記された「本当の熱意、情熱、誠意があるのか」と迫る県議会と、「現地に乗り込み説得したい」と答える林虎雄知事のやりとりは、本当に興味深く、郷土を思う政治家達の熱い思が伝わってくるものだった。
 この当時の議員や知事の決断を、私たち長野県民は今、審判してみる必要がある。そして私たちがこれから行う決断について考えてみる必要がある。

 田中知事を、県外にばかり足や目や気持ちが向いている等と批判を繰り返す県議会やマスコミや知識人と呼ばれる人たち。批判される知事のほうが長野県を思っていることを何と説明する。
 知事はもっと早くに行動すべきだった、思いつきだという意見もあるが、条例を提案しようとすれば市町村自治に反すると常に批判をされているのだから、こと合併に関して慎重にならざるを得なかったのは当たり前ではないか。
 山口村の民意を尊重するなと言っているのではない、でも長野県に残りたいと言う人の思いも受け止め、越県合併は県の自治にかかわることなのだから、県民全体が立ち止まって考えてみるのを、県議会は待つべきだ。
 以下クリックで、議案提出を求める意見書への私の反対討論。昭和合併当時の議事録も紹介しています。
議員提出意見書への反対討論


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