■北山 早苗 ProfileBoard 〜プロフィールボード〜
活動報告バックナンバー バックナンバー一覧 ホーム

印刷用ページ 印刷用 (別ページで開きます) 戻る戻る   進む進む
2004 年 12 月 12 日    
飯山国営農地と堆肥センターは、日本の食料自給と農政の問題
〜さわやか早苗日記327〜
 6日(月)に飯山国営農地に、堆肥センターの下水道汚泥で作られた堆肥が入れられている畑の土壌調査に立ち会った。雪まじりの中、3時間以上かかって、調査の為の検体を数カ所の畑から採取した。
 あおぞらでは、何度か国営農地を訪れたが、堆肥が撒かれたばかりの畑では汚泥の臭いがしたり、堆肥が入れられ数年たった畑でも大きな木切れが至る所に顔をのぞかせているいる。堆肥の製造にはオガ屑が使用されるが、10cmもある木切れが出てくるとは‥‥。おまけに、生理用品や薬包装のビニールゴミ、カラーベニヤ(写真)や釘も混じっていては、廃棄物を混ぜていると思わざる得ない。

 さて、10月2日に、山形県長井市レインボープラン企画開発委員長・菅野芳秀氏の講演を聴いた。このプランは家庭から出る生ゴミを100%分別収集・堆肥化し、畑に返すというもので、市民、農家、行政が一体となって進める有機農法として、全国から注目されている。
 菅野氏は、「この取り組みを単なる生ゴミの堆肥化だというふうに捉えて欲しくない、これは、市民が参加し生ゴミを生かすこと通して、命の源の土づくりを行い、地域循環型社会をめざすのだ」と話した。
 学校や幼稚園の環境学習にも、レインボープランが生かされ、長井めぐみ幼稚園の園長は、
「元気な生ゴミが元気な堆肥になり、
その堆肥が元気な土を作って、
その土が、元気な作物を作り、
作物は台所でわたしたちの元気な命のみなもとになり、
そしてまた、生ゴミとなる」
と子ども達に話している。(菅野芳秀・著「生ゴミはよみがえる」より)

 日本の食料自給率は、40%に満たない状況だ。日本でつくられる3倍もの食料が外国から輸入され、最終的に生ゴミや汚泥などの排出物となる。
 仮に排出物全てが堆肥となったとする。本来循環型社会とは、生ゴミから、堆肥、そして作物というサイクルの中のバランスが保たれているものだが、日本の食料自給率から考えると、循環型の中で本来作物が育つ為に必要な肥料の、3倍もの肥料が出来てしまうことになる。
 3倍もの量を田畑に撒いたら栄養過多で、元気な作物は育たない。そこで肥料にならない生ゴミや汚泥などの排出物は、燃やし埋められ積もっていく。
 つまり、日本は大量の食料を輸入し、それを国土に廃棄物として捨てているということ。

 堆肥センターでは、1tあたり何万円も貰って都会などから受け入れた下水道汚泥を、堆肥と称するものにし、その多くを飯山国営農地内にある畑に入れている。
 国営農地は昭和50年代から平成にかけて、里山の山林を長野県農業開発公社や飯山市が国と一緒に開発してつくって来た農地。農家は十分採算が取れるとして農地を買った。ところが農作物の輸入が解禁になり、人参1箱数百円などという状況では作物栽培で畑を買うときの借入金の返済もできず、農家の経営も大変な状況だ。
 このような状況を利用して、飯山国営農地を都会の下水道汚泥の捨て場に使用としているのではないだろうか。
 つまり、大量の食料輸入からでた、日本の循環型社会の中に組み込まれることのできない、大量の廃棄物の捨て場の一つに、飯山国営農地を使用としているのではないかということ。

 国営農場として税金を投じ開発し、輸入解禁にして農場として使えなくし、廃棄物の捨て場にする、実はこのようなことが長野県のみならず、日本中で行われている。
 長野県として、信州がこのようなゴミの捨て場とならない対策をどうとるのか?飯山国営農地で、安全で元気な作物を作っている農家もある。真面目な農家が守られる長野県であってほしい。


バックナンバー 最新20
1010 指導を繰り返しゴミの山は拡大、新型インフル対策は自己責任で?
102 超過大な浅川ダムの設計は、ダムがいらない57年降雨で計算!
922 合併しないという小川村の選択、今のままの暮らしを守るには?
93 実際の流量は?環境に優しいダム?科学的知見から目をそらす県
827 全くあてにならない日本や県の新型インフルエンザ対策!では…
824 市町村へ丸投げ、国の指示待ち、県の新型インフルエンザ対策
816 河川工学者のアドバイスや指摘を拒否する村井県政と県議会
88 浅川ダム模型実験を観て深まる税金のムダ遣い、隠蔽体質への疑問
724 結論がわかっている茶番劇の水理模型実験は税金のムダ遣い
722 反対派どころか推進派の学者の説にも反するお粗末な水理模型実験
77 岩手・宮城内陸地震とダム横の大崩落!学ぶ気のない村井県政
619 想像以上に怖いアスベスト問題、ゴミの山が隣接する住民の不安
63 松本市が波田町との合併を考える前に、旧4村との合併の検証は?
530 松本市と県議との恒例の行政懇談会
525 効率や行政・先生の都合で決めて欲しくない現地機関や高校の再編
516 行政にとっては人のお金だから出来る?ムダなダムや溶融炉
57 淀川水系委は「ダムの必要性説明が不十分」と結論、浅川ダムは…
423 地質再調査を要望する住民の開いた学習会 (続き)開き直る知事
423 浅川ダムの穴、地質再調査を要望する住民の開いた学習会
415 魂が抜け形だけ残った「県民参加の政策づくり」には魅力なし・2
415 魂が抜け形だけ残った「県民参加の政策づくり」には魅力なし・1

バックナンバー一覧へ 一覧へ戻る ホームへ ホームへ戻る 戻る戻る   進む進む
当サイトの著作権は北山 早苗 にあります。