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2005 年 1 月 11 日    
消防団の出初め式は顔見世興行と政争の場?<1>
〜さわやか早苗日記339〜
 「北山早苗です。数日前に神戸震災体験を語っているテレビを見ました。当時中学生だったと言う女性が、『離れた所に住む自分のおばあちゃんを助けに、お父さんと震災で崩れた街を歩いて行くと、壊れた家の前で、家族を助けてくださいと言っている人がいた。瓦礫をどかし始めたお父さんに対して、おばあちゃんを先に助けて欲しいと思った自分。ずっと経ってからお父さんにこの事を話すと、お父さんはそれは当たり前の気持ちだから自分を責めなくていいんだよと言ってくれ、心が楽になった』と語っていました。
 長野県ではコモンズを応援しています。
 人々を結んでいる絆には、『縦の絆』と『横の絆』があります。『縦の絆』が、団体や組織が大事であるという意味になってしまうと、一人一人が大事にされず、持っている力も発揮されなくなってしまうことがあります。そこで、一人一人が『横の絆』を見つめ直し、自分のもっている力をお隣にいる人や皆さんの為に使うことで絆を深め、地域を創って行きましょうというのが、コモンズの考え方だと思います。
 消防団は、命を守る仕事であり、自らも危険が伴うものなので、火災や災害の現場では式や命令に従って活動する必要性があるという意味で『縦の絆』が重要です。しかし消防団の心や活動は、全ての人を思いやり守るという意味で、限りなく『横の絆』を大事にするものであり、消防団はコモンズの原点であると思います。
 消防団の皆様は、目の前で助けを求めている人をまず救ったお父さんのように、地域の皆様から信頼されている存在です。誇りを持って、今年も頑張っていただくようお願いします」

 私は、10、11日と穂高、堀金、豊科、三郷の消防団の出初め式に招待され出席した。来賓の祝辞の中で、県議会議員は代表1名ということで、穂高、堀金は望月雄内議員、豊科、三郷は宮澤宗弘議員が行い、上記の私の祝辞を述べる機会はなかった。時間の関係や先輩議員が代表してという事で異論はないが、残念だった事がいくつかある。

 知事から預かって来た祝辞を、知事代理の、松本合庁所長の代理の県職員が読んだ。その中で、消防団を「地域の絆、コミュニティー」と言っていて、コモンズという言葉は、一度も出て来なかった。
 昨年はコモンズという言葉が祝辞の中にあった覚えがある。なぜ今年は、コモンズが使われなくなり、コミュニティーが使われるのか?コモンズは、県民に随分理解されるようになって来たのに残念と思い、また、行政の一貫性という意味で、大変、不自然に感じた。
 南安曇と同じ県松本合庁管内の、松本と明科の知り合いの議員と会ったので、知事の祝辞の話をした。二人とも、「そういえば、松本(明科)の出初め式でも、コミュニティーと言っていた」と、コモンズと言わないので気になったと話していた。

 あおぞらの宮川議員の諏訪市でも10日出初め式があったそうなので、知事の祝辞はどうだったか、聞いてみた。諏訪の知事祝辞には、ちゃんとコモンズが使われていた。それに対して、広い県松本合庁管内どこでも、知事の祝辞で、コモンズと言わずに、コミュニティーと言っていたということ?
 県政の政策の要であるコモンズが勝手に消され、コミュニティーに変えられたのなら‥‥、これが民間の会社で、社長の祝辞の内、会社の方針を示す大事な言葉が勝手に変えられたのなら‥‥、世間の『常識』では考えられない事である。
 コモンズの原点である消防団の出初め式を、一体何の場と考えているのだろう。『常識』を逸脱し、知事の政策を否定をする政争の場なのだろうか?
 残念だった事は他にもある‥‥(次回に続く)


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