2005 年
6 月
12 日
『ありのまま、正直』を認める県の温泉認証制度であって欲しい
〜さわやか早苗日記386〜
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(前回の続き)入浴剤を入れていて問題になった白骨温泉の公共露天風呂に入ってみた。今は勿論自然なままの色、緑がかったうっすら乳白色のお湯だった。 白骨温泉は全体が標高1400m以上の所にあるが、轟々と流れる沢の崖の途中にある露天風呂は、まさに秘湯というのに相応しい景観だ。 途中で入ってきた女性に話しかけた。「奈良から来た。白骨に来る前に、信州の***温泉に入ったけれど、塩素臭がして嫌だった」と言うので、「やっぱりナテュラルが一番ですよね」と言うと、「そうそう」と頷いた。 実は、ここは公共風呂(公衆浴場)なので、塩素消毒しているが、屋外だったので塩素の臭いは全く解らなかった。
長年人々によって確かさが認められて来た、そのものの持つ質がブランドであり、誰かが一つの物差しを押し付け決めたものがブランドではないはずだ。しかも、その物差しが大事な質をも変えるものであったなら、なおのこと、いけない。 長野県は信州の温泉を全国にPRするなら、ぜひ歴史的な価値や、ありのままでナテュラルな温泉の『質』こそ、長野県の貴重な宝として、「これこそ温泉!」とPRするべきだ。 入浴剤添加報道の前は4カ所入浴剤使用の施設があったが、白骨の殆どの施設は、長い歴史の中で自然に湧き出ているナテュラルな温泉を大事に守って来た。このような地域は、日本全国に沢山ある温泉地の中で、むしろ珍しいのではないか? 白骨の方達は、これからもありのままに正直に、頑張ってやっていきたいと話していた。
更に、私が聞いて驚いたのは、山間にあって決して広くはない白骨だが、16カ所の源泉があり、泉質は皆違ということ。たとえば、泡の湯、綿の湯など湯の名前が、その泉質の特徴を表しているのだそうだ。ぜひ、白骨の色々なお湯に入りに通ってみたいと思った。 一つの地域で泉質が違うというのは、素晴らしい特徴だ。これを白骨全体でもっとPRしていったらどうか。知事をはじめ長野県は辛い思いをした白骨に、ぜひ力を貸してあげて欲しい。
さて、私たちを迎えてくれた白骨温泉経営者などの皆さんは数人だった。「実は、これまでに県議会の会派が沢山来られたが、何にも変わらず、改善されなかったため、みんな疲れてしまい、今日は私たちだけです」と話された。 白骨を訪れたある会派が「知事は安全宣言をせずに、認定制度だけ思いつきで作っている」などと批判したと、新聞に報道されていたが、知事に問題点を具体的に伝えたのだろうか? また、マスコミも視聴率が目的で白骨を取り上げ、そのお陰で、真っ当にやっている施設まで辛い思いをした。本当は白骨は素晴らしい所なのだと、伝え直す責任がある。その時には、表面だけでなく、奥深い取材をし、温泉の本当の魅力は何なのか、きちんと視聴者や読者に伝えて欲しい。
私はみんなが騒いでいるときは来たくなかった。少し経ってから、白骨の本当の姿や皆さんの気持ちを知りたいと思っていた。今日は本当に来て良かったと思った。温泉と同じようにありのままに、頑張る方たちの話が聞けた。 そんな白骨温泉の良さを味わいに、長野県の皆さんも、全国の皆さんも、そして知事も県職員の皆さんも、白骨を訪れてみて欲しい。一つの物差しで測れない素晴らしさが、白骨にはある。県は『管理する』のではなく、『ありのまま、正直にやっていることを認める』県の認証制度であって欲しい。
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