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2006 年 7 月 14 日    
「長野改革」検証討論会 田中県政を大評価 下伊那の首長たち2
〜さわやか早苗日記399〜
 (前回の続き)7月9日には、「長野改革」検証討論会が飯田で開かれた。私、平安堂の平野稔会長、松島貞二・泰阜村村長、吉川貢・高森町元町長がそれぞれの立場から話した。

 下条村の伊藤喜平村長や、天龍村の大平巖村長、根羽村の小木曽亮弌村長も、会場に来て下さり、発言をしてくれた。
「自治体の末端を預かるものとして、田中県政を評価している。長野県政が身近になった。前の吉村知事のときは、知事に会うには1月前から地方事務所に申し込み、用件を聞かれ、それ以外は言わないようにと釘を刺された。それが、田中県政になり、県庁に行くと、こちらがあちこち回らなくても、関連の色々な部署が集まっていてくれて、親切、丁寧に説明してくれる。そうすると、要望がかなわなくても満足し、帰って来て村民に説明も出来る」
「前とは全く違う県政になった。ちょっと連絡すれば係が来てくれる。今までとは考えられないことだ」
「田中知事は、人的補完で応援すると言い、小さな村だが、県から派遣職員が4人もきてくれている。森林関係で3人、4月から任期付職員の女性が来てくれ、職員の意識改革が進んだ。これからも、地域の足下にある資源を宝に変える、地に着いた改革を進めて欲しい」
と、泰阜村村長や高森町元町長とともに、田中県政を評価していた。
 これは、報道で殆どの市町村長が田中県政を評価していないという事とは、だいぶ違う。たとえば、私の住む安曇野市長は、大方の市長と同じく、反田中宣言をしている。理由は、田中知事は会ってくれない、態度が冷ややか・・・と、そんな風にも聞いた。
 この違いは何なのか?質問にも出た。
 すると、答えは、「下伊那の町村は全然違う。近い所の方が県へ県へとなるが、県庁から遠ければ遠い程自律心が強い。自前で一生懸命やり、ここだけは県にということで、自律した個と個どうしの関係ができている。」
「吉村知事のときは、小さな町村が面会を待っていると、待っている横を顔パスで通って、知事室に入って行く県議や首長がいた」と言う話も。
 どうやら、田中知事の場合は、特別扱いがなかった事が問題なのかもしれない。大きな市も小さな村も、みな同じ扱いだから、特に市長には人気がないというわけだ。

 4人の下伊那の村長さんたちと、一人の元町長さんに、こんな質問も出た。
 県議会との対立については?
「借金が非常に多い事が原因。やりたい事があっても出来ない、窮屈になると喧嘩になる。しかし、誰がつくった借金かという事を考えれば、吉村・池田だけでなく、県議会も一翼を担っていたはずだ」
「全て議会側の言う通りにしろと言うのなら、議員から総理大臣を選ぶように、議長がやれば良い。しかし、地方自治体では、執行権者は別の選挙で選ばれる仕組みだ。それならば、執行権者である知事に、やらしてみようということも、議会側のとるべき姿勢だ」
「県議が反対して、終着点が見えずに、県政がぐるぐる回っている。県民にとってはマイナスだ。議会側が、知事にこれをやってみろという姿勢も必要だ」

 権限のない知事になると、相手候補は表明したが、市町村との関係については?
「自分で決めなくても回って行く(お金の沢山ある)時代もある。しかし、今の時代は、トップがリーダシップを発揮して、こういう風にやって行くんだと、示す時代だ」
「それぞれの権限を誰の為に使うのかという事だ」
 会場からの意見もあった。「下条村は子どもの人口が増え、高森町は平和のまちづくり、泰阜村は福祉のまちづくりを進め、根羽村は森林づくりを行っている。独自な取り組みをしている町村は、みな、田中県政を評価している」と。
 少ないお金を、如何に住民や地域の為に使うか、その権限を持つのが知事や市町村長である。権限のない操り人形では困る。
 泰阜村・松島村長は「福祉には、大きな公共事業ほど、お金はかからない。やろうと思えば出来る事だ。それでも、苦しくなると切りたくなる。そこを、踏ん張って守れば良い」と、言っていた。
 踏ん張って足下の小さな福祉を守り抜く、これは、首長の持つ、大事な権限だ。

 職員との関係は?
 泰阜村・松島村長は、「私の村で、私に投票した職員は2、3人。職員からしてみれば、変わる事には抵抗がある、変わらない方が良い。でも、トップが変われば変わるのは当たり前、職員の声を聞く必要はない。職員が褒めるような首長は、住民の為にやっていない証拠。職員に評判の悪いトップを持った、住民は幸せだ。県民がこの人しか選ばないということになれば、職員も、しょうがないと思い、変わる」
 建設業などの産業政策については?
「誰がやっても、公共事業は減らさざるを得ない。知事が変わったからと言って、公共事業が増える時代ではない」

 国からの交付金が減らされる中、小さな自治や足下の福祉、地域の宝を守り抜こうと踏ん張る町村長さんたちの多い、飯田・下伊那の皆さんが開いた「長野改革」を学ぶ会は、100人以上が参加した、熱い想いの伝わるもので、感激してしまった。


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