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2006 年 9 月 25 日    
県民が村井県政になっても望むもの、医療体制強化。こども病院も
〜さわやか早苗日記413〜
 あおぞらはでは、「これまで田中県政6年間の政策の中で、村井新知事に継続・発展を望むものは?」というアンケート調査を実施してきた。
 田中県政で行って来た20の主な施策のうち、望むものにいくつでも◯をつけて下さいという方式で行い、21日に中間報告をした。
 中間の集計結果では、どの項目についても70%以上が継続・発展を望み、特に、「1、借金を減らす‥‥95%」「2、ダムによらない治水‥‥89%」「3、森林整備‥‥87%」であり、田中県政のもとでのこれらの施策が、県民の間に深く浸透して来たことがわかった。
 また、「医療体制の強化」も87%で、県民が強く望んでいることがわかった。(詳しくは、下記をクリックしてご覧下さい。なお、アンケートは今月いっぱい受け付けています。あおぞらのホームページからどうぞ)

 さて、17日は、安曇野市豊科にある長野県立こども病院の公開フォーラムに行った。宮坂病院長が以前いた、カナダトロント小児病院から、ボランティアセンターディレクターのアン・ブレーキーハートさんが講師に招かれ、「こども病院と地域ボランティアの役割」について講演した。
 トロント小児病院では、ボランティアが子どもの心の支えとなって、医師や看護士と共に治療に於ける重要な役割をになっているとのことだった。
 県立こども病院でも、20近くののボランティアグループが活躍し、それぞれの役割をになってくださっている。こども病院の看護技官からは「こども病院は、安曇野の風土に支えられている」という話があった。

 後半は、こども病院の将来構想について、宮坂病院長から今後の診療方針が示されたり、会場に集った人たちと意見交換が行われた。宮坂病院長は、新生児〜1才未満の死亡率が長野県では全国平均を下回っていると報告された。こども病院の存在が、そのことに貢献しているに違いない。ところが日本全体では、幼児(1〜4歳)の死亡率が他国に比べて高く、そこを減らしていくために、こども病院として、たとえば24時間の小児救急医療体制を整えていきたいということだった。小児救急にずっと携わって来た宮坂病院長は、小児救急の多様性と1/100の確率で重症例が混在している点を指摘した。
 子どもを亡くした親からの、「病院に閉じ込めておくのではなく、もっと、子どもを外に連れて行ってあげれば良かった、子どものためにつくった家に、つれて帰ってやれば良かったと後悔している。こども病院に任しておけば安心というのではなく、出口を広げ、親、家族、地域の力で病気の子どもを育ててあげる体制づくりが必要では」という意見に、皆から拍手が起きた。
 皆が、子どもにとってのより良い医療について思いをはせ、フォーラムが終るのかと思っていたら、最後にまた、例の人が、例の話を持ち出した。松本医師会会長からの、こども病院の一般開放について打ち出した田中知事への強烈な批判である。
 そして、「こども病院も松本医師会の行っている夜間輪番制に参加せよ」といい始めた。宮坂病院長は、きっぱり断った。

 現在、松本・安曇地域の子どもの夜間救急体制がどうなっているかと言うと、
*スマイルこどもクリニック、診療は、年中無休24時間体制、松本市
*松本医師会が用意した、「松本市 夜間小児科・内科 夜間急病センター」、診療時間は午後7時〜11時
*安曇野市医師会で現在準備中、夜間の救急体制(小児科と内科)、診療時間は午後7時〜10時。来年度早期設置予定、現在安曇野市民は、夜間の急病では松本市に行っているのが現状。

 聞く所に寄ると、スマイルこどもクリニックは、松本市の相澤病院が協力し、病院の隣に開院した。すると、相澤病院に対抗意識を持つ松本医師会が、夜間急病センターをつくったとのこと。なお、松本医師会が相澤病院が気に入らないことは、救急救命をずっとになって来た相澤病院に、田中県政が救急救命センター指定をと考えたときの、松本医師会(県医師会も一緒になって)の猛反発でわかる。(私の2003年11/12、12/25、県主催の救急救命に関する意見交換会についての日記、参照)
 こども病院の24時間小児救急を掲げた田中前知事と、それを実現すべく海外や国内のこども小児救急の専門家として招かれた宮坂病院長は、どうやら、相澤病院と同じく松本医師会の気になる(気に入らない)存在らしい。
 フォーラム会場で、前の方に座っていた松本医師会会長は、マイクを握ったら突然くるりと向きを変え、会場の人々に向かって演説し始めた。2003年の救急救命に関する意見交換会のときと、全く同じ光景だ。
 せっかくの「こども病院の将来について」考える場は、また権力と政治闘争の場になってしまった。

 終わった後に、久しぶりにあった知り合いと話した。彼女は幼いこどもを病気でなくしている。激しい腹痛を訴えるこどもを、夜、病院に連れて行ったら、「腹痛ぐらいなら、明日くれば良かったのに」と言われたことが忘れられないと言う。それから1月経って、やっと紹介されたこども病院で、診てもらうことが出来た。闘病の末亡くなった。もっと早くこども病院に連れて来れたら、こんなに病気が進行していなかったかもしれないと、今でも思うと言っていた。
 結果論かもしれないし、運が悪かったのかもしれない、しかし、大事なこどもを亡くした親は、いつも心のどこかで、悔やんでいるのだ。
 フォーラムでは、こども病院を利用する親の会が、全県でアンケート調査をした結果を発表し、「近くの病院や医院で診てもらいたい」と答えた親が圧倒的であったと主張した。
 大人でもだれでも、そうだ。まずは、近くの病院が良い。
 でも、いつもと様子が違う時や、近くの病院で診てはもらったがやっぱり不安だという時、大きな病院がいつでも受け入れてくれ、診てもらえたら、安心できる。

 知り合いのような思いをする親が一人でも少なくなるように、県民の税金を25億も使っている長野県立こども病院が、県内の地域の病院と連携して小児救急のあり方を考える拠点になる必要がある。それに、県内の病院、医院、医師会が協力していただく、県民としては、是非そう願いたい所だ。松本医師会には、医療を政争の具にするのを、やめてもらいたい。
あおぞら・アンケート調査中間報告について


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