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2007 年 3 月 1 日    
矛盾だらけの浅川ダム、土木部答弁。私の正式立候補表明(延期)
〜さわやか早苗日記433〜
 県議会と選挙モードが重なり、活動報告の更新がなかなかできません。
 浅川問題、昨日の石坂議員の「内水の効果の薄いダムをなぜ急いでつくるのか?外水被害がこれまでのあったのか?」という質問に対して、原土木部長は、「岡谷の災害のようなことも起こりうる」と答えた。
 昨年の岡谷のような豪雨による災害は、超過洪水といい、基本高水による治水対策の枠外となっている。それを持ち出して、ダムの必要性を言う所に、基本高水を見直すと言えない、村井知事や土木部の苦しい答弁がある。
 土木部長は、「治水安全度1/100、基本高水450tに見合う治水対策のためにダムを造る」ともこのあと答弁している。私は「1/100、450tは、超過洪水じゃありませんよ〜!』と野次った。本会議の録画中継を見たら、しっかり野次の声が聞こえていた。
 浅川の基本高水はとにかく高すぎる。治水安全度1/200でも基本高水は310〜330tだ。詳しい説明は下記、私の質問をお読み下さい。
 また、村井知事が信玄に自分を例えているのも情けない。

 ところで、私の正式出馬表明は、3月3日午前10時から、明科御宝田のところで行なう予定(延期)

<北山一般質問より>
 まず、土木部長に。
 浅川の治水専用ダムと同じ益田川ダムでは、湛水試験を行っています。浅川のダムでは湛水試験を行うのでしょうか。もし行わないなら、理由は何なのでしょうか。お答え下さい。
 知事会見の際、ダム本体の費用は100億円、他に、土砂止め、流木止め、砂防ダムが必要とおっしゃいました。本体および関連事業を含めたいっさいの費用の見積りも、県民が判断するのに必要な情報ですので、今この場でお答えください。その財源についても見通しを示してください。

 次ぎ、知事に。
 12月県会で、「内水氾濫の対策」について私の質問に、土木部長が排水機の増強、遊水地、二線堤などと答えましたが、今回の発表では、排水機の増強のみとなっています。これまでの浅川での被害は内水によるものですが、遊水池、二線堤の内水対策を先送りし、これまで被害のなかった外水対策のために、治水専用ダムを先に造ることは、議案説明にあった「真に必要な分野に重点配分を行う」ことと、矛盾していませんか。お答え下さい。
 浅川の治水専用ダムが、内水氾濫に及ぼす効果をどのように見積り、国交省にはどのように説明をしていますか。村井県政の情報公開度合いが試されています。具体的にお答えください。
 また、知事は、記者会見で、「ダムと地質、地滑りなどの安全性について、国との間で技術的検討をした」と言いましたが、安全だという科学的根拠は何も示されていません。今ここで、その根拠を示し、説明して下さい。

 土木部長、大滝ダムでも湛水試験中に地割れが起きました。対策工事に何十億円もかけています。一旦ダムを造って、問題が起きれば、その対策にまた公共事業が行なえる、エンドレスの事業じゃないですか。
 治水専用ダムは、ダムなし案より安いと説明してますが、土砂止め、流木止め、砂防ダム、地滑り対策費用を示さずに、本当に安いなんていえるんですか。
 もう一度、ちゃんと疑問に答えて下さい。

 知事にもお尋ねしますが、ダムより先に、内水対策をすべきではないですか。本当に怖い千曲川の溢水による被害の防止策を、ダムより先にやるべきではないですか。お答え下さい。
 また、治水等委員会の2002年の答申には、地質についての再調査の必要性が述べられていますが、これを無視されるのですか。お答え下さい
 更に、治水専用ダムに水が貯まった時に、万が一地滑りを誘発し、溢水が下流を襲って小学校や住宅地に甚大な被害をもたらした場合、誰がどう責任をとるのでしょうか。お答え下さい。

 費用をも示さずにダムの方が安いと言うのでは、お話しになりません。ダム建設に貴重な税金を何百億円も使うんですよ。無責任です。土木委員会で再度聞きます。きちんと答えられるようにしておいて下さい。

 それから、知事、概ね10年後に完成だから、もしかしたら、知事は責任を免れるなんて考えていませんか。
 知事はダムを造ることで『減災』とおっしゃっていますが、浅川上流の人たちにとっては、生命財産を脅かされるものが増えるのであり、これでは『増災』です。
 ここに、「降雨が引き金となる地震活動の証明」という、大量の雨が降っただけで地震が起こりうるという論文があります。
 ダムに水が貯まっても1日で抜けるから大丈夫なんて、そんな説明で、住民が納得できるわけありません。地滑りによるダム災害が起きた場合の、責任の所在、はっきりさせて下さい。議事録にきちんと残しておきましょう。誰がどう責任をとるのですか。お答え下さい。

 僭越ながら、知事に申しあげます。知事は『信玄堤』の本質を間違えています。『信玄堤』は、かすみ堤や水防林などで、水の性を知り抜き、自然の力を利用した総合的な治水対策であり、知事の行おうとしているダムで水を封じ込めるのとは、意味が全く違います。
 近代河川工学で川を封じ込めようとして来たヨーロッパでも、財政的にも手法的にも無理になったとして、今や信玄を始めとする日本の伝統的治水手法をどんどん取り入れるようになりました。未だ持って、脱『脱ダム』で水を封じ込めることに後戻りしようとする長野県や日本は、智性を失ってしまったとしか思えません。
 知事の智性で、信玄の行なった治水の本質を見ていただくよう、期待しています。

 ここで、ダムを造って新たな不安を住民が抱えないために、知事に、提案させていただきます。2023年までダムを凍結してはいかがでしょうか。
 その理由は、高水協議会のK氏の意見に依れば、浅川では基本高水450t、治水安全度1/100の検証がなされていないからです。決定された基本高水は年最大の実測流量による流量確率で検証することになっていますが、浅川では実測流量が調査されるようになったのは、2003年からです。
 治水安全度1/100の確率流量を求めるには、最低20年の年最大流量が必要とされています。
 実測流量に基づく流量確率が得られない場合、次善策として再現流量に依る流量確率が求められますが、浅川では、長野地方気象台の30年間の年最大雨量日の時間雨量から計算した流量確率からすると、治水安全度1/100のピーク流量は270〜280tであり、450tとはかけ離れています。
 ちなみに治水安全度1/200でも、ピーク流量は310〜330tであり、450tの場合は治水安全度1/1000ほど、とのことです。
 国交省の河川砂防技術基準でも、雨量確率と決定された基本高水の治水安全度に不一致が見られたら、再検証するとあり、浅川の事例は、まさにこれに当たるというのです。
 地質上の不安だけでなく、このまま基本高水の再検証が行われずに、ダムが造られれば、税金のムダ遣いとなります。
 田中前県政で始まった、実測流量の調査を2023年まで行い、20年間のデータを取った上で、ダムを造るか決めるべきです。その間は、内水対策と、砥川方式で河川改修を進めます。これが一番、智性に基づいた治水対策ではありませんか。知事いかがでしょうか。
北山早苗2月県会一般質問


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