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2007 年 10 月 16 日    
県議会も完全に後戻りした記念日・議会に謝罪を求めたのは私のみ
〜さわやか早苗日記457〜
 昨日15日、議会の最終日、田中前知事らの告発・不起訴に関し、「県議会として謝罪することと百条委員会の経費を返還すること」を求める陳情が県民から出されたが、本会議場で賛成討論したのも、陳情に賛成したのも、私たった一人だけ。
 百条委員会設置や審議内容、知事告発に反対した議員たちにとっては、この問題は既に過去のことになってしまったのだろうか?多くの疑問を持ち続けている県民にとっては、なんとも腑に落ちない腹立たしい結果となった。

 陳情に賛成しない理由は、賛成しない議員たちが本会議場で誰一人として討論していないので、はっきりはわからないが、収集した情報によると、おおよそ以下の通りだ。
1、告発した議員たち・・・「百条委員会は、法に定められた議会の調査権であり、間違えたことはしていない」
2、告発には反対だが、謝罪を求める陳情に反対した議員たち・・・「新人議員もいる新しい議会として謝罪するのはおかしい」
3、告発には反対だが、謝罪を求める陳情の議決に参加せず、席を立った議員たち・・・「議会としてやったことなので、58人で返還するならともかく、告発議員41人のみで費用を返還せよというのはおかしい」
 議員とはこんなにも無責任で、議会の論理をまず優先させる人たちなんだということを痛感した。
 1、の人たち、自分たちのやったことがあくまでも正しいというなら、告発に対して、長野地方検察庁で出た「嫌疑無しの不起訴処分」に、不服申し立てをし、裁判を起こしなさい!それをしないということは、自分たちのやった告発は間違いだったと認めたと言うことですよ。それとも、もともと不起訴となることがわかっていながら敢えて告発したのでしょうか?田中前知事の指示というのは岡部氏の嘘であることが、証拠を持って示されているから、裁判で勝てる見込みはないと考えているのでしょうか?今更、ほじくり返して欲しくない、早く忘れて欲しいと言うのが、本音でしょうか?公の場で公金を用いて行った行為に対する、県民からの疑問に、きちんと県議会の公の場で答えないのは、説明責任を果たしていないということではないですか?
 2、3、の人たち、本会議の場で討論しないのは、言い訳になるからでしょうか?陳情を提出した県民や私が、あらかじめそれぞれの会派を何度か訪れたり電話したりして、請願にしたいと頼んだ際、「請願にはサインできないので、陳情なら賛同する」だのと、言っていましたが、結果はこれです!細部や自分たちの組織の論理にこだわるあまりに、大事なことは何かという大きな方向性を見失っていませんか?「気持ちは同じ」などと言いながら、県民が主体的に行った陳情には賛同せずに、議会の論理や自分たちの組織の論理を優先した今回の行為は、政治への不信感を県民に抱かせ、また、長野県政の汚点に、自らも加担したと言うことになってしまいませんか?

 議会の論理、組織の論理、政治の論理に納得できずに、「おかしい」とこだわる私の頭のほうがおかしいと言われそうだ。県民の皆さん、本当にこんな議会で良いのですか?!私は、昨日ほどこんな議会に身を置いていることが、嫌でたまらなかった事は無い。昨日は県政だけでなく、「県議会もほぼ完全に後戻りした記念日」だ。

以下、私の討論。

 田中前知事らの告発・不起訴に関し、県議会として謝罪することなどを求める陳情に賛成の立場で意見を述べさせていただきます。
 知事後援会幹部による県下水道事業への働きかけ文書の件で、一昨年の1月21日、信濃毎日新聞に、「文書を出さないようにと、知事室で田中知事から指事を受けた」という元経営戦略局参事・岡部英則氏の証言が掲載されました。これがきっかけで、7月に県議会で、多数決により百条委員会が設置されました。翌年3月には、百条委員会の認定を元に、県議会と県議有志で、田中前知事や元経営戦略局長、元下水道課長を告発しました。しかし、この告発については、今年9月に長野地方検察庁で「嫌疑無しの不起訴処分」が決まりました。
 法に定められている百条委員会そのものは、議会の調査権として尊重されるべきものですが、そのつかい方を過ったという点で、長野県議会として反省するべきです。
 まず、設置そのものに疑問や反対がありました。県政に大きな不正や背任行為があったわけではないからです。
 また、百条委員会の審議途中には、岡部氏から文書の破棄を指示された元下水道課長の証言や、それを裏付ける証拠により、岡部氏の証言は作り話で嘘であることがわかりました。あおぞらは、百条委員会で岡部氏の偽証を主張しましたが、あおぞらと共産党の委員を除く、14名はこれを認めませんでした。つまり、県議会は証拠を伴った事実に目を背けるという、過ちをおかしました。
 更に、今度は、止めなかったのは指示したのと同じという、飛躍した無謀な論理で「指事はしなかった」という田中前知事の証言を偽証と決めつけ、告発に至るという過ちを犯しました。告発前には、弁護士会からもこのような県議会の告発は、虚偽告訴罪に匹敵しかねないと忠告もありましたが、告発県議の皆さんは、これも無視しました。
 県議会と県議有志による告発は、罪亡き人を、数の力で無理矢理罪人にしようとする、えん罪に当たるものです。しかも、このようなことを、県議会という公人達が、県民の税金で行ったことは、決して許されることではありません。
 このほかにも、県議会は過ちをおかしています。
 秋田県鷹巣町では、福祉の街づくりを進めようとする町長を失墜させるために百条委員会が平成6年に設置されました。一旦は町民の力で町長が再選され、議会の目的は果たされませんでしたが、15年に新町長が誕生すると、福祉施設そのものが百条委員会の対象にされ、全国のモデルとなった福祉の街・鷹巣は見る影もなくなりました。このように、百条委員会を「気に入らないものを排除しようとする目的」で設置し、民主主義潰しの道具にしたという点で、長野県議会も同じ過ちをおかしています。 
 「前の県議会がやったことなので、新しい県議のみなさんが加わった県議会が謝罪するのはおかしい」という意見もありますが、私達は県の責任の継続性についても主張する立場にあります。その私達が前の議会のやったことは、関係ないというのでは、県民の納得はえられません。
 また、民主主義を守る立場の県議として、過去の県議会がやったことを見つめなおし、県議会として謝罪し、2度とこのようなことを起こさないと、県民に誓うことが必要ではないでしょうか。
 よって、数の力で、事実に目を向けない認定をし、告発に至った結果、不起訴になってしまい、県政の歴史に大きな汚点を残したことを、県議会として深く反省するべきです。県議会として、県民と田中前知事、元経営戦略局長、元下水道課長に謝罪することと、過った百条委員会であったことからして、その経費の返還を求める陳情を採択するべきであると申し上げ、討論といたします。
討論、及び議会での映像


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