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2009 年 5 月 12 日    
県入札事務の担当責任者である腰原副知事の、大町市長時代のダミー設計図による入札疑惑裁判
〜さわやか早苗日記513〜
 民主党の小沢代表が辞任し、政局はどうなるかと、ニュースはこの話題で持ち切りだ。
 西松建設の裏金問題から始まったわけだが、国政の行方と同時に、長野県民としては、村井知事と西松との関係がとても気になる。村井知事の側近中の側近の右近参事の、検察からの取調期間中の自殺という、ショッキングな出来事は、忘れようにも忘れられない。
 「平成18年の知事選前、西松から村井氏側にヤミ献金が渡った疑いがあることから、聴取は行われた。ヤミ献金は、『脱ダム宣言』で中止になった浅川ダムの工事計画の復活を見込んだものだった疑いがある。」と報道されたが、右近氏の死によって疑惑は闇に葬られてしまうのか?
 村井知事は知らぬ存ぜぬを通そうとするが、県民の心は晴れない。西松の名前がニュースで流れる度、村井知事への疑問は深まる。

 村井県政が誕生した直後、村井知事の人事には大変疑問があった。衆議院議員時代の3人もの秘書を県に採用しようとしたため、自殺した右近氏採用にも、反対の声があがった。
 また、2人の副知事の内の1人、腰原副知事についても、知事選の村井陣営・選対本部長であったため、論功行賞人事だと批判と反対の声があがった。
 更に、大きな疑問点があった。以下は、私の反対討論の一部だ。

「私たちが反対する、大きな理由は、もう一つあります。
 腰原氏は、大町市長時代の『大町市しらかば保育園改築事業』に関して、プロポーザル公告から設計業務委託、工事請負者決定に至るまでの行政手続きに 、極めて違法性が高いとして、平成16年に大町市民から、1億7000円万余りの返還請求をするよう、市に求める訴訟を起こされています。
 プロポーザルコンペや県への補助金申請、業者に対する入札において、竣工したしらかば保育園とは全く異なる、豊田村第一保育園の設計図、つまりダミーの設計図を使用したという疑惑です。10数回の公判を経て、現在も係争中です。
 腰原市政時代には、他にも、市民浴場改築に伴うプロポーザル結果について、参加業者からの異議申し立てに、顧問弁護士より不適正であったと指摘され、契約を解除する等、不透明な部分に対して、市民の不信をかった事例もあります。
 従って、係争中である問題の、当時の最高責任者であった腰原氏の副知事案には、どうしても、賛同できません。
 百条委員会で田中県政を追求した県議会の皆様が、腰原市政のこの重大な疑惑に、見て見ぬふりをなさるとしたら、県民への説明が出来ないのではないですか。
 選対本部長を副知事になどと、度を超した論功行賞人事だと言わざるを得ないという点と合わせて、議員のみなさまには、ぜひ、ともに反対し、議会の良識を県民の皆様にお示しいただきますよう、お願い申し上げ、私の反対討論といたします。」
 結果は、反対少数で、腰原氏は副知事に。浅川ダムをはじめ入札など建設部の関係は腰原さんの担当である。

 先日8日、長野地裁で、「しらかば保育園」の入札不正疑惑の裁判で、当時の設計会社担当者、大町市の担当課長と部長の人証尋問があり、傍聴した。
 裁判では、平成14年3月の入札において、竣工したしらかば保育園とは全く異なる、豊田村保育園の設計図を少し変えただけの、ダミーの設計図を使用した。そのため、その後、5月に納入された成果品の設計図は全く異なるもので、3月の契約額では施行できないと業者から言われ、その後の工作等の結果、4500万円の増額になり、大町市民に余計な負担を負わせたとして、原告の大町市民たちが、当時の担当責任者や腰原市長(当時)に損害賠償をせよと、市に求めている。
 一番の問題点は、公金が支出される公共施設建設において、『ダミーの設計図』を用いて入札・落札を行なう等というデタラメが許されるなら、世の中、何でもまかり通ることになる、許されることではない、ここがポイントだ。
 そして、このことは、長野県民にとっても大いに関係ある。つまり、腰原氏は現在副知事として、建設部の入札改革等にもかかわっているからだ。判決結果によって、デタラメを(許)して来た人が、よりによって県の入札事務の責任者とは、いやはや…、そして県議会で指摘されたにもかかわらず、腰原氏を副知事にした村井知事は?議会は?ということになる。

 人証尋問は、まず、裁判官の前で「嘘は言わない」と誓い署名する。先に被告側の弁護人が質問し、答えてもらい、次に原告側の弁護人等が質問し、答えてもらう。残り時間は、また交互に‥‥という具合に行なわれた。
 はじめに、設計会社の当時担当者が証言に立ち、「プロプーザルに応募し、設計を請け負った」「平成14年1月初め、市民との懇話会を通して設計を進めていくと言われ、14年度中にやるには、間に合わないのではないかと思った」「設計完了は4月中だが、2月中旬に設計完了ということで協力して欲しいと言われた」「4月中に設計なのに、3月に業者が決まっているというのは、『経験したことがなく、問題が多いのではないか』と話したら、『市内業者に発注するので何とかなる』と課長に言われた」「課長に、過去に**設計が係った設計図で対応するようにと指示された」「3月に、入札だけのために使われるという認識で、豊田村保育所と同じ図面をサイズだけ一部変えて出した。頼まれてちょっとやった。手をかける気はなかった」と、ダミーの設計図を指示されて出したことを認めた。
 また、「入札後に(本当の)設計図を納品したケースは、これまで自社ではない」と答えた。

 次に当時の福祉課長が証言、「頼んだ入札用設計図は、しらかば保育園固有のもので、他の保育園に若干手を加えてとは言っていない」「懇話会を経て5月に出来上がり納品された設計図とは、差し替えは不可能のため、設計変更で対応した」「入札用仮設計図については見ていない。6月議会に出す時になって工事用図面と違うことに気づいた。他の保育園のものを手直ししたとは思わなかった。指示もしていない」と答えた。設計会社の担当の証言とは食い違っている。
 更に、入札には金額を決めるために設計内訳書をつくり、決済をしてもらう必要があるが、これについて課長は、「過去の資料を編集して構わない、過去に手がけた保育園を参考に概算を出して欲しいと言った」と答え、「部長は内容確認せずに決済し、助役はパラパラと見てはんこを押し、市長室は何も言わずに返して来た」と言った。
 大町市では1億5千万円もの工事は年に1〜2件しかない。それほどの大事業が、こんなふうにデタラメに進められて来たということか?!

 最後の民生部長は、「入札内訳書も図面も見なかった」「9月議会で図面が違うという質問を聞き、嘘だろうとあぜんとした。福祉課にある図面を見に行き、『豊』という字があった。理事者から、どこに目をつけていたと怒られた」「懇話会をもっと早く立ち上げれば良かった。入札用に瑕疵があり残念」と証言した。

 職員側は、皆、知らぬ存ぜぬ、気づかなかった、責任はないで通そうとしているのか?15日には、午後1時半から長野地裁で元助役と元収入役の人証尋問が行なわれる。
 元市長の腰原氏については、現時点では人証採用が保留中、当時の最高責任者として、ぜひ証言して欲しいものだ。
県のHPより、腰原副知事のプロフィール


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