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2009 年 6 月 3 日    
疑問だらけの浅川ダム詳細設計説明会、デタラメな県の説明に住民も呆れる
〜さわやか早苗日記515〜
 昨日2日は、長野市の豊野老人福祉センターで浅川ダム事業地元説明会が行われ、聞きに行った。浅川ダム下流域の、水害常習地域での説明会だ。
 説明会には、流域の住民のみなさんなど100人以上が参加し、まず、130t/sが流れてきたときに100t貯め30t流すために高さ53mの治水専用ダムを造ると浅川改良事務所所長が挨拶した。次に、水理模型実験をやりながらダムの詳細設計をおこなった結果を担当職員が説明した。これは、先週の浅川流域協議会で行われた説明とほぼ同じ。
 その内容は、あおぞらのHP(ケータイ日記5/29)に掲載してあるので、そちらからどうぞ(一番下をクリック)。
 ただし、流域協議会で出された疑問点「概略設計から、ダムを建設する位置が10m上流にずれ、詳細設計では左岸側が折れ曲がっている。計画変更の説明が何も無い」などを意識してか、「若干の微調整をした」などと、意味のない説明を付け加えていた。

 県の説明のあと、会場から、水害対策や、地滑りなどの土砂問題など、様々な質問・疑問が相次いだが、県の回答は全くいい加減なもので、疑問に答えるものではなかった。以下、疑問の声と県の回答。

住民:公開模型実験では、非常用洪水吐きから流す実験がなかったし、8月の模型実験についての説明会でもなかった。なぜか?
県の答え:公開実験は、「想定している」洪水の波形を流して、下流に洪水調節できるが確認するもの。非常用洪水吐きの実験は「想定外」の洪水が来たときにも、ダムが壊れないような設計を確認するもの、目的が違うため同時にできないので、後で行った。
住民:(土砂崩れは想定外ということだが)実験しなくて良いのか?
県の答え:計算上で決められるものはそれで良いということになっていて、(想定外の洪水については)そういった流量を流してチェックした。
住民:土砂崩れは計算できないということか。では、地滑りが起きて、災害が起こったときは、長野県で責任を持つのか?
県の説明:地滑りは模型実験には向かない。地滑りによって災害が起きたら、誰も責任は取れない。元には戻せない。だからそういうことが起きないようにしている。実験で見てもらった通り、土砂はダム上流側にたまり、ダムの常用洪水吐き(1.3x1.45mの穴)は塞がらなかった。
住民:穴が詰まったらどうするのか?
県の答え:詰まることはない。

住民:想定外の洪水の際、ダムはたすかり、我々は水死することもあるということか?
県の説明:1/100確率の洪水(130t/s)のときはなんとかこのダムで大丈夫だが、想定外の非常用洪水吐きから溢れる洪水は380t/sを使っているが、そのときに流域全体がどういう状況になっているかは推測できない。
住民:ポンプの話はどうなったのか?16年の水害以降、千曲川に堤防ができ、下では洪水を受け止めてくれない。ダムは上流にあって(千曲川との関連で起きる)浅川下流域の水を受けてくれない。
県の説明:遊水池や二線堤と排水ポンプはセット、先の2つが決まらないと最終的にはポンプについても決まらない。いつ手を付けられるかは不明。
住民:割り箸を流した模型実験で穴が詰まるわけがない。土砂が詰まったらどう取り除くのか。詰まったらもとに戻せない。地滑りになったら責任は取らないと言うが、我々は安心をもらいたい。ダムばっかたすかっても困る。

住民:下流域の住民だ。千曲川の水位が高くなるより前に、浅川の水は早く出してしまったほうが良い。ダムができると逆!下流に被害が及ぶようになってから、ダムにたまった水が沢山流れてくる。
県の答え:実験で上からの土砂は上へ上へたまる現象が確認でき、(ダムの穴の)呑み口には土砂は来ない。流木も、上流の補足工きちっとやる。流木と土砂については大きな課題であったので実験をやった。プールの上流で土砂が溜まっていくことがわかり、安心した。
住民:なぜ穴にゲートをつけないのか?ゲートがあれば下流が危険になった時に貯めておける。
県の答え:裾花ダムにはゲートがあるが、流域面積が大きいためで、浅川のように小さい時には、人為的に操作するのは難しく、カットは自然調節が良い
ということになっている。

住民:時間差の問題に答えていない!ダムから遅く後だれでダラダラ流されると、余計水がつく。効果のないことに何百億円も使って、被害が起きて困っている下流の水害対策をなぜ先にやらないのか?
県の説明:内水対策をやらないとは言っていない。外水対策も被害が甚大なものになると予想される。
住民:外水被害、これまでに、いつ起きたのか?外水も内水も、住民にとっては水害だ。
県の説明:内水対策については、来年計画をつくりたい…(会場から、「県議会で河川課長は、ダムが完成する2016年までやらないと言っている!」との声)。県としては河川整備計画にもあるので、やっていくつもりだが、いつからとは言えない。

住民:こんないい加減な説明会はない!県は、口述会での住民の意見や質問に対して、何の整理もしていない。ダムを造らんがためのできレースをしているだけだ。100%安全でないものはつくるべきではない。
県の答え:お話は受けたまわりました。

住民:15、6年前に、新幹線の操車場を自然の遊水池を潰してつくるため、上流にダムを造って貯めると説明し、地元と確認書を結んだ。ところが、ダムは下流の水害に治水効果がないと、前土木部長までもがはっきりと答えた。地元にそのことを説明する会を開いたことがあるか?
県の答え:言ったことはない。
住民:実験で流した砂は、最大で16cmを想定したもの、土石流は届かないから、穴は詰まらないと言うが、詰まらない条件で実験すれば詰まらないのは当たり前だ。
県の答え:それは、今までも話したこと。

住民:浅川ダムには賛成だが、西大滝ダムの件など、千曲川の対策もしてほしい。
県の答え:ありがとうございました。

住民:豊野の鳥居川の災害を見てみれば、穴が詰まらないなんて信じられない!大戸橋下流など、土砂がひどく堆積しており、浚渫をこまめにすることが、大事なのに、予算がないと言われる(会場から、「ダムをつくる予算はあるじゃないか!」との声)。
県の答え:穴は10cm広げた。できる限りのことはしている。穴は詰まらない。

県の答えは、質問の答えになっておらず、回答に困りマイクを回し合っている時もあった。賛成派と思われる住民も苦笑い。賛成意見はたった一人、でも、その人も言いにくそうだし、千曲川の方を…という趣旨の意見。
あまりにでたらめな県に、ただただ呆れるばかりの住民説明会だった。
8日午後7時からは、ダムに近い上流域の浅川公民館で説明会がある。
あおぞらのHP(ケータイ日記5/29)


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